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デジモン出演の松岡茉優、進化の原点『おはスタ』へ感謝 「芸能界での役割得た」13歳

 テレビアニメ『デジモンアドベンチャー』20周年記念作品の映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』(21日公開)にゲスト声優として女優の松岡茉優(25)が出演する。映画やドラマからバラエティーまで活躍が目覚しい彼女だが、芸能人生の分岐点を聞いてみると、13歳の時「『おはスタ』出演が、芸能界において“役割”をくれました」と振り返る。芸能人として自覚が芽生えたその時から現在まで変わることのない強い責任感と向上心について、自身が愛してやまない『デジモン』からの教訓を交え語ってもらった。

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■「過去を振り返るな!」太一の言葉に共感 栄光に満足しない歩み方

 『デジモンアドベンチャー』は、1997年6月に発売し累計800万個以上販売した携帯ゲーム「デジタルモンスター」を発祥としたアニメ。異世界デジタルワールドに突如放り出された8人の“選ばれし子どもたち”がデジモンと出会い、仲間とともに成長する過程を描いたストーリー。映画は、初めての冒険時には小学生だった主人公・八神太一が大学生となり、仲間の“選ばれし子どもたち”も、それぞれの道を進み始める。

 松岡が演じるのは、デジモンの研究を行う科学者メノアで「選ばれし子どもたちが大人になると、パートナーデジモンは姿を消してしまう」と衝撃の真実を太一たちに伝える重要な役どころ。メノアの発言がきっかけで彼らの葛藤と選択、決断を通して、太一とパートナーであるアグモンとの深い“絆”、最後の冒険が描かれていく。

 テレビアニメは4歳頃に見ていたそうで「好きなデジモンはエンジェウーモン。幼少期に見ていた時はセクシーな姿にドキドキしていました(笑)」「第52話で太一とヤマトがピエモンと戦うシーンは印象的です。あんなに強い2人が人形に変えられて『もうダメだ…』と幼い私は恐怖を感じました」とあふれる愛を語る。

 『デジモン』シリーズには「出会い」と「別れ」、そして「進化」「成長」など様々なメッセージがある。女優業において今作の映画では共感することがあったそうで「映画の見どころとして『振り返ってはいけない』というメッセージがあります。私たちの仕事では、出演作品が表彰されるなど後から評価される機会も多く、『この賞をもらったから大丈夫』と盾にしてしまうことがあって。その評価をかみしめ、後ろばかり、過去ばかりを見てしまう。その中で今回の映画では、太一とヤマトが『過去にすがってはいけない。前に進むんだ!』というセリフがあり『その通りだ』と共感しました」。

 『日本アカデミー賞』優秀主演女優賞、『ブルーリボン賞』助演女優賞など多くの受賞歴がある彼女だが、「褒められた作品があると『あの作品の演技で褒められたから、今回もあの時のような演技で大丈夫かな』と思ってしまったり。そうではなく『過去の栄光ばかり見るのではなく、未来を見て前進、成長していくことが大事』だと2人から教わりました。与えられた役に対して『これがあるから大丈夫、この役と同じにすれば大丈夫』と過去の役を見つめることはよくないと思いました」と前の栄光を振り返るべきではないと断言した。

■芸能界の「役割くれた」おはスタ出演に感謝 成長求める自身は「アグモン」

 幼年期のコロモン→成長期のアグモン→成熟期のグレイモン→完全体のメタルグレイモン→究極体のウォーグレイモンと、デジモンは進化が見どころのひとつ。テレビアニメだとグレイモンがメタルグレイモンではなく、スカルグレイモンになるシーンがあるなど、進化にはいくつもの枝分かれがあり“分岐点”がある。

 自身の芸能生活においての分岐点はどこなのか、聞いてみると13歳の時に出演が決まった子ども向けバラエティー番組『おはスタ』を挙げた。「子役でデビューして当たり前のように『女優を目指す』と思っていたのですが、子どもでしたので、おはガールに憧れていた自分がいました。そのころはオーディションに落ちてばかりで『自分が望むことは手に入らない』と思っていた時期に、合格通知をいただいた時は家族全員で喜びました。あの時が人生で一番、手放しに喜べた気がします。『タレント、女優になった』ことではなく、『願っていたことが叶うことってあるんだな』と実感した、あれが大きな分岐点だったと思います。この世界に希望が持てた瞬間で『夢って願ってもいい』と思えたのです」。 「まだ自分では成長期のアグモンだと思っています(笑)。幼年期のコロモンから成長期になったきっかけをあげるとしたら、やっぱり『おはスタ』。なぜ、こんなに『おはスタ』に感謝をしているかというと、無名な子役だった私に仕事をくれて、かつ、芸能の仕事において“役割”をくれたからです。芸能界という『上、下どこまであるのか?』と大海原のような世界で、役割をくれたことが自身の存在を認めてもらったような気がしてうれしかった。もちろん今でもドラマや映画で役をいただけるとうれしいですが、あの時感じた『存在を認めてもらう』ことの喜びは忘れられないですし、この喜びを得ることが、私の核であり、ずっと続いています。その後、本格的に女優活動が始まりましたが、最初に私の存在を認めて役割をくれた『おはスタ』には感謝しきれません」。

