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『ジョゼと虎と魚たち』2020年劇場アニメ化、ボンズが制作 2003年に実写化された青春恋愛作品

 今年6月に91歳で亡くなった作家・田辺聖子さんによる青春恋愛小説の名作『ジョゼと虎と魚たち』。2003年12月の実写映画(犬童一心監督)公開から16年が経ち、同作が初めて劇場アニメ化されることが3日に発表された。2020年の公開を予定している。

劇場アニメ『ジョゼと虎と魚たち』ビジュアル (C)2020 Seiko Tanabe/ KADOKAWA/ Josee Project

劇場アニメ『ジョゼと虎と魚たち』ビジュアル (C)2020 Seiko Tanabe/ KADOKAWA/ Josee Project

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 原作は田辺さんが1984年『月刊カドカワ』で発表した短編。趣味の絵と本と想像の世界に生きる車椅子のジョゼは、自分の夢を追いかける大学生・恒夫とある晩に出会い、意を決して彼とともに外の世界へ飛び出すことに決める──。みずみずしく真っすぐな純愛の中、誰かを通じて自分と互いを知り前に進む姿が、楽しさと切なさ、痛みと喜びを交え描かれる。03年の実写映画ではジョゼ(くみ子)を池脇千鶴、恒夫を妻夫木聡が担当。ロックバンド・くるりが主題歌など音楽を手がけた。

 今回アニメ化にあたり、監督は『おおかみこどもの雨と雪』助監督や『ノラガミ』シリーズの監督を手掛けたタムラコータロー氏が務める。脚本を桑村さや香氏(『ストロボ・エッジ』)、キャラクター原案を絵本奈央氏、キャラクターデザイン・総作画監督を飯塚晴子氏(『妖狐×僕SS』『クジラの子らは砂上に歌う』)が担当。アニメーション制作は、『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』や『僕のヒーローアカデミア』などのボンズが手がける。

 田辺さんの事務所からもコメントが寄せられ、「主人公のジョゼは、足の悪い、ちょっと世の中をナナメに見ている女の子。そのジョゼが、人を愛することによって、世界への扉を一つずつ開いていきます。扉を開ける前のすくむような気持ち、そして扉を開けたときの驚きと、あふれるような喜び。この作品をご覧になる皆様が、ジョゼの“冒険”を一緒に楽しんでくださいますように。原作者・田辺聖子もきっとそう望んでいると思います」と期待を寄せる。

 また、タムラコータロー監督は「ようやく発表できました。田辺聖子さんの短編小説『ジョゼと虎と魚たち』が執筆されてかれこれ干支が三周しようとしてるわけですが、この作品にはどんなに時が経っても多くの人の心を捉えて離さない不思議な魅力があります」とコメント。「どこにでもありそうで、どこにもなかった物語。新しい時代を迎えた今だからこそ映像化を通して再度スポットライトが当てられれば幸いです」と呼びかけた。

 併せて、キャラクター原案・絵本奈央氏によるコミカライズも決定し、『ダ・ヴィンチ』にて2020年2月号(1/6発売)より連載される。

関連写真

  • 劇場アニメ『ジョゼと虎と魚たち』ビジュアル (C)2020 Seiko Tanabe/ KADOKAWA/ Josee Project
  • 劇場アニメ『ジョゼと虎と魚たち』ビジュアル (C)2020 Seiko Tanabe/ KADOKAWA/ Josee Project
  • 2003年の実写映画『ジョゼと虎と魚たち』ジャケット写真 (C)2003「ジョゼと虎と魚たち」フィルムパートナーズ
  • 2003年の実写映画『ジョゼと虎と魚たち』劇中カット (C)2003「ジョゼと虎と魚たち」フィルムパートナーズ

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