女優で創作あーちすと・のん（26）が21日、都内で行なわれた映画『この世界の（さらにいくつもの）片隅に』の公開記念舞台あいさつに登壇。16年に公開された『この世界の片隅に』から3年が経過して、のんは「まさか3年も経つとは思わなかったんですけど」と片渕須直監督（59）に視線を送り「それでも、付け足して新作として送り出すのはほかにない経験。とても喜びに満ちています」と封切りに笑顔を見せた。

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　のんは「9年もひとつの作品に力を注いで、執念で真っ直ぐに作る監督の作品に参加できたのは誇らしくて、一生忘れないと思います」と胸を張った。本作については「新しいシーンも追加されて、前とは違う味わいの映画になったと思います。応援してください」と満員の観客呼びかけた。

　片渕監督は「この作品が『毎日映画コンクール』にノミネートされているんです。その話をのんちゃんにもしたんですが、これは“新作”として認めていただいたということなんだと。新しいことを語っている映画として作ったものが認めていただけたのは本当にうれしいです」と喜んだ。

　この日は、登壇できなかった声優の小野大輔から手紙が。MCが「実は試写会もスケジュールがあわず、一般公開後の劇場に足を運びました。まさにテアトル新宿の客席でした。本作は間違いなく、語り継がれる名作です」と読み上げると、のんは「小野さんのお気持ちを聞けるのはレアですね」と感謝していた。

　舞台あいさつには、細谷佳正（37）、尾身美詞（35）、潘めぐみ（30）、岩井七世（30）、新谷真弓（44）、牛山茂（67）、片渕須直監督（59）も登壇した。

　同作は、興行収入27億円を突破した『この世界の片隅に』から250カットを超える新しいエピソードを収録。前作で目にした人物像を異なる印象で描き“新作”として製作された。