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松たか子、「相性100%」の阿部サダヲ&坂元裕二とのタッグでテレ朝ドラマ初登場

 ドラマ史に残る数々の名作を生んだ坂元裕二氏が初めてテレビ朝日のドラマ脚本を手掛けたドラマスペシャル『スイッチ』が、今月21日(後9:00〜)に同局系で放送されることが明らかになった。主演は阿部サダヲ、ヒロインはテレ朝ドラマ初登場の松たか子。演出は、映画『君の膵臓をたべたい』(2017年)などの月川翔監督が務めた。

阿部サダヲ×松たか子、相性100%の2人が共演、脚本は坂元裕二、監督は月川翔。ドラマスペシャル『スイッチ』テレビ朝日系で6月21日放送 (C)テレビ朝日

阿部サダヲ×松たか子、相性100%の2人が共演、脚本は坂元裕二、監督は月川翔。ドラマスペシャル『スイッチ』テレビ朝日系で6月21日放送 (C)テレビ朝日

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 『東京ラブストーリー』(1991年)、『Mother』(2010年)、『最高の離婚』(13年)、『カルテット』(17年)など、数々の名作ドラマを誕生させ、近年は舞台や映画でも活躍。先日放送されたNHKのリモートドラマ『Living』でも話題を呼んだ坂元氏。

 本作は、別れた後も腐れ縁を続ける元恋人同士の2人が、ある事件を巡って検事と弁護士として対峙することに。この2人に、個性豊かな登場人物たちが次々と入り乱れ、思いも寄らぬ展開へ突き進む、坂元脚本の魅力が随所に散りばめられた、大人のリーガル“ラブ”サスペンスだ。

 横浜地検みなとみらい支部勤務の駒月直(こまづき・なお)役で初の検事役を演じる阿部は、『anone』(18年)、リモートドラマ『Living』と、続けて坂元作品に出演。直の元恋人で横浜ゴールド法律事務所の敏腕弁護士・蔦谷円(つたや・まどか)役の松は、坂元氏が作詞を担当した「明日、春が来たら」で歌手デビュー、『カルテット』で坂元脚本のドラマも経験済み。

 さらに、阿部と松は、映画『夢売るふたり』(2012年)で結婚詐欺をはたらく夫婦を演じたほか、舞台や映画で何度も共演してきた黄金コンビ。本作でも、阿部が「松さんとの役者としての相性は100%!」と言うほどに息ピッタリな演技を見せる。松も「阿部さんとだからできた」と語った、圧倒的なテンポ感で繰り広げられる2人の会話劇も見どころだ。

 一方、月川監督の演出は、阿部・松ともに初めて。映画『君の膵臓をたべたい』、『響 -HIBIKI-』(18年)、ドラマ『そして、生きる』(19年)など、苦悩を抱えながらも人生を果敢に切り開く若者たちの姿を瑞々しく描き、若い世代を中心に支持を得てきた月川監督が、リーガルサスペンス、そして一筋縄ではいかない40代のラブストーリーを手掛けるというのも新鮮。

 阿部と松は口を揃えて「すごく細かく撮る時もあれば、現場で突然1カットが11.5ページとかまで長くなることもありました(笑)。スコーンと気持ちよく『これだ!』って決めてくれる方でした」と語っており、どんな映像に仕上がっているのか、期待が高まる。

 物語は…、学生時代から7年間交際し、別れた後もお互いの恋人を紹介しあうなど、何かにつけては顔をつきあわせ、憎まれ口を叩きあう、そんな微妙な関係を13年間続けている“検事”の直と“弁護士”の円。ある日、直が担当する『みなとみらい連続突き飛ばし事件』でついに死者が出てしまう。事件が一気に深刻化する中、絶対に刑事事件を引き受けないと決めていたはずの円が、連続突き飛ばし事件の被疑者を弁護することになり…。元恋人同士の二人が、検事と弁護士として対峙する。

 被疑者を立件しなければならない検事の直と、釈放させたい弁護士の円。2人がそれぞれの立場から真実を追い求めるというサスペンスストーリー、そして直と円、それぞれの現在の恋人が加わった一筋縄ではいかない大人の恋愛模様が絡み合い、物語は予測だにしない展開へ…。恋人時代の直と円の恋愛がひょんなことからドラマ化されていた、という驚きの劇中劇など、さまざまな仕掛けも満載だ。

