7人組ダンス＆ボーカルグループ・DA PUMPが6日、東京・池袋サンシャインシティ噴水広場で「ダサかっこいい」と話題の20周年記念シングル「U.S.A.」（6日発売）の発売記念イベントを開催した。会場には2000人以上の聴衆が集まり、“いいねダンス”を振りコピする盛り上がりにISSAは「すごいですね」と白い歯をみせ感激した。

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　この日発売された3年8ヶ月ぶりとなる新曲は、人気コンピ盤『スーパー・ユーロビート』シリーズに収録されていた「U.S.A.」（1992年）の日本語カバー。「C’mon，baby アメリカ」「どっちかの夜は昼間」といった“微妙”な歌詞、昨今トレンドのシュートダンスを取り入れた“いいねダンス”やMCハマーをほうふつとさせる“驚異のインベーダーフォーメーション”などが「ダサかっこいい」と話題となり、YouTubeの再生数は自身最速の3日で100万回突破、3週間で370万回を突破している。

　こうした盛り上がりを受け、地下1階の噴水広場ステージは3階まですずなりの人垣ができ、開演前から熱気でむせ返った。代表曲「ごきげんだぜ！」「if…」では涙するファンもあった。ISSAはステージを取り囲んだ360度のオーディエンスに頭を下げ、「なかなかいい曲にたどりつけなかったんですが、今回、なんと『U.S.A.』という曲にたどりついて、こうしてイベントができてうれしく思います」と感慨深げに語った。

　お待ちかねの「U.S.A.」に突入すると、それまで大勢を占めていた女性ファンの声援にまじって男性ファンの声援も。この曲にいち早く反応したのがハロー！プロジェクトファンだと言われ、SNS上では「DA PUMPの新曲のハロプロみがやばい」「DA PUMPってハロプロに入った？」「DA PUMP＝ハロプロ説」などと口コミを広げ、このイベントのためにコール動画まで作ってDA PUMPファンと共有した。

　イベントが行われたサンシャインシティと隣接する池袋サンシャイン劇場では、午後7時からモーニング娘。’18主演舞台『ファラオの墓』が上演されるめぐり合わせもあり、ハロプロファンも来場。会場はDA PUMPファンとハロプロファンの「オイ！オイ！」の熱烈コールに包まれたが、ISSAはイントロで「ちょっとちょっと止めて。聞いてないけど。『オイ！オイ！』って声聞こえるけど…小っちゃいんじゃないの？　もっといけるよね？」と来場者をあおりまくってやり直し。1回目以上に大きなコールが飛び交い、「フワフワ」「フッフー」「L・O・V・E ラブリーISSA」といった黄色い声と野太い声のコールが入り混じって大盛り上がり。アンコールでもう一回熱演し、会場はコールと歓声の嵐に包まれた。

　パフォーマンス後メンバーは囲み取材に応じ、ISSAは汗だくになりながらも膝を折って取材陣が足元に置いたICレコーダーをきれいに並べ直す律儀さをみせ、新曲の反響について「自分たちでは想像していなかった。多くの皆さんにミュージックビデオを見ていただいて、うれしいかぎりです。自分たちの想像を遥かに超えています」と喜びをかみしめた。

　“ダサかっこいい”と言われている楽曲についてはORICON NEWSのインタビューでも「正直、最初は『おい、まじか。これかよ』という思いもありました」と明かしたが、改めて「この曲をやるのかという衝撃がありました。今ユーロビートかっていう。でも去年、事務所の（荻野目）洋子先輩が『ダンシング・ヒーロー』でまたヒットして、いい流れではあったので、ここでやらない手はないかなと切り替えて、やろうと思いました。僕らはよかれと思って堂々とやっていますし、ダサいということを真面目にやることがかっいいと思っているので、ここは一つ“ダサかっこいい”で！」と胸を張った。

　今後の目標を聞かれ、パフォーマーのKENZOは「年末の紅白を目指したいですね。（ISSA）兄貴が（紅白のステージに）立っているので僕たちも立ちたい」ときっぱり。ISSAは「まあ、これは皆さんが決めることですからと言いながらも、紅白でこれやったら面白いでしょうね。紅白の初っ端、『U.S.A.』で入ったら斬新ですよね」とにっこり。続けて「ようやくDA PUMP史上、みんなで歌って踊れる代表曲ができたなと思っています。どんどん皆さまの元に届いて“ダサかっこいい”が日本中に広まっていけばいいなと思いますので、これからも応援よろしくお願いします」と締めくくった。