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2014年、科学者たちが評価する最も革新的な科学ニュースとは? 意外なニュースも!?

 12月10日、ノーベル賞授賞式がスウェーデンのストックホルムで行われるが、今年は2012年「iPS細胞」の山中伸弥京都大学教授以来の日本人受賞者が3人も誕生し、大きな注目を集めた。師走ということもあり、重大ニュースの番組がテレビで流れる季節だが、この話題も間違いなくランクインしてくることだろう。

 それに先駆けて、というわけではないが、バイエル薬品株式会社のオープンイノベーションセンターが国内の大学・研究所に所属する科学研究者129人に対して行った、「2014年にマスメディアで取り上げられた科学ニュースのうち、イノベーションとして特に評価できる研究は?」というアンケート結果が、このほど発表された。なお、同アンケートは、20件の科学ニュースのなかから3つを選択するという形で行われている。

 1位はやはり、「青色LEDの開発がノーベル物理学賞を受賞」。実に62.0%の票を集めた。当然の結果だろう。そして2位、3位には、冒頭で触れたiPS細胞関連のニュースがランクイン。2位は47.3%の、「iPS細胞由来網膜組織の移植手術(理化学研究所など)」。3位は38.8%で、「iPS細胞からの血小板作製技術の開発(京都大学、メガガリオンなど)」だった。いずれも今後の医療科学に大きな貢献を果たす革新的な技術だけに、同業者が評価するのもよくわかる。

 一方、下のほうに目を移すと、意外(!?)なニュースも20項目のうちに入っているのでご紹介したい。

 5.4%で15位になったのが、「生きたウナギの入った水から遺伝子による種判別を行うシステム(北里大学など)」。ウナギが絶滅を危惧されているのはわかるが、これが何にどう役立つのか? と思って調べてみると、不適切な輸出入を空港などでの検査で防ぐためらしい。

 17位(4.7%)の、「天敵臭でネズミ撃退する忌避剤の開発(大阪バイオサイエンス研究所)」も興味深い。天敵に出くわしたときの恐怖心を、ネズミに起こさせる匂い物質の発見に成功したそうだが、じつは天敵への恐怖心は先天的なもので、決して慣れることはないとのこと。そのため、この匂い物質があると、永続的にネズミを遠ざけることができるという。しかも、6月に報じられたこのニュースには、「今冬に撃退剤が発売」とある。その今冬をいま迎えているわけだが、どんなふうに商品化されているのか、とても気になるところだ。
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