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フジテレビ、映像配信拡大に危機感 「ガラパゴスにいるつもりはない」が…

 今月から日本でサービスを開始した、インターネット映像配信サービスの世界最大手「Netflix(ネットフリックス)」。CEO(最高経営責任者)リード・ヘイスティングス氏は、「7年後、日本の全世帯の3分の1をNetflixのユーザーに」と強気な目標を掲げる。スマートフォンの普及により、SNSやゲームなどと時間の取り合いになり、いわゆる「テレビ離れ」が加速している昨今。視聴者の時間が映像配信に向いてしまったら、テレビはどうなるのか。

 ちなみに、Netflixは月額650〜1450円、インターネットに接続したテレビ、パソコン、スマートフォン、タブレットなどで、ドラマや映画が見放題になるサービスだ。「インターネットTV」と呼ぶこともある。

 「TV」といっても、テレビ放送と「インターネットTV」は似て非なるものがある。インターネットTVの売りの一つは、ネット環境さえあれば、朝でも真夜中でも好きな時に、好きなコンテンツを観て楽しむことができることだ。「テレビにはない自由と選択がある」とリード氏も語っている。一方、テレビは曜日と時間軸の中で番組が放送される。視聴者は、それを観るか観ないかを“選択”する。両者は“真逆”の存在と言えるだろう。

 Netflixに限らず、映像配信サービスが着実にユーザーを広げていることについて、フジテレビの宮道治朗編成部長は「タイムテーブルを組むことがテレビ放送の基本形である以上、その中でどれだけ視聴者のニーズに合わせる編成ができるかが勝負」と危機感を募らせる。

 「視聴者にもっと受け入れてもらうには、どういった番組を放送すればいいのか、いままで以上に真摯(しんし)に、真剣に考えていかなければならない。僕らも意固地になってガラパゴスにいるつもりはなく、視聴者ファーストの精神でテレビもいろんな形でサービスを提供していくべきだと思っています」と宮道部長。

 すでにテレビ各局もドラマなどの見逃し配信を行っており、映像配信にも“参入”している。ただ、無料放送を行う民間放送では、スポンサーからのコマーシャル(広告)を中心とする現状のビジネスモデルは絶対だ。「配信と放送の両輪で我々のコンテンツへの接触率が高め、視聴率を取り戻していかなければならない。そのための改編、新番組の投入を今秋も行いますし、勝負していくしかない」と話していた。

 同局では、日本のテレビ局の中で最初にNetflixとコンテンツの共同制作にもチャレンジ。人気リアリティショー『テラスハウス』の新シーズンとなる『TERRACE HOUSE BOYS IN THE CITY』と、桐谷美玲主演でランジェリー業界を描いたドラマ『アンダーウェア』がNetflixで独占配信されている。

 いつでもどこでも好きなときに観られる映像配信、時間を共有して皆で観るテレビ。数年後、私たちは、何を、どこで見ているのか。いま、まさに変わり目のまっただ中にいる。



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