タレントの柳沢慎吾が10日、東京・六本木のテレビ東京でBSジャパンの連続ドラマJ『極道めし』（14日スタート、毎週土曜　後9：00）の記者会見に出席。主演の福士誠治を差し置いてしゃべりまくり、降壇を促されても一人で壇上に残って「ドラマ見てくださいね」などとしゃべり続け、ADだった頃から顔見知りの同ドラマのプロデューサーに「どうもありがとうございました」と2度土下座。そのプロデューサーに促され、退出したかと思ったら、一人舞い戻り、「あばよ」「いい夢見ろよ」とひと通りネタを披露して、ようやく会見はお開きになった。

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　同ドラマは、刑務所という閉ざされた空間で、シャバで食べたうまい食い物の話をする、土山しげる氏の同名漫画を実写化。刑務所のとある雑居房204号でうまい飯語りのバトルを繰り広げる受刑者を、福士、柳沢、今野浩喜、徳井優、小沢仁志が演じる。会見には、5人がおそろいの囚人服姿で登壇した。

　実は、ドラマ本編中にも柳沢のネタが「全部入ってますから、出し切りました」。一方で、台本上では柳沢演じる詐欺師・坂井のせりふを、今野や小沢が代わりに言っているシーンが多々あるといい、「年を取ってくると、せりふが覚えられなくて」と、笑ってごまかしていた。そんな柳沢に共演者からのクレームも相次いだ。

　小沢「1カット撮るたびに、ヘコむのやめて」。徳井「人生の反省が合間、合間に見られるんだよね」。今野「現場に入るなり、朝いちで言ってくる、『このせりふ言ってくれる？』って」。小沢「せりふの切り売りするのあんただけ」。徳井「僕の役名・八戸を八つ橋といい違えていたことに気づいていなかった」。小沢「役名くらい覚えてよ」。福士「名指しされた質問くらい、答えさせてください」など。

　一人ひとりの個性が強すぎて、チームワークがいいんだか、悪いんだか。今野は「チームワークは感じない。各々が好きなことしている感じ」といい、小沢は「メジャリーグのオールスターみたい。練習しないけど、本番ではいいプレーをする」と例えていた。

　そんな現場をブレない演技で引っ張っているのが、福士。柳沢や小沢たちがその姿勢を褒め称える中、福士は「本番で笑わないようにするのが、いまの一番の悩みです」と話していた。

　会見には、主題歌を担当する5人組バンド・嘘とカメレオンのメンバーも駆けつけ、ボーカルのチャム（.△）は「遊び心を入れながらいままでで一番楽しんで作った曲。私たちも各々がやることをやっていたらこの形になったので、そういうところがこのドラマにぴったりだなと思いました」と、主題歌となる新曲「JOHN DOE」をアピールしていた。