フィギュアスケートのオリンピック、世界選手権に並ぶ三大大会の一つ、「グランプリシリーズ2020」が開幕。あす24日よりテレビ朝日・CS「テレ朝チャンネル」で放送がスタートする。

　今年は新型コロナウイルスの影響で、大会のレギュレーションが変更となり、GPシリーズ各大会が「国内運営大会」となったことに伴い、「“開催国出身の選手“または“開催国を練習拠点としている選手”が1大会のみ出場」となる。

　新型コロナウイルス感染拡大を受け、第2戦カナダ大会と第4戦フランス大会が中止になる中、今週開催されるアメリカ大会では、新型コロナウイルス感染防止策として、いまアメリカのスポーツ界で効果を上げている「バブル・システム」を採用。出場選手をはじめ会場内に入る関係者だけの隔離空間を作り、選手インタビューはリモートで行うなど、新たな形式で大会が実施される。各大会まさに“特別な”シーズンでの“特別な”GPシリーズ開催となる。

　そんな今シーズンは、2022年に開催される北京冬季五輪のプレシーズンとしても大事な勝負どころ。ここから始まる、フィギュア史の新たな1ページ――“選手たちにとっても重要となる特別なシーズン”に注目だ。

　番組で解説を担当するプロフィギュアスケーターの織田信成は「フィギュアスケートのシーズンがいよいよ始まります！　新型コロナウイルスの影響で選手はモチベーションが保つのが難しいシーズンですが、試合では滑ることのうれしさを感じて欲しいと思います。五輪のプレシーズンでは選手はいろいろな“挑戦”ができるので、大きな変化が見られることに注目しています！」とコメントを寄せている。

　男子は、日本の新世代の新星たちに注目。高難度“4回転ルッツ”を武器に、昨年のジュニアＧＰファイナルで金メダルに輝いた佐藤駿、昨年の全日本選手権で宇野昌磨、羽生結弦に続く表彰台に上がった、ユース五輪金メダルの鍵山優真が出場する。北京五輪のプレ大会となるGPファイナルの開催時期、進出条件は未定だが、GPファイナルの舞台で十分輝ける実力を持った同世代のライバルの2人は、GPシリーズデビュー戦のNHK杯から世界の舞台へ羽ばたいていくのか、今後の活躍に期待が高まる。

　一方、女子は“４回転ジャンプ”新時代に突入。昨年GPシリーズ全6戦とファイナルの表彰台を独占した、ロシア3人娘＝アリョーナ・コストルナヤ、アンナ・シェルバコワ、アレクサンドラ・トゥルソワが、異次元の“4回転ジャンプ”新時代を勝ち抜くべく、火花を散らす。

　第1戦となるアメリカ大会には、2018年3月の世界選手権から無敗を誇り、GPファイナル3連覇中の世界王者ネイサン・チェン（アメリカ）が登場。史上初となる“5種類の4回転ジャンプ”を成功させ、羽生に続く“史上2人目のファイナル4連覇”を狙う。

　第3戦の中国大会には2018年四大陸選手権優勝の金博洋らが出場。第5戦のロシア大会では、昨シーズン“4回転ジャンプ”や“トリプルアクセル”を武器に旋風を巻き起こしたロシア3人娘＝アリョーナ・コストルナヤ、アンナ・シェルバコワ、アレクサンドラ・トゥルソワに加え、元世界女王エフゲニア・メドベージェワ、エリザベータ・トゥクタミシェワも参戦し、世界一ハイレベルな戦いが繰り広げられる。
　
　地上波ではロシア大会を放送予定。CS放送では、アメリカ大会、中国大会、ロシア大会の模様を生中継する。

■放送日程　※大会の状況等により、放送予定が変更になることがある。

第1戦 アメリカ大会
10月24日（土） 前8：05〜 男女ショート （CS「テレ朝チャンネル2」）
10月24日（土） 深2：55〜 男女フリー （CS「テレ朝チャンネル2」）

第2戦 カナダ大会 　中止

第3戦 中国大会
11月6日（金） 後5：35〜　男女ショート（CS「テレ朝チャンネル2」）
11月7日（土） 後4：40〜　男女フリー（CS｛テレ朝チャンネル1｝）

第4戦 フランス大会 　中止

第5戦 ロシア大会
11月20日（金）後7：25〜 男子ショート（CS「テレ朝チャンネル2」）
11月20日（金）深1：20〜 女子ショート（CS「テレ朝チャンネル2」）
11月20日（金）深3：00〜　女子ショート（テレビ朝日※関東ローカル）
11月20日（土）深3：00〜 女子フリー（テレビ朝日※関東ローカル）
11月21日（土）後7：25〜 男子フリー（CS「テレ朝チャンネル2」）
11月21日（土）深1：05〜　女子フリー（CS「テレ朝チャンネル2」）
11月22日（日）後8：55〜　エキシビション（CS「テレ朝チャンネル2」）

グランプリファイナル（中国・北京）
※GPファイナルは延期が決定。開催時期については未定。
※テレビ朝日系列にて放送予定