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中井貴一&三谷幸喜が異例ユニット結成 “令和のスーダラ節”で「夢はもちろん紅白」

 三谷幸喜脚本/監督、中井貴一主演の映画『記憶にございません!』(9月13日公開)のサウンドトラック(9月11日発売)に、三谷監督と中井のスペシャルユニットによる楽曲「まったく記憶にございません」がボーナストラックとして収録されることが27日、わかった。三谷監督は「この曲は、実は映画とはまったく関係ありません。劇中にも出て来ません」と説明している。

映画『記憶にございません!』でスペシャルユニットを結成した三谷幸喜監督(左)と主演の中井貴一

映画『記憶にございません!』でスペシャルユニットを結成した三谷幸喜監督(左)と主演の中井貴一

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 政界を舞台にした映画で監督と主演俳優が異例のユニットを結成したきっかけは、三谷監督いわく「僕の映画は、いつもはどちらかというと音楽にあふれているのですが、今作はやや少なめ。劇中音楽を集めてみたら、意外にサントラを作るには尺が足りないことがわかって、何か足そうということになり、急きょ作ったのがこの『まったく記憶にございません』です。いわゆるやっつけ仕事です」と穴埋めだったことを明かしつつ、「ところが、予想外のクオリティとなり、びっくりしています」と自信もみせる。

 2人は1961年生まれの同い年。60年代に一世を風靡した「クレイジーキャッツ」や米ドラマ『奥さまは魔女』のようなシットコム、米俳優ダニー・ケイ好きなど好みも似ている。映画撮影中もあうんの呼吸で演じ、演出していた2人は音楽でもタッグを組み、ユニットを結成した。三谷監督は“サラリーマンあるある”を作詞し、中井は植木等さんをほうふつとさせる突き抜けた調子のいい歌声を披露。三谷監督は小気味のいい絶妙な合いの手でも“令和のスーダラ節”とも言えそうな音頭を盛り上げる。

 2012年のドラマ『最後から二番目の恋』エンディングテーマ以来、7年ぶりに歌唱した中井は「僕や三谷さんのようなクレイジーキャッツの残り香で育った世代にとっては、あの方たちのような歌を歌うのは夢でもあったので、僕は植木等さんみたいに歌うのであれば、やります、と即答しました」とノリノリ。「この曲は、映画とはまったく関係ないですけれど、世の中が明るくなるような歌なので、そんな歌が歌えて、夢が叶ったと言えば叶ったのかなと思います」と手応えをにじませる。

 三谷監督が作詞を手がけたのは、2011年公開『ステキな金縛り』の主題歌「ONCE IN A BLUE MOON」以来、8年ぶり。「植木等さんが歌った人生の応援歌みたいな曲を目指しました。僕は青島幸男さんになりきって詞を書き、中井さんは植木さんになりきって歌いました。極論ですが『記憶にございません!』という映画が後世に残らなくても、この歌は残る、そのくらい素晴らしい曲になったと僕は思っています」とこちらも自信をみせた。

 三谷監督はさらに「夢はもちろん紅白出場です」と気炎を上げ、「中井さんが、植木さんさながらに真っ白なスーツを身にまとい、熱唱するのが目に浮かびます。その際は、僕はもちろん谷啓さんのポジションで出ますし、願わくば佐藤浩市さんもハナ肇さんになりきって、一緒にステージに立ってくれれば完璧ですね」と演出プランを明かした。

 『記憶にございません!』オリジナル・サウンドトラックは9月11日発売。ボーナストラック「まったく記憶にございません」は9月4日から先行配信がスタートする。

■中井貴一コメント
三谷さんから、植木等さん風のあの頃のナンセンスな歌を作るというアイデアを聞いて、僕や三谷さんのようなクレイジーキャッツの残り香で育った世代にとっては、あの方たちのような歌を歌うのは夢でもあったので、僕は植木等さんみたいに歌うのであれば、やります、と即答しました。

この曲は、映画とはまったく関係ないですけれど、世の中が明るくなるような歌なので、そんな歌が歌えて、夢が叶ったと言えば叶ったのかなと思います。三谷さんの合いの手は完璧で、まるで谷啓さんが歌っているように聞こえました。

歌を聞いていただければ想いは伝わると思いますが、誰でも「記憶にない」と言いたくなるときがありますから、現実と掛け離れているようで、とても身近な歌になっていると思います。

■三谷幸喜監督コメント
この曲は、実は映画とはまったく関係ありません。劇中にも出て来ません。僕の映画は、いつもはどちらかというと音楽に溢れているのですが、今作はやや少なめ。劇中音楽を集めてみたら、意外にサントラを作るには尺が足りないことがわかって、何か足そうということになり、急きょ作ったのがこの「まったく記憶にございません」です。いわゆるやっつけ仕事です(笑)。ところが、予想外のクオリティとなり、びっくりしています。

植木等さんが歌った人生の応援歌みたいな曲を目指しました。僕は青島幸男さんになりきって詞を書き、中井さんは植木さんになりきって歌いました。極論ですが『記憶にございません!』という映画が後世に残らなくても、この歌は残る、そのくらい素晴らしい曲になったと僕は思っています。

夢はもちろん紅白出場です。中井さんが、植木さんさながらに真っ白なスーツを身に纏い、熱唱するのが目に浮かびます。その際は、僕はもちろん谷啓さんのポジションで出ますし、願わくば佐藤浩市さんもハナ肇さんになりきって、一緒にステージに立ってくれれば完璧ですね。

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関連写真

  • 映画『記憶にございません!』でスペシャルユニットを結成した三谷幸喜監督(左)と主演の中井貴一
  • 植木等さんをほうふつとさせる歌声を披露した中井貴一
  • 絶妙な合いの手を入れる三谷幸喜監督
  • 『記憶にございません!』オリジナル・サウンドトラック(9月11日発売)
  • 中井貴一が総理大臣を演じる映画『記憶にございません!』メインカット

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