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エレカシ宮本浩次が男泣き 初の47都道府県ツアー完遂「紅白歌合戦で会おう!」

 ロックバンド・エレファントカシマシが9日、富山オーバード・ホールで自身初の47都道府県ツアー『30th ANNIVERSARY TOUR 2017 “THE FIGHTING MAN”』のファイナルを迎えた。

圧巻のパフォーマンスを披露したエレファントカシマシ Photo by 岡田貴之

圧巻のパフォーマンスを披露したエレファントカシマシ Photo by 岡田貴之

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 3月にデビュー30年目に突入したエレカシは、4月8日に東京・北とぴあ さくらホールで初の47都道府県ツアーをスタート。8ヶ月かけてようやくたどり着いた47都市目の富山公演は、数々の伝説的なパフォーマンスを残してきた名曲「歴史」で幕を開けた。

 ボーカルの宮本浩次は「30周年ツアーの最後を飾るのにふさわしいホールにやってきたぜ。たくさん集まってくれてありがとう!」とあいさつ。「俺たちのデビューソングで、お金の歌です」と「デーデ」を紹介するなど、1曲ごとに当時のエピソードや楽曲解説をしながらライブを進める。

 デビューから在籍していたレコード会社との契約が切れ、無所属で活動していた時代にできた曲で、エレカシがブレイクするきっかけともなった10thシングル「悲しみの果て」(1996年4月発売)では、感極まった宮本が涙で声を詰まらせ、歌えなくなる一幕も。ファンからの大声援に後押しされた宮本は「プロなのに、ごめん。歌えるかな?」と自身の涙に戸惑いながらも、代表曲「今宵の月のように」を歌い上げ、観客も胸を熱くした。

 「デビュー30周年で今、51歳ですが61歳になっても71歳になってもやり続けます!」と衰えるどころか、全盛期のようなエネルギーを放つ宮本は「べらべらしゃべってすみません。今日が最後なんで許してください」と謝りつつ、何度も「ありがとう」の言葉を重ねる。

 「暑苦しいけど聴いてください。30周年で、富山で、全国で、コンサートができて本当に幸せです。ツアー中に作った曲で、ツアーの中で成長した曲です」と紹介すると、今年、NHK『みんなのうた』のために自らの半生を振り返りながら書き下ろしたシングル「風と共に」を演奏し、第一部が終了した。

 1曲終わるごとに楽曲解説をしていた第一部とは打って変わって、第二部はメッセージ性の強い激しい楽曲でたたみかける。「奴隷天国」「生命賛歌」などは鬼気迫るパフォーマンスで、観客は固唾をのんでステージに見入った。

 本編最後の曲は、30周年記念ベストアルバムのタイトルであり、ツアーのタイトルにもなった「ファイティングマン」。さらに、会場の熱いアンコールに応えて再登場したメンバーは、「友達がいるのさ」「涙」「待つ男」の3曲を熱演し、ツアーを締めくくった。

 宮本は「これで心おきなく、紅白歌合戦で歌えます。本当にありがとう。紅白歌合戦で会おう!」と初出場が決まっている大みそかの『第68回NHK紅白歌合戦』への意気込みを語り、全国で約8万人を動員したツアーに幕を下ろした。

 なお、来年3月17日に行われるさいたまスーパーアリーナ公演は、チケット発売と同時にソールドアウト。同公演はWOWOWでの生中継が決定している。

■『30th ANNIVERSARY TOUR 2017 “THE FIGHTING MAN”最終公演
▽一部
01. 歴史
02. 今はここが真ん中さ!
03. 新しい季節へキミと
04. ハロー人生!!
05. デーデ
06. 悲しみの果て
07. 今宵の月のように
08. 戦う男
09. 風に吹かれて
10. 翳りゆく部屋
11. 桜の花、舞い上がる道を
12. 笑顔の未来へ
13. 3210
14. RAINBOW
15. ガストロンジャ―
16. 今を歌え
17. 四月の風
18. 俺たちの明日
19. 風と共に
▽二部
20. ズレてる方がいい
21. 奴隷天国
22. コール アンド レスポンス
23. 生命賛歌
24. RESTART
25. 夢を追う旅人
26. ファイティングマン
【アンコール】
27. 友達がいるのさ
28. 涙
29. 待つ男

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