 番組出演で学ぶことも多かった。「山寺宏一さんの仕事に対する真摯な姿勢やお芝居の取り組み方、出演する芸人さんたちのトーク力や楽しんでもらう手法など、あの番組からたくさんのことを学びました。今の私の核を作ってくれたのです」と今の自分の糧になったと話す。

 そして、ここから“芸能人”としての意識が強くなり「あれから年を重ねていき、芸歴も積み重ねていく中で仕事に対する責任感が強く出てきました。『この作品を、私のせいで足を引っ張ったらどうしよう』『私の芝居のせいで、監督が納得いく作品に仕上がらなければどうしよう』など、今作の『デジモン』を含めて『やったー!うれしい』という、素直な感情を出すことは、なかなか難しいです。個人賞をいただいても『いただいたからには、次も頑張らなくては』と思いますし…」

 「小学生だった太一が大学生となり大人の階段を上っているわけですが、『素直に喜ぶ』感情は大人になって失った部分なのかなと思います。おはガールとしての出演が決まった際の『人生が変わっていくぞー!』という手放しに喜ぶ感情をもう一度体験したいですが、プライベートではできても仕事上だと難しいところだと感じています」と夢の先にあった現実と向き合う日々で感じたことを明かした。

■目指す究極体は「求められる人」 女優業以外も手を抜かない原動力は「興味」

 ドラマや映画、舞台と女優として地位を確立している彼女だが、バラエティー番組に出演すると巧みなトークを展開して楽しませている。本業以外でも手を抜かず挑むのは「興味だと思います」と即答し「舞台に挑戦したのが、先輩方から『舞台を経験しないとお芝居は成長しないよ』とアドバイスをいただき、『自分の目で確かめたい』と思ったことがきっかけでした」と語る。 「声のお仕事に挑んだ時は『おはスタ』MCの山寺宏一さんが『お芝居をする、演じるということは俳優も声優も一緒だから抵抗感を持たなくてもいいよ』と後押しがあり、バラエティーは『おはスタ』に出演していたこともありますが、芸人さんの技術を間近で見てきたので自然と興味が出てきました。バラエティー番組を楽しいと思えるのも『おはスタ』のおかげなので感謝しています」。

 「私の周りには常に俳優さん、声優さん、芸人さんが本気で挑んでいるので、その方々の主戦場を見ることができています。それが刺激になっていて『私も恥じないように頑張らないと!』と力が入ります。尊敬する方が何を考えているのかも気になり『このようなシーンはどう演じるのか?』と、いろんなことを見て感じたい“興味”が私の原動力です」と伝えた。

 いろんなことに挑戦している彼女だが、目指す場所“究極体”はどこなのか。「難しい質問ですね」と笑いながらも「常に周りから『求められる人』でいたいです。『この役は、この人がいい』と求めてもらえることが、私の人生において最上級の幸せ。今回の映画も、企画段階で監督、脚本、スタッフ…などたくさん議論した上で決め、その後、私にオファーする決断をしてくれました。それを考えると心のいろんなものが満たされるのです」

 「これから先、年齢を重ねると、できる役柄も変化し、仕事の幅も広くなったり狭くなったり大きく変化していく。その中で、クリエイターさんが『松岡茉優を起用してみたい』と求められる存在でいたい。なので、過去の成功法だけを実践しているだけではダメでしょうし、いろんな顔を見せていかなければ取り残されてしまうと考えています。軽い言葉に聞こえるかも知れませんが『常に挑戦』することが、失敗をしても成長に繋がると思っています」。

デジモンにおいて太一は、悩みながらも失敗を恐れず“勇気”を持って前に進んできたが、彼女も時代や周囲の環境変化を恐れない勇気こそが大事だと熱弁した。太一とアグモンの冒険は完結するが、松岡茉優の“アドベンチャー”は終わらない。

関連写真

  • 映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』にゲスト声優出演する松岡茉優 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』にゲスト声優出演する松岡茉優 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』のキービジュアル (C)本郷あきよし・東映アニメーション
  • 映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』の場面カット (C)本郷あきよし・東映アニメーション
  • 映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』の場面カット (C)本郷あきよし・東映アニメーション
  • 映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』の場面カット (C)本郷あきよし・東映アニメーション
  • 映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』の場面カット (C)本郷あきよし・東映アニメーション
  • 映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』の場面カット (C)本郷あきよし・東映アニメーション
  • 映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』の場面カット (C)本郷あきよし・東映アニメーション
  • 映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』の場面カット (C)本郷あきよし・東映アニメーション
  • 映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』の場面カット (C)本郷あきよし・東映アニメーション
  • 映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』のキービジュアル (C)本郷あきよし・東映アニメーション

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