ロック・スター求む! “ロック”にこだわる4社が共同オーディション「MASH A&R」

 音楽市場がシュリンクする中、“ロック”にもスターが求められている。ロックシーンの「新たな才能の発掘」と「マーケットの開拓」を目的として、A-Sketch、HIP LAND MUSIC、MUSICA、SPACE SHOWER TVの4社が共同プロジェクトとして『MASH A&R』というオーディションを開始。HIP LAND MUSIC取締役執行役員の野村達矢氏に話を聞いた。

 “NEW ROCK,NEW STANDARD”をテーマにロックシーンの「新たな才能の発掘」と「マーケットの開拓」を目的とした4社共同プロジェクト「MASH A&R」が始動した。参画するのは、ONE OK ROCKflumpoolらが在籍するレーベル「A-Sketch」、サカナクションやavengers in sci-fiらが在籍する「HIP LAND MUSIC」の音楽制作2社に加えて、音楽専門誌『MUSICA』と音楽専門チャンネル『SPACE SHOWER TV』の音楽メディア2社。いずれもJ-POPシーンにおいて、あくまで“ロック”にこだわってきた企業ばかりである。

 6月からプロジェクトの一環としてオーディションを実施。ここから発掘されたアーティストを、4社をあげてデビューから成功=スターにまで導くのが「MASH A&R」の目指すところだ。

 発起人のひとりであるヒップランドミュージックコーポレーション取締役執行役員の野村達矢氏は、20年以上にわたってロック・アーティストの開発やマネージメントに携わってきた人物。音楽産業の縮小とともに、音楽の売り方、伝え方が変わりつつある中で、今回のプロジェクトを行う意義を次のように語る。

「現状の音楽ビジネスは、音楽に付随する別の何かでセールスを成り立たせているものがメインになっています。もちろんそれも方法論のひとつです。だけど“音楽そのもの”で世に問いかけてきた僕らのような会社が、そのムードに流されてはいけない。シーンの中でロックがどこか隅に追いやられている中、次の時代に向けてスターを生み出さなければいけない。そんな同じ価値観と問題意識を持った4社が集まったんです」

 座組として特徴的なのは、ふたつのプロダクション機能がタッグを組んでいること。なお、「A-Sketch」はレーベル内にプロダクションを内包しており「HIP LAND MUSIC」はプロダクション内にインディーレーベルを内包しているという点で、両者共に自社で360度ビジネスができる。

「メーカーを含め急激に音楽産業の役割分担が変わってきているように思うのです。僕らはマネジメントからの視点で、より多角的な観点を持ってアーティストを打ち出してきた経験値と実績を得た自負があります。パッケージビジネスが縮小していく今後は、さらにそういったジェネラルな思考が必要になってくると思うんですね」

 募集と審査は11月までマンスリーで行われ、毎月ピックアップしたアーティストをYouTubeの「MASH A&R」公式チャンネルに上げていく。7月15日には第1弾の4組がアップされた。

「応募者のレベルは非常に高いです。普段、うちに送られてくるものよりも格段に。やはり4社が顔を揃えているということが、応募側にとってもインパクトがあったのでしょう」

 ファイナルは12月26日に都内で開催予定。発掘したアーティストは4社共同で手がけ、SPACE SHOWER TVとMUSICAのTVと雑誌の独自の連係プレーによるプロモーションはもちろん、ネットも積極的に活用し、また、早い段階から海外ライブも経験させたいとのこと。10年代後半のシーンを照準に、ここから時代を象徴するロック・アーティストを送り出すことを目指している。(オリジナル コンフィデンスより)

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