今年6月に91歳で亡くなった作家・田辺聖子さんによる青春恋愛小説の名作『ジョゼと虎と魚たち』。2003年12月の実写映画(犬童一心監督)公開から16年が経ち、同作が初めて劇場アニメ化されることが3日に発表された。2020年の公開を予定している。 原作は田辺さんが1984年『月刊カドカワ』で発表した短編。趣味の絵と本と想像の世界に生きる車椅子のジョゼは、自分の夢を追いかける大学生・恒夫とある晩に出会い、意を決して彼とともに外の世界へ飛び出すことに決める──。みずみずしく真っすぐな純愛の中、誰かを通じて自分と互いを知り前に進む姿が、楽しさと切なさ、痛みと喜びを交え描かれる。03年の実写映画ではジョゼ(くみ子)を池脇千鶴、恒夫を妻夫木聡が担当。ロックバンド・くるりが主題歌など音楽を手がけた。
2019/12/03