映画の製作資金を一般のファンから募り、約1億円のカンパが集まったことで注目されたSF映画『アイアン・スカイ』の正式予告編映像がこのほど完成した。世界初の試みとして、サイト「ニコニコ動画」での先行公開時に一般ユーザーが書き込んださまざまなコメントをそのまま収録。過激な書き込みが画面の半分以上を埋め尽くし、もはや予告編として映像を楽しむことは困難だが、話題を集めそうだ。

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　同作は、第二次世界大戦後、敗北したかに見えたドイツ・ナチス軍が、実はUFOの開発に成功し、月の裏側への逃亡に成功していたというSF作。2018年、満を持して地球を侵略しに帰って来るというストーリーを展開する。映画製作にあたり、動画のプロモーションを先行配信して一般人からのカンパで約1億円を集めるなど、作品の内容はもちろん、手法も一風変わった異色作。すでに続編や前日譚の制作も決定している。

　今回完成した予告編は、Webサイトのみでなく劇場でも上映される本予告。冒頭から多数のコメントが書き込まれ、映像を観るよりも文字を読むので精一杯といった感じだ。「70年ぶりの地球だぜえええええ！！侵略！侵略！」というコメントを始め、他の映画を絡ませた「ノーラン監督よ、これがアクション映画だ！」、「桐島、『アイアン・スカイ』観たいってよ」など、かなり自由度の高いコメントが飛び交う。

　映画『アイアン・スカイ』は9月28日より全国公開。監督は海外ドラマ『スターレック 皇帝の侵略』で知られるティモ・ヴオレンソラが務め、SF作として見ごたえ十分な映像が展開される。

　映画『アイアン・スカイ』