15年10月よりテレビ東京ほかで放送中のTVアニメ『おそ松さん』の勢いがスゴイ。ご存知、赤塚不二夫の名作ギャグマンガ&アニメ『おそ松くん』の“数年後”がコンセプトとなっている本作では、20歳を過ぎた6つ子たちのドタバタな日常がユーモアたっぷりに描かれている。デザインも少年向けのナンセンス・コメディだった旧作から、女性をターゲットにしたブラック・コメディへと変貌。毎話ギリギリのネタで、文字通り6つ子が暴れまわっており、その度を越したハイテンションぶりは、かの赤塚先生も草葉の陰で苦笑しているのではないかと考えてしまうほどのものだ。 制作発表時、『おそ松さん』がここまでの爆発的人気を博し、女性ファンたちが「一松だ」「いやカラ松だ」などと競って好きな「推し松」を言い合う現状になるとは、誰も予想しなかったのではないか。本特集ではこの『おそ松さん』の大ヒットの要因を、“6つ”のポイントから考察していきたいと思う。
2016/02/13