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Perfumeら先輩サザン名曲で“胸騒ぎの腰つき” アミューズフェスで1.8万人魅了

 大手芸能事務所アミューズが主催する恒例の音楽フェス『Amuse Fes in MAKUHARI 2018 −雨男晴女−』が2日、千葉・幕張メッセ国際展示場9-11ホールで行われ、ポルノグラフィティPerfumeら10組の競演で観客1万8000人を魅了した。

『Amuse Fes 2018』で「勝手にシンドバッド」を披露したPerfumeら女性アーティスト(左から)のっち、佐々木萌、あ〜ちゃん、Rihwa、かしゆか、藤原さくら(撮影:上山陽介)

『Amuse Fes 2018』で「勝手にシンドバッド」を披露したPerfumeら女性アーティスト(左から)のっち、佐々木萌、あ〜ちゃん、Rihwa、かしゆか、藤原さくら(撮影:上山陽介)

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 今年はサブタイトル「雨男晴女」にちなみ、出演10組が「晴チーム」「雨チーム」に分かれての対抗戦に。Perfumeあ〜ちゃんいわく「みんなで話し合う中で、チーム対抗にすると面白いよねっていう話が出て。紅白にすると紅が足りないし、いいバランスがないと思ってたら、ポルノ兄さんのステージはいつも雨だねって話からPerfumeは晴れ女じゃん!って盛り上がって、それで雨チームと晴れチームの対抗に」。勝敗は観客にゆだねられることになった。

 晴チームのトップバッターで登場したFLOWは、代表曲「GO!!!」で一気にオーディエンスの心をつかむと、「終わった後に晴れた夜空に浮かぶ星を見上げましょう!」(KEIGO)と、晴チーム勝利への願いをこめて「流星」を歌い上げる。しっとりした雰囲気から一転、「元気を分けてくれ!」の言葉と共に大ヒットアニメの主題歌をカバーした「CHA-LA HEAD-CHA-LA」で会場を熱くした。

 雨チームはWEAVERが先陣を切り、「WEAVERの雨ソング」と紹介し、しっとりとした「BLUE」からスタート。「雨チームを応援しにきた人?」と呼びかけると「晴チームと一緒くらいやな。こっからは僕たち次第ということですね」と意気込み、新曲「Hello Future」を披露。最後は「Shine」で締めくくって晴チームにバトンタッチした。

 Rihwaは代表曲「春風」に続けて最新曲「Swing Swing♪」を歌い、タンバリンを片手に広いステージを駆け巡った。「ここで皆さんに会えたのも何か意味があったと思います。心を込めて歌います」と切り出すと、バラード曲「ミチシルベ」を力強く包み込むように歌い上げた。雨チーム2番手の辻村有記は「幕張〜! 踊ろうぜ!」と叫ぶと、ダンスチューン「Into U」を披露。アップテンポな「na na na」などで盛り上げ、「雨男の辻村有記でした!」とあいさつして「Ame Dance」で高揚感を高めた。

 ここで今年の目玉となるアミューズスペシャルバンドが登場。BEGINから島袋優上地等flumpoolから阪井一生小倉誠司、FLOWからGOT’S、WEAVERから杉本雄治が参加した。サプライズゲストとしてサンプラザ中野くんが登場すると「発売から30年。ありがとう! 『Runner』」と曲紹介。FLOWのKOHSHI、KEIGOを引き連れて熱唱した。

 flumpool阪井が「次のゲストボーカルはこの方!」と呼び込むと、ポルノグラフィティの岡野昭仁が登場。「flumpoolの(山村)隆太が良くなって、またステージに戻ってきてくれることを願って歌います」と喉の治療に専念している山村隆太へメッセージし、flumpoolの「星に願いを」を歌いあげると、先輩後輩の絆に会場中が感動に包まれた。

 阪井は「半年ぶりのライブなんで、手が震えています」と本音を漏らしつつ、「(島袋)優さんの曲やりましょうよ。ゲストはこの方です!」と呼び込むと、高橋優が「はいさーい! どうも、比嘉栄昇です」「めんそーれー」とボケを交えつつ登場。高橋をボーカルに据え、BEGINのヒット曲「海の声」を演奏した。