阿部・松・坂元氏・月川監督のコメント

■阿部サダヲ(駒月直 役)コメント

 僕、女優さんの中では松さんとの共演が一番多いかもしれないくらい、ご一緒させていただく機会が多いんですよ。なので、今回もまず松さんと共演できると聞いてすごくうれしくて、「台本読みました?」って連絡しました。僕はまだ読む前だったので「どうでした?」って聞いたら、「一回閉じました」っておっしゃっていたんですね。その後に僕も読んだんですけど…やっぱり一回閉じました(笑)。なんだろう…ちょっと多いな、文字がまぶしいなって(笑)。でも、この会話の応酬って坂元さんの脚本の魅力ですよね。自分では言わない言い回しが出てきて、最初はどうなんだろうって思っていても実際に言ってみると面白いんです!

 とはいえ、ここまでのセリフ量の掛け合いとなると、あまり知らない方とだとなかなか難しいので、本当に松さんとできてよかったなと思います。セリフ合わせもしてくださるし、本番で僕が急に言ったことも全部受け止めてくれるし、僕がセリフを変えちゃってもそれに合わせてくれる…本当にありがたいです。そんな松さんとの役者としての相性…僕は100%だと思っています。もし今、松さんに100%じゃないって言われたら…どうしよう(笑)。

 僕が演じる直、松さんが演じる円をはじめ、この作品には、普通の人が出てきません(笑)。みんな一見普通に見えるんだけど、“なんだ、この人!?”っていうキャラクターばかりで面白いんです。

 僕自身、検事の役が初めてだったので、勉強のために松さんも出ていらっしゃる『HERO』を見ました(笑)。あと、こういう大人の難しい恋といいますか、一筋縄でいかない恋愛ものをやったことがなかったので、すごく新鮮でした。ヒリヒリするような男と女の掛け合いを見てほしいですね。

■松たか子(蔦谷円 役)のコメント

 阿部さんともお話したんですけど、最初に台本を読んだ時、とてもセリフが多くて…一回閉じました(笑)。坂元さんはドラマを作る時に、“これってストーリーに必要なのかな?”って思うような人間の側面まで書かれる方なんです。人への愛情がとても深いのか、ものすごい観察眼で人を見てらっしゃるのか。坂元さん自身は本当のところ、どういうことを思って書いてらっしゃるのか知りたいような、知りたくないような…(笑)。この作品にもちょっとおかしな…というか、とても変わった人がたくさん出てくるんですけど(笑)、普通に生活している人たちの中にも結構いるのかもしれないと思って、生々しい話かもしれないなと感じました。

 役者としての阿部さんとの相性…、私は阿部さんにとって100%でありたいと思っています。そうありたいと思わせてくださる俳優さんなんですよ。ご本人にもお伝えしたんですけど、2人だけの長いシーンでも「阿部さんとだからできたんだ!」と思いました。

 以前に坂元さんのドラマ『カルテット』に出させていただいた時もそうだったんですけど、私は特に意識していなかったところを、視聴者の皆さんが深読みして「あそこにあれが映っているから…」とか、いろいろな意見を出し合って盛り上がってくださったんです。今回もそういうふうに、思ってもなかった見方をしてくださる作品になるのか…私も楽しみにしています! どうぞドキドキしながらご覧下さいませ。

■坂元裕二(脚本家)のコメント

 阿部サダヲさんと松たか子さん演じる離れられない2人の話です。詳しく言うと、離れられないの前に離れたいけどが付きます。離れたいけど離れられない二人の話です。好きじゃないけど好きだったり、好きだけど好きじゃないだったりもします。ラブストーリーだけどラブストーリーじゃない、サスペンスだけどサスペンスじゃないドラマかもしれません。最高だ最低だ、最低だ最高だと思いながら観ていただけたら幸いです。

■月川翔(監督)コメント

 阿部サダヲさん演じる検察官と、松たか子さん演じる弁護士。離れたそうで離れられない2人を、まるで2人で1つの人格であるかのように感じながら演出していきました。おふたりの達者な芝居に感嘆し、念願の“坂元裕二脚本”を監督できた幸運を噛みしめつつ。このご時世に新作ドラマをお届けできることをうれしく思っております。

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