今年のゴールデンウィークに開催され、宇野昌磨、本田真凜ら現役フィギュアスケート選手も出演して大盛況だったアイスショー『プリンスアイスワールド2019　横浜公演』の模様がBSテレ東／BSテレ東4Kで19日（後2：00〜4：30）にノーカット放送される。昨年プロスケーターを引退した町田樹氏が、『プリンスアイスワールド』で3回目となる解説を担当。解説収録を終えたばかりの町田氏が今回の見どころを語った。

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　『プリンスアイスワールド』は、1978年に日本初のアイスショーとしてスタートし、今回で41回目となる歴史あるアイスショー。今回は、プリンスアイスワールドチームの群舞、宇野、本田、田中刑事、樋口新葉などの現役選手に加えて、荒川静香、本田武史、村上佳菜子などトップスケーターがゲストとして出演した。

――引退後、初めての解説となりましたが、いかがでしたか？

【町田】引退してから初めての解説、というのは全然意識していませんでした。この仕事は実演家であった経験値に基づいて話すこともありますが、これまでのプロスケーター時代の解説も純粋な解説者という気持ちで臨んでいたので、全く心境の変化はないです。これからもフィギュアスケートのおもしろさ、魅力、醍醐味を視聴者の皆さんに知っていただけるような解説を目指していきたいです。唯一これまでと違うことといえば、ショーを最初から最後までの全幕を客席から見るというのは初めての経験で、新鮮でした。

――今年の『プリンスアイスワールド』の見どころは？

【町田】昨年までは今村ねずみさんが演出でしたが、今年からはMOMOXのモモナガシマさんという方が演出ということで、新たな制作陣のもと、新生『プリンスアイスワールド』を創っています。演出の仕方とかも昨年に比べればだいぶ違いますので、長く『プリンスアイスワールド』を応援してくださっている方にはそのあたりの変化にも気づかれるのではないかと思います。モモナガシマさんはアーティストやアイドルのライブを多く手掛けている演出家ですから、例年よりもフロアダンスの要素が強く、舞台というよりはライブパフォーマンスというテイストなのかな、と感じました。

――注目してほしいスケーターは？

【町田】『プリンスアイスワールド』は、ジュニアのスケーターから、本田さんや荒川さんといったベテランのスケーターまで幅広い層のゲストスケーターが滑るショーなので、ゲスト一人一人の個性を見ていただきたいです。また、キッズスケーターが元気よく滑っていまして、番組でもノーカットで放送するので、そうしたキッズスケーターのフレッシュな演技から熟成の域に達したスケーターたちが見られます。ジュニアの時代からアイスショーに出られるという機会は少ないので、『プリンスアイスワールド』はキッズや若手ゲストを育む大事な教育の場なのです。そういった独自の取り組みにも多くの人に注目していただきたいです。さらに、プリンスアイスワールドチームのシンクロナイズドスケーティングの技術に基づいた美しい群舞は見応えがあります。特に最後の、ドヴォルザークの「新世界より」の群舞は、必見です。