NHKで放送中の大河ドラマ『西郷どん』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)で、島津久光を演じた俳優・青木崇高の熱演に、地元・鹿児島からも称賛の声があがっている。 長らく幕末の薩摩藩といえば、開明政策を推し進めたカリスマ君主・島津斉彬ばかりが名君とされ、異母弟の久光は凡庸な人物とみなされてきた。西郷隆盛が崇拝され、神格化していく反作用で、西郷を2度も島流しにした久光は、西郷主役の作品では暗君扱いされ続けてきたのだ。しかし、「近年、英雄中心の歴史とは異なる研究が進み、家督争いの恩讐を乗り越え、斉彬の遺志を引き継ぎ、激動の時代の舵をとった久光の功績に対する客観的な評価が高まっています」と語るのは、NPO法人まちづくり地域フォーラム・かごしま探検の会の東川隆太郎さんだ。
2018/11/28