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講談社、海賊版サイト「はるか夢の址」運営者3人を民事訴訟 損害額1億6000万円請求

 出版社の講談社は、今年1月に大阪地方裁判所で実刑判決を下された海賊版リーチサイト「はるか夢の址」運営者3人に対して、損害賠償を求める民事訴訟を提起し、きょう9日付で大阪地裁に受理されたことを発表した。

講談社が「はるか夢の址」運営者3人を民事訴訟(写真はイメージ)

講談社が「はるか夢の址」運営者3人を民事訴訟(写真はイメージ)

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 今回の訴訟は、同社が発行する『ヤングマガジン』『イブニング』など計8誌に関する編集著作権が侵害された損害について、その損害額をおよそ1億6000万円と算定し、請求するもの。主張が認められた場合、当該3人から支払いを受けた損害賠償金は「読書に関わるアクセシビリティ関連の団体へ寄付」を検討している。

 3人の被告人は刑事事件の第一審においてそれぞれ懲役3年6月、同3年、同2年4月の有罪判決を受けており、今後は控訴審の審理に臨む。そのなかで、同社はこれまで明らかにしているように「海外版被害の拡大、蔓延を防ぐために、積極的に違法サイトの運営者らの責任を追求」していく姿勢として、民事訴訟を提起した。

 同サイトによる被害については、漫画だけでも平成28年7月から平成29年6月までの1年間で、総額約731億円という推計があり(一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会「ACCS」調べ)、同社の出版物に限っても数十億円をくだらない被害が発生していると試算されている。

 偶然にもこの日、大規模な違法サイト「漫画村」運営者とみられる人物がフィリピンで拘束されたと報じられた。講談社は今後も「はるか夢の址」事案にとどまらず「漫画家ら創作者の努力を踏みにじる悪質な権利侵害案件については、刑事告訴に加えて今回のように民事訴訟の提起を進めてまいります」としている。

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