 続けて、今回のフェスに参加している女性ボーカル・Perfume、Rihwa、藤原さくらエドガー・サリヴァンの佐々木萌が集結。あ〜ちゃんが「みんなにも声を出してほしいところがあるんですよ。アミューズの先輩の曲を歌います」と曲振りすると、サザンオールスターズの「勝手にシンドバッド」を披露し、「いま何時!?」「そうねだいたいね〜!」の掛け合いで会場が一体となった。

 休憩時間には出演者の囲み取材が行われ、サプライズゲストとして登場したサンプラザ中野くんは「年がちょっと上なので、今まで呼んでいただけてなかった」と自虐ネタで笑いをとりつつ、「FLOWが走ってくれたのでお客さんもすごく盛り上がってくれてよかった」と後輩をねぎらった。岡野は「flumpoolの曲を歌うということで、僕でいいのかなみたいな。隆太の代わりで出たんですが、緊張していてあんまり覚えていません」と話し、高橋は「比嘉栄昇ですって言ったのがあんまりうけなかった」と反省も。

 女性ボーカルで歌った「勝手にシンドバット」はWEAVERの杉本が声質を考えて組み合わせを考えたことが明かされ、Perfumeのっちは「今日は3人それぞれ違う子といろんな組み合わせで歌って楽しかったです」と新鮮だった様子。かしゆかは「どの世代でも知っている曲を歌っているのが事務所の先輩で。その曲をここで歌うことができたのは貴重な体験でした」と話した。

 藤原さくらは「みんなすごくいい腰つきだったので、あわせようと必死でした」と「♪胸騒ぎの腰つき」の部分の振付の裏話を明かして一同大爆笑。本番ぎりぎりになって急きょ取り入れた振付だったそうで、あ〜ちゃんは「女子トイレで練習しました」と告白した。Rihwaは「あ〜ちゃんと同じパートで顔見合わせながら歌ったのですが、本当にかわいくて、私が独り占めしちゃって、“お客さんごめんね”っていう気持ちでした」と笑顔を見せた。

 後半戦は雨チームのエドガー・サリヴァンから再開。ボーカルの佐々木は「去年は客席で観てました。こうやってアミューズフェスのステージに立たせていただいて、本当に光栄に思います」とあいさつし「ミラクルショッピング 〜ドン・キホーテのテーマ〜」などを披露。「私たち、今日は誰よりも新人だけど、誰よりも夢があります! よろしくお願いします!」と力強く訴えかけ、鮮烈なインパクトを残した。

 晴チームの藤原さくらは「500マイル」「Sunny Day」を持ち前のスモーキーボイスで歌い上げると「アミューズフェスに参加させてもらって2年目になるかな? ずっと続けばいいなと思いながら歌ってます。大先輩に囲まれてうれしいです」と去年に引き続き参加した喜びを語り、事務所の大先輩の福山雅治から楽曲提供された「Soup」を歌った。

 「フレデリックはじめます」の声でステージに現れたのは、今年が初参加のフレデリック。「MCなしノンストップで音楽の雨降らします!」と宣言したとおり、「オンリーワンダー」「TOGENKYO」「飄々とエモーション」、そしてライブ定番曲「オドループ」まで息つく間もなく観客を躍らせた。

 続いて登場した高橋優は「明日はきっといい日になる」を晴れやかに歌い、晴れチームらしく会場を笑顔で包んだ。「一番後ろのあなたにまで届くように精一杯歌います」と意気込むと、「みなさんの声を全部ステージに届けてください。次の曲は一人だけど絶対一人じゃない。くじけてしまう時もあるけど、一緒に前に進んでいこうという願いをこめて」と切り出し、ライブ初披露の「プライド」を熱く歌い上げた。

 雨チームのトリはポルノグラフィティ。「雨男代表でございます。でも僕自身は“軽(かる)”晴れ男”の岡野昭仁、そして彼が“大雨男”新藤晴一です!」と紹介すると、「電光石火」「THE DAY」「空想科学少年」でたたみかけた。さらに雨の情景を歌った「サボテン」や今回のテーマに合わせて選曲した「天気職人」を披露すると、ラストは「みなさんを嵐のなかに巻き込みたいと思います」と呼びかけ、「アゲハ蝶」で会場は興奮のるつぼと化した。

 大トリは自他共に認める晴れ女のPerfume。あ〜ちゃんは「ポルノさんが先に出て、なぜか私たちが最後を飾るという…」と恐縮しつつも「ポリリズム」「TOKYO GIRL」を披露。おなじみの「P.T.A.」のコーナーで会場を一つにするとクライマックスへ突入し、「Party Maker」「チョコレイト・ディスコ」に続いて「無限未来」でフィナーレを彩った。

