今年の「写真集」ランキングを席巻してきた乃木坂46・生田絵梨花の2nd写真集『インターミッション』(講談社)。11月28日に発表された『オリコン年間BOOKランキング 2019』ジャンル別「写真集」では、2位以下を大きく引き離す売上29.1万部で、堂々の年間1位を獲得した。
本作は、昨年の年間1位を獲得した乃木坂46『乃木撮 VOL.01』の30.7万部には届かなかったものの、一昨年の年間1位の白石麻衣『パスポート』の22.9万部を上回り、女性ソロ作品歴代1位に輝いている。
本作のランキング推移はこれまでにもたびたび取り上げてきたが、驚かされるのは発売から約1年にわたり、1週も欠けることなく、ランキング圏内を推移してきたこと。しかも、発売から年間集計期間内の43週のうち、順位の上下を繰り返しながらもほぼ横ばいで推移し、半数を越える24週でTOP10内にランクイン。他に類を見ない圧倒的な強さを見せた。
ここ数年の坂道シリーズのメンバーソロ写真集の好調ぶりからは、彼女たちがアイドルとしてだけでなく、ひとりのタレント、ファッションアイコン、インフルエンサー、オピニオンリーダーとして、それぞれが自身の人間性とともに持ち味となるカラーを鮮明に打ち出すことで、コアファン層を超えて、広く一般層に支持を受ける存在になっていること示している。その先頭を走るのが、同性を惹きつける圧倒的な存在感でシーンの先頭に立つ生田、そして白石であり、グループからのソロ活動のロールモデルとなり、全体をけん引している。
生田の『インターミッション』は、直近の2ヶ月では、20位台から10位台へと再び上昇傾向を見せており、今回の年間1位の話題性からさらなる勢いに乗ることも予想される。白石の『パスポート』は1年目で年間1位を獲得したあと、翌年の年間ランキングでも7位と2年連続TOP10入りを果した。当時とは坂道シリーズを取り巻く環境が異なるため、単純な比較には意味がないが、生田のここからの動向、そして来年の順位にも期待がかかかる。
こうした動向からは、白石が切り開いた道を生田がさらに押し広げているようにも見える。生田のこの先の幅広いシーンでの活躍とともに、生田を追いかけ、さらにはその次の先頭に立つのが誰になるのか、後進の登場が今もっとも気になるところだ。
■売上10万部を超え、年間TOP5に食い込んだ欅坂46・渡邉理佐
今年の年間TOP10を見ると、ソロとして生田のほかでは唯一、売上10万部を超え、TOP5に食い込んできた欅坂46・渡邉理佐1stの写真集『無口』が、一番近くにつけている。本作は、坂道グループの1st写真集としては史上2番目となる初週売上7.3万部でスタート。その後もヒットを続け、今回の年間ランキングで1stソロ写真集としては最高位の4位を獲得。発売は今年4月であり、すでにロングヒットとなっているなか、ここからさらなる伸びを見せることができるか。生田に迫ることができるかが注目される。
ただし、年間ランキングには上っていなくても、今年後半発売のソロ写真集のなかでも、勢いのある作品はある。次なるスターを占う意味でも、この先のヒット作の動向に注目していきたい。
本作は、昨年の年間1位を獲得した乃木坂46『乃木撮 VOL.01』の30.7万部には届かなかったものの、一昨年の年間1位の白石麻衣『パスポート』の22.9万部を上回り、女性ソロ作品歴代1位に輝いている。
本作のランキング推移はこれまでにもたびたび取り上げてきたが、驚かされるのは発売から約1年にわたり、1週も欠けることなく、ランキング圏内を推移してきたこと。しかも、発売から年間集計期間内の43週のうち、順位の上下を繰り返しながらもほぼ横ばいで推移し、半数を越える24週でTOP10内にランクイン。他に類を見ない圧倒的な強さを見せた。
ここ数年の坂道シリーズのメンバーソロ写真集の好調ぶりからは、彼女たちがアイドルとしてだけでなく、ひとりのタレント、ファッションアイコン、インフルエンサー、オピニオンリーダーとして、それぞれが自身の人間性とともに持ち味となるカラーを鮮明に打ち出すことで、コアファン層を超えて、広く一般層に支持を受ける存在になっていること示している。その先頭を走るのが、同性を惹きつける圧倒的な存在感でシーンの先頭に立つ生田、そして白石であり、グループからのソロ活動のロールモデルとなり、全体をけん引している。
生田の『インターミッション』は、直近の2ヶ月では、20位台から10位台へと再び上昇傾向を見せており、今回の年間1位の話題性からさらなる勢いに乗ることも予想される。白石の『パスポート』は1年目で年間1位を獲得したあと、翌年の年間ランキングでも7位と2年連続TOP10入りを果した。当時とは坂道シリーズを取り巻く環境が異なるため、単純な比較には意味がないが、生田のここからの動向、そして来年の順位にも期待がかかかる。
こうした動向からは、白石が切り開いた道を生田がさらに押し広げているようにも見える。生田のこの先の幅広いシーンでの活躍とともに、生田を追いかけ、さらにはその次の先頭に立つのが誰になるのか、後進の登場が今もっとも気になるところだ。
■売上10万部を超え、年間TOP5に食い込んだ欅坂46・渡邉理佐
今年の年間TOP10を見ると、ソロとして生田のほかでは唯一、売上10万部を超え、TOP5に食い込んできた欅坂46・渡邉理佐1stの写真集『無口』が、一番近くにつけている。本作は、坂道グループの1st写真集としては史上2番目となる初週売上7.3万部でスタート。その後もヒットを続け、今回の年間ランキングで1stソロ写真集としては最高位の4位を獲得。発売は今年4月であり、すでにロングヒットとなっているなか、ここからさらなる伸びを見せることができるか。生田に迫ることができるかが注目される。
ただし、年間ランキングには上っていなくても、今年後半発売のソロ写真集のなかでも、勢いのある作品はある。次なるスターを占う意味でも、この先のヒット作の動向に注目していきたい。
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2019/12/01