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【ガンプラビフォーアフター】“ハマーン愛”凄すぎキュベレイと“スジボリ”ズゴック「ガンプラは魔法のキャンバス」

 今年40周年を迎える『機動戦士ガンダム』シリーズ。世界的にも人気な強力IPだが、その礎のひとつとなったのは1980年代前半のガンプラブームだ。そんな「ガンプラ」進化の一翼を担ってきたモデラーの“匠の技術”について、2018年開催の『ガンプラW杯』日本大会ファイナリストのしんきちさん、トップモデラーとして多くのファンから支持を集めるRIHITOさんに、ガンプラ製作の真髄を聞いた。

■ガンプラで“起承転結”を表現することが理想(しんきち)

 2018年開催の『GBWC(ガンプラW杯)』ファイナリストのしんきちさんは、ガンプラ製作における “妄想力”の重要性を語る。

 「模型作りに関しても、製作する前にとことん自分の頭の中で妄想し、納得いくレベルまでその機体の“ストーリー”を作り上げてから製作します。例えば、作りたい機体がどんな状況下や時代背景であるのか、パイロットや製作スタッフの思い、装備や武器が何のために必要なのか…などです」

 また、1枚絵の中にジオラマのようなストーリー性を感じさせるため、作品に起承転結を作るのだと言う。「僕の場合、一番伝えたい箇所を目立たせるため、最低限のディテールアップで抑えて、トータルバランスの取れたリアルチックな機体に仕上げるよう心がけています」と説明。「なるほどね」と感じられる理にかなった”リアル”を感じてもらえるこを目指しているのだそう。

 そして、その代表作のひとつ“キュベレイ”への熱い想いを語ってくれた。

 「私が製作前に思い描いたストーリーはこうです。ハマーン様の死後、アクシズの生き残りスタッフがハマーン専用の“究極のキュベレイ”プロジェクトを進めたという設定です。さらに、シャア総帥率いるネオジオンの技術スタッフ達とも連携し、後のサザビーやνガンダムのサイコフレームシステムの研究に繋げた、という設定も盛り込んでいます。余談ですが、その技術スタッフの中に僕も参加している設定なんですよ(笑)」

 ひとり一人が自分の考えたガンダムストーリーをガンプラに込める…まさに“自由なガンプラ”そのものだ。

■ジムやボールは工業的な視点で観ても“無駄がなくカッコイイ”(RIHITO)

 人気モデラー・RIHITOさんに、あえてガンダムを作らず、脇役であるジムやボール、ズゴックをメインに製作している理由を聞いた。

 「ジムやボールはシンプルなデザインで余計な装備も無く、兵器としてはちょっと心もとない雰囲気がありますが、工業デザイン的な視点で観ると洗練された無駄のないデザイン、つまりカッコいいと解釈できるのではないかと私は考えます」

 ガンプラをカッコよく強そうに仕上げるという目標は誰もが目指すところ。しかし、シンプルな脇役だからこそ、自分の手でカッコよく育てられるという魅力があるとRIHITOさんは強調する。RIHITOさんが制作するジムやボール、ズゴックは精密で美しいスジボリのデザインが特長。では、スジボリの難しさはどこにあるのだろうか? ポイントは2点あると説明する。

 「1点目はタガネなどを駆使した線を綺麗に彫る技術力。タガネの力の入れ具合、刃を入れる角度や彫るスピードなど正確に行うところが難しいです。2点目はパネルラインや線の組合せのデザイン力。カッコよく線を引く法則みたいなものは『ガンプラW杯』でも確認する事はできますが、対象の部品に合うようにアレンジする必要があります」

 また、スジボリテクについては、なるべくユニークなデザインにする事を心がけているのだそう。「兵器としての魅力を維持しつつ、独特のキーデザインを全身に彫り込んでいく事。そして並行する直線を互い違いに斜めに横切るラインを組合わせた『ROD LINE』など自分で勝手に命名して楽しんでます」と笑顔でアピール。

 もはや、RIHITOさんかにとってガンプラはただの趣味ではなく、人生に彩りを加えてくれるコミュニケーションツールなのだと言う。

 「ガンプラをきっかけに全国に私の製作を強力にサポートしてくれる多くの仲間とリアルで出会い繋がる事ができました。それは模型作りの枠を超えて仕事やプライベートなどのライフスタイルに鮮やかな彩りを与えてくれるコミュニケーションツールであり、妄想・理想や技術力を手軽に表現できる魔法のキャンバスのような存在です」

(C)創通・サンライズ



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