 オーディエンスの判定によって晴チームが勝利し、負けた雨チームは新日本プロレスの真壁刀義が扮する雷様から“ビリビリサンダー”の罰ゲームを受けることに。あまりの衝撃に全員がひっくり返った。岡野は「みんな手首大丈夫か?」と心配しながらも雨チームらしくじっとりと落ち込み、会場は笑いに包まれた。

 ラストはチームの垣根を越えて『Amuse Fes』のテーマ曲「それを強さと呼びたい」の合唱で大団円。「それを強さと呼びたい〜2018ver.〜」のライブ収録音源は、近日中に配信リリースされる。

■『Amuse Fes in MAKUHARI 2018-雨男晴女-』セットリスト

▽FLOW
「GO!!!」「Steppin'out」「流星」「CHA-LA HEAD-CHA-LA」「Around the world」「COLORS」

▽WEAVER
「BLUE(dub step ver.)」「た?から僕は僕を手放す」「Hello Future」「Shine」

▽Rihwa
「春風」「Swing Swing♪」「ミチシルヘ?」

▽辻村有記
「Into U」「na na na」「Actions Over Words」「Ame Dance」

▽AMUSE SPECIAL BAND
「Runner」ゲスト:サンプラザ中野くん/KOHSHI、KEIGO(FLOW)
「星に願いを」ゲスト:岡野昭仁(ポルノグラフィティ)
「海の声」ゲスト:高橋優
「勝手にシンドバッド」ゲスト:Perfume/Rihwa/藤原さくら/佐々木萌(エドガー・サリヴァン)/河邉徹(WEAVER)

▽エドガー・サリヴァン
「BABY-Gを諦められない!」「JAPONICA!!!」「ミラクルショッピング 〜ドン・キホーテのテーマ〜」叫べボイエンガル」

▽藤原さくら
「500マイル」「Sunny Day」「The Moon」「Soup」

▽フレデリック
「オンリーワンダー」「TOGENKYO」「飄々とエモーション」「オドループ」

▽高橋優
「明日はきっといい日になる」「象」「プライド」「ルポルタージュ」「虹」

▽ポルノグラフィティ
「電光石火」「THE DAY」「空想科学少年」「カメレオン・レンズ」「サボテン」「天気職人」「ハネウマライダー」「アゲハ蝶」

▽Perfume
「ポリリズム」「TOKYO GIRL」「宝石の雨」「Party Maker」「チョコレイト・ディスコ」「無限未来」

▽エンディング
「それを強さと呼びたい」

関連写真

  • 『Amuse Fes 2018』で「勝手にシンドバッド」を披露したPerfumeら女性アーティスト(左から)のっち、佐々木萌、あ〜ちゃん、Rihwa、かしゆか、藤原さくら(撮影:上山陽介)
  • 『Amuse Fes 2018』で大トリを務めたPerfume(撮影:上山陽介)
  • 『Amuse Fes 2018』に出演したアーティスト(撮影:上山陽介)
  • 『Amuse Fes 2018』雨チームのトリを務めたポルノグラフィティ・岡野昭仁(撮影:山川哲矢)
  • 『AmuseFes2018』に出演したポルノグラフィティ・新藤晴一(撮影:山川哲矢)
  • 『Amuse Fes 2018』に出演したアーティスト一同(撮影:上山陽介)
  • サプライズゲストとして出演したサンプラザ中野くん(撮影:上山陽介)
  • アミューズスペシャルバンドコーナーで「Runner」を演奏(左から)杉本雄治、島袋優、KEIGO、GOT'S、サンプラザ中野くん、小倉誠司、KOHSHI、阪井一生、上地等(撮影:上山陽介)
  • アミューズスペシャルバンドをバックにflumpoolの「星に願いを」を歌ったポルノグラフィティ岡野昭仁(撮影:山川哲矢)
  • アミューズスペシャルバンドをバックに「海の声」を歌った高橋優(撮影:山川哲矢)
  • 『Amuse Fes 2018』に出演したFLOW(撮影:西槇太一)
  • 『Amuse Fes 2018』に出演した高橋優(撮影:西槇太一)
  • 『Amuse Fes 2018』に出演したWEAVER(撮影:山川哲矢)
  • 『Amuse Fes 2018』に出演したRihwa(撮影:上山陽介)

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