コロナウイルス感染拡大防止のため、多くの企業で入社式や社員研修が中止、延期されるなか、売り上げが伸びている新入社員向けビジネス書がある。2011年に発行された『入社1年目の教科書』(岩瀬大輔著/ダイヤモンド社)だ。新人もベテランも一生使える50の指針を記したライフネット生命保険会社創業者による本書を、新入社員向けの課題図書として配布する企業が増加。さらに、社会人になるための準備として自主的に購入する新入社員も増え、コロナ禍のもと、多くの需要を掘り起こし、対昨年比で2.5倍の売り上げを記録(※ダイヤモンド社調べ)。オリコンBOOKランキングのビジネス書部門でも4月6日付(対象期間:3月23日〜3月29日)で9位となり、それ以降も好調に推移している。初版から9年、50万人が読んだという“仕事の教科書”の人気の秘密を探った。■信頼される社会人になるために欠かせない要素“当たり前の基本”
2020/06/05