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これからの地域創造を担うのは「よそもの・わかもの・ばかもの」

 人口減少に歯止めがかからない今後、日本の再生は地域活性化にかかっているといっても過言ではない。そんな“これからの時代”を背負う若者を育成する「地域創造学部」が追手門学院大学(大阪府茨木市)に新設される。同大学が目指す「地域をつくる人物像」とは一体どんなものなのか? 同学部の設置部会長をつとめた社会学部長の小畑力人教授に話を聞いた。

 地元の商工会議所や役所がかかわるイメージがある地域活性化だが、「(地域活性化には)“よそもの・わかもの・ばかもの”が必要なんです」と小畑教授。「よそ者が来ないと自分たちが持っている宝物に気づかない。特産物や観光スポットなど、現地の人には当たり前で見過ごされるものが、よそ者の視点や若者の発想を使えば大いなる武器となります。さらに知恵が働くと、やる前から『こんなのダメだろう』と決めつけてしまう。バカ者になって何でもやってみることから始めなければ」(小畑教授・以下同)。

 地域活性化の手段として思い出されるのは、各地で誕生した “ゆるキャラ”だろう。その中でもバツグンの知名度を誇る熊本県の「くまモン」は、キャラクター使用料を「県の許可があれば無料」としたことでさまざまな関連商品が発売され、それに伴い知名度と県内生産率が上昇。日本銀行熊本支店が昨年12月に発表したところによると、2年間で1244 億円の経済効果があったという。また、千葉県船橋市の非公認キャラクターである「ふなっしー」は“非公認”であることを逆手にとって型破りなキャラクター像を作り上げ、CMやバラエティ番組のほか、CDデビューも果たすなど、¥ゆるキャラの枠を超えた活動を展開。このふたつの成功例をみても、柔軟で新しい発想が重要なカギを握ることがわかる。

 そんな柔軟な発想力を育み地域を盛り上げる人材を育てる「地域創造学部」は、地域経済・事業創造コース、観光・まちづくりコース、都市文化・文化創造コースの3つを用意し、さまざまな角度から地域の発展に尽力できる人材を育成する。「物産品をどう売ろう、宣伝しよう、会社組織は? 目玉となる村の祭りの歴史は、背景は…。つきつめていくほどに経済も経営も社会学も歴史も文学もかかわっていて、どのコースでも知らないうちに多彩な教養が身につく。年の離れた人たちと共同作業することによってコミュニケーション能力も磨かれ、就職の面接でも確実に役立つし、営業職になっても成果を上げますよ。こんなにトータルな学び方はなかなかないと思います」。

 「世界に目を向ける高校生も多いけれど、地域をつくる人材になって活躍したいという希望者は増えています。若者もあなどれませんよ」と小畑教授。今後、どんな人材が日本の地域を救うのか、注目だ。



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