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エイベックス×81プロデュースがタッグ 「声」を軸に次世代の声優アーティスト発掘

 大手声優プロダクションの81プロデュースとエイベックスが、声優アーティストを発掘する「アニソン・ヴォーカルオーディション」を共催する。アイドルやボーカリスト、ダンサーなど、これまでも様々なオーディションを実施してきたエイベックスだが、アニメソングに限定して実施するのは初の試み。2社がタッグを組む狙い、求める人材とは。

 パッケージ売上のみならず、イベントやコンサートなど、アニメ関連の強力な集客力は周知の通り。そんな中、業界でも大手の声優プロダクションである81 プロデュースと、近年多くのアニメ関連パッケージを手掛けているエイベックス・グループという2 社により「アニソン・ヴォーカルオーディション」が開催されている。

 「もともと当社に在籍する声優のアーティスト活動で、エイベックスさんとは協力体制にあります。アニメ制作やアーティスト育成など、すべての面で頼もしいだけでなく、今回は従来の声優ファン、アニメファンに限定されない新しい才能に出会えるのではと期待しているんです」(81 プロデュース・百田英生氏)

 実はここ数年、81 プロデュース主催の「全国新人声優発掘オーディション」には“エイベックス賞”が設定されていた。今回は両社の名前を前面に出すことで、これまでリーチできていなかったような幅広い層から素材を発掘する試みなのだという。

 「現状では、声優さんによる主題歌や挿入歌が増えていますが、どうしても本業ではなく、積極的に関わってもらえない場合もあります。逆に一般の音楽アーティストでも同様の現象はある。これをマルチでこなせる可能性のある人材を見つけるのが大きなテーマですね」(エイベックス・エンタテインメント 齊藤淳氏)求めるのは伸びしろのある人材 今回、グランプリ受賞者には12年度内に放映されるアニメ作品でのボーカリストデビューという大きな枠が用意されている。

 「まずエイベックスが契約、育成します。もちろん演技的な面での養成については81 さんが全面的にバックアップの予定です。応募書類の時点で歌とボイスサンプルが必須となっていて、選ぶ際の視点も当然、これまでとは異なります。最終段階では演技チェックも予定していますが、まずは原石としての輝きを優先したい。アニメ画ではなく、あくまでもアーティストとしてのCD ジャケットでアルバムをリリースするイメージです」(齊藤氏)

 合格者は1 名に限らず、たとえばユニット的な露出の方法なども考えられるという。主題歌を担当するアニメ作品での声優デビューも考えてはいるものの、役などは個々のスキルを考慮してから決めるという。

 「この役をワンクールだけ、あるいは1 話ゲストのみ、というレベルであれば、ある程度の促成レッスンは可能。しかし求めているのはもっと基礎体力のしっかりした“パフォーマー”です。1 年、2 年をかけて育てていく、伸びしろのある素材が欲しい。スマホ時代と言われて、アニメや映像作品の露出するチャンネルは多様化していますが、パフォーマーがやることは変わりません。軸足をアニメ界に置いてさえいれば、もちろん歌だけでなく、舞台や映画に出ても構わないわけです」(百田氏)

 欧米やアジア圏などのアニメイベントに日本の声優が呼ばれる機会も増えつつあり、国内でも新しい形のパフォーマーが求められていることは水樹奈々の成功を見れば明らか。声優ファン、アニメファンはもちろん、その周辺あるいは外側に潜在しているマーケットにいかにアピールできるか。当然“持ち歌”の有無は大きな訴求力の差となり得るはずだ。



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