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佐藤健、連続殺人事件の容疑者役で映画主演 刑事役に阿部寛、林遣都

 俳優の佐藤健が、中山七里氏のヒューマン・ミステリー小説『護られなかった者たちへ』の実写映画で主演を務めることが発表された。佐藤は、刑期を終えて出所直後に起こった連続殺人事件の容疑者で刑事役の阿部寛から追われる難役に挑戦する。佐藤は「途方もないやるせなさ、悲しみ、どこへ向ければいいかわからぬ憤り、怒りをぶつけていくことがこの作品での自分の役割だと思っています」と座長としての意気込みを語っている。

映画『護られなかった者たちへ』に出演する(左上から時計回りに)佐藤健、阿部寛、林遣都、吉岡秀隆、倍賞美津子、清原果耶(C)2020映画『護られなかった者たちへ』製作委員会(C)中山七里

映画『護られなかった者たちへ』に出演する(左上から時計回りに)佐藤健、阿部寛、林遣都、吉岡秀隆、倍賞美津子、清原果耶(C)2020映画『護られなかった者たちへ』製作委員会(C)中山七里

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 キャスト陣は、連続殺人事件の容疑者・利根泰久役の佐藤、利根を追う刑事・笘篠誠一郎の阿部のほか、福祉保健事務所職員・円山幹子役で清原果耶、国会議員・上崎岳大役で吉岡秀隆、東日本大震災で被災した遠島けい役で倍賞美津子、笘篠の後輩・蓮田智彦役で林遣都が出演する。

 メガホンをとるのは、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(2017年)以来、佐藤とは2度目のタッグとなる瀬々敬久監督。脚本は、『永遠の0』(13年)、『空飛ぶタイヤ』(18年)などを手がけている林民夫氏。

 佐藤は「魅力的なキャストの皆さま、そして再び瀬々監督とご一緒できることを大変うれしく思います」と瀬々監督との再会に笑顔。「監督とは前回2ヶ月の岡山ロケをともにしましたが、今回の舞台は宮城です。またしばらく瀬々組の濃厚な映画の世界に浸ってきます」と話している。

 物語の舞台は、東日本大震災から9年がたった宮城県内の都市部。そこで、全身を縛られたまま放置され、餓死させられる連続殺人事件が発生する。笘篠(阿部)は、捜査線上の容疑者として、知人を助けるために放火・傷害事件を起こして服役し、出所したばかりの利根(佐藤)を上げる。笘篠は、犯人の決定的な確証がつかめない中で、新たな事件が起こってしまう。裁かれなかった罪と罰、正義が交錯した果てには、切ない真実が待っていた。

 撮影は4月から5月にかけて行われる予定。公開は2020年。

■キャスト・監督コメント

・佐藤健
生活保護というシステムの裏に潜む人々のさまざまな思い、その中でも途方もないやるせなさ、悲しみ、どこへ向ければいいかわからぬ憤り、怒りをぶつけていくことがこの作品での自分の役割だと思っています。魅力的なキャストの皆さま、そして再び瀬々監督とご一緒できることを大変うれしく思います。監督とは前回2ヶ月の岡山ロケをともにしましたが、今回の舞台は宮城です。またしばらく瀬々組の濃厚な映画の世界に浸ってきます。

・阿部寛
瀬々監督と数年ぶりにご一緒しますが、監督ならではの、リアリティと素朴な人間の感情が入り混じる現場に身をゆだねようと思います。不可解な連続殺人事件を追いかける刑事役となりますが、今までとは一味違う刑事像となる予感と期待があり、撮影現場に入る事が今から楽しみです。今回の物語の舞台は宮城県を中心とした東北地方になりますが、東日本大震災のみならず、日本各地で発生している天災を風化させないためにも、物語を通して記憶と思いを繋げていければと思います。

・清原果耶
この度、円山幹子役で出演することになりました、清原果耶です。脚本や現地で感じたものを出来る限りたくさん胸に抱き留めて彼女を生きたいと思っています。この映画が誰かの心を温め、これからに繋がる灯火のようなものになれば幸いです。撮影はまだ始まっていないのですが監督、スタッフ・キャストの皆さまと全身全霊で臨めればと思います。

・吉岡秀隆
今という時代だからこそ生まれるべき映画になればと思います。『64−ロクヨン−』以来の瀬々組、緊張感を持ってワンカットワンカット大事に演じられればと思います

・林遣都
東日本大震災から9年、今もなお、この脚本の中の登場人物たちのように長きにわたってやりきれない叫びを抱え続けている人々がたくさんいると思うと、自然災害とはどれだけ惨く恐ろしいものかをあらためて痛感させられました。自分の役どころがこの映画の持つメッセージを受け取らなければならない対象にあると感じています。自分の目で見て感じ、抱いた気持ちを大切に、撮影に臨んでいきたいと思います。

・瀬々敬久監督
今、立ち向かわないといけない問題はさまざまです。新型コロナウイルスへの対応だけでなく、多くの問題の中で僕たちは生きている。今回は中山七里さんの原作を得て、貧困問題や格差社会について考えながら映画を作っていくこととなりました。そこには一緒の仕事は2度目となる佐藤健さんがいます。しなやかな感性と身体で新しい場所へと映画を運んでくれると信じています。清原果耶さんは世界に立ち向かうヒロインとして、今を生きる我々の代弁者として、気持ちと覚悟をさらけ出してくれると思います。10年ぶりにご一緒する阿部寛さんとは本当に現場でお会いするのが楽しみです。未だゴールは見えていませんが、キャスト、スタッフ共にこの大変な状況の中で、映画を作る意味を考えながら粛々と突き詰めていきたいと思っています。それが僕らの仕事であり、生きていくことだと思っています。

・中山七里氏
以前、某映画監督と話をしていたとき、こんなことを聞いた。「実はエキセントリックな役というのは演じるのが割と簡単なんです。本当に難しいのは普通の人を演じることでしてね」。当初、出版社からのオーダーは「仙台を舞台にした物語を書け」という内容だった。仙台という場所からテーマはすぐに決まったが、難航したのはキャラクター設定だった。僕の小説には天才ピアニストやドーベルマンのような刑事や悪徳弁護士など特異な人物が登場することが多いが、この物語は市井の人々の絶望と喜びを描く必要があった。従って登場するキャラクターは全員普通の人であり、普通の生活をし、普通に泣き、普通に憤る。今回『護られなかった者たちへ』映画化に際して、佐藤健さんや阿部寛さんといった演技派・実力派と称される方々がずらりそろい踏みしたと聞き、原作者として幸せをかみ締めているところである。

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