歌手で俳優の山下智久が主演する4月スタートのTBS系連続ドラマ『インハンド』（毎週金曜 後10：00）に、俳優・濱田岳と女優・菜々緒が出演することが7日、わかった。『プロポーズ大作戦』（2008）以来11年ぶりに山下と共演する濱田は、主人公の天才科学者・紐倉哲（山下）と一緒に事件に挑むお人好しの熱血助手・高家春馬（たかいえ・はるま）役に決定。一方、菜々緒はクールでやり手な美人官僚・牧野巴（まきの・ともえ）を演じる。

　山下は「それぞれと共演経験はありますが、3人が集まったらどうなるかは未知なのでとても楽しみですし、いい現場になるだろうというワクワク感が大きいです。ふり幅のある役をたくさん演じてこられているお二人なので、紐倉、高家、牧野というバラバラの3人の関係性をいいバランスで見せていけるんじゃないかと思っています」とはやくも手応え。

　「特に岳くんとは10年以上ぶりの共演なので、すごく楽しみです。僕は自由にがちゃがちゃやっちゃうタイプだけど、岳くんはものすごく周りが見える人。そんな岳くんがしっかりまとめてくれるだろう、と僕の方こそ絶大な安心感があります（笑）。前回の共演からお互いに成長しているところもたくさんあると思いますし、そういう部分も共有しつつ楽しい現場を作れたらうれしいです」とクランクインを心待ちにしている。

　同ドラマは『イブニング』（講談社）で連載中の朱戸アオ氏による原作コミックを実写化。山下演じるロボットハンドの義手を持つ変わり者の天才科学者・紐倉が、次々と起こる難事件を、天才的なひらめきとアッと驚く科学的な方法で鮮やかに解決していくヒューマンサイエンスミステリー。

　濱田演じる高家は、救命救急の専門医。だが、ある事件をきっかけに紐倉と出会い、助手として雇われることに。人嫌いでドSな変わり者・紐倉とは対照的に、正義感が強く、心優しい熱血タイプ。お人好しな性格のため、自分勝手な紐倉にいつも振り回されてしまう…といったキャラクター。

　「実は山下くんは、僕が初めて仕事でキスをした相手なんです（笑）」と打ち明ける濱田は「僕の“初めて”をあげた相手なので、絶大なる安心感があります。甘酸っぱいあの日のキスが、このドラマでも生きるかもしれないですね（笑）」と冗談めかしながらアピール。「もちろんそれが一番ではないですけど、紐倉と高家の関係性もイメージできているので久々の共演が今から楽しみです」と新コンビ誕生への期待をあおる。

　そして紐倉と高家のもとに事件調査の依頼を持ち込む牧野は、医療機関で起きる未知の病気などに対処する内閣官房サイエンス・メディカル対策室に外務省から出向してきた、容姿端麗、頭脳明晰なエリート。サイエンス・メディカル対策室で結果を出してできるだけ早く外務省へ戻りたいという強い思いがあるため、あることをエサにして紐倉に事件調査への協力を依頼する。

　これまで気の強い女性や悪女を演じることが多かった菜々緒だが「牧野は強い中でもちょっと違うタイプの女性な気がします」と分析。「強くもあるんですが、その中に一生懸命さがある温かい女性というイメージ。泥臭いタイプの女性は今まであまり演じたことがないので、私自身もすごく楽しみにしています。そんな牧野と変わり者の紐倉、お人好しの高家というバラバラな3人が、事件解決を通して一緒に成長していく姿を見守っていただけたら。科学と医療がテーマなので、撮影は結構大変そうだなとは少し思いますが（笑）、そんな部分も楽しみながら、3人で力を合わせて撮影を頑張りたいと思います」と意気込んでいる。

　そして、菜々緒と濱田といえば、『au』CM“三太郎シリーズ”でも共演中。濱田はいわくその現場は「ちょっと特殊」だそうで「台本通りにはやらずにみんなが自由にセリフを投げ合うんです。そんな中で菜々緒さんは言葉のキャッチボールをするのが本当に楽しいと感じる方なので、この作品でもご一緒できるのが楽しみです」とワクワク。菜々緒も「濱田さんとは、たまに『金ちゃん』って呼びそうになるくらいCMでも仲良くやらせていただいているので（笑）、この作品でもセリフの掛け合いをするのが楽しみです。山下さんも含め、私たち3人が本当の意味で仲間になってくると、その空気感は自然に出てくるんじゃないかなと思っています」とコメントしている。

・浅野敦也プロデューサーのコメント
紐倉のバディとなる助手の高家は、変わり者でドSの紐倉とクールなエリート官僚・牧野という濃いキャラクターに挟まれながらも、正義や人間愛を直球でぶつけることのできる心優しい男です。だからこそ、親しみやすく人間味があふれている芸達者な濱田岳さんにお願いいたしました。エリート官僚の牧野は、クールで打算的にみえて実は正義感のある泥臭い女性。菜々緒さんは、とても華やかで愛らしい方でありながら、誰よりもストイックにお仕事に向き合おうとされている女優さんだと思いますので、まさしく牧野像にピッタリでした。濱田さん、菜々緒さん、そして山下さんと、熱く楽しくディスカッションを重ねていきながら、最高のチームワークで最高のドラマに仕立てていけたらと思っています。