シンガー、ニヴェアが夫でプロデューサーでもある“ドリーム”とともにレーベルを設立し、インディペンデントで3rdアルバムをリリース。先日、日本先行リリースに合わせ、久しぶりに来日。変わらない笑顔で質問に答えてくれた。

――2ndアルバムから2年半経ってますが、この間は何をしていましたか?
【ニヴェア】 レコーディングをしてたわ。JIVEとの契約から解放されて、新たにレーベルを探してたんだけど、日本でアルバムをリリースするチャンスを得たから、今までレコーディングした曲や、新しくレコーディングした曲を集めてアルバムを完成させることにしたの。
――昨年生まれた娘さんの子育てもしていたんですよね?
【ニヴェア】 そうよ。娘の世話をしていたわ。彼女はとっても可愛いのよ!
――プロデューサーである旦那様とともにレーベルを設立したわけですが、インディペンデントでやってみてどうでしたか?
【ニヴェア】 大変よ。特に彼の方はね。私はスタジオに行って、歌えばいいだけだから。このアルバムのプロジェクトのためにレーベルを設立したんだけど、彼はアルバムの曲すべてをプロデュースしているし、フィーチャリングでも参加してるし、マスタリングの作業やら、ビジネスのことやら、いろいろやらなきゃいけないから大変だと思うわ。
――まだ数曲しか聴くことができなかったのですが、どんなアルバムに仕上がったと思いますか?
【ニヴェア】 私はひとつのジャンルに縛られるのがイヤなの。だから、このアルバムにはロック、ダンスミュージック、ヒップホップ、ポップ、セクシーな曲・・・。という感じでエクレクティック(折衷的、または幅広い)でオリジナルなものになってるわ。
――『アニマリスティック』というタイトルに込めた意味は?ワイルドなタイトルですよね!
【ニヴェア】 そうね。ドリームが考えたのよ。人間は文明を持つ生き物って言われてるけど、生理的欲求で行動したり、動物的なところもあるでしょう。このアルバムは、自分のやりたいやり方で作って、自分が言いたいことを言ってるから、“アニマリスティック(動物的な)”ってタイトルをつけたの。

――すべての曲はあなたの旦那様のテリアス・ドリーム・ナッシュによるプロデュースですが、彼のビートのどこが素晴らしいと思いますか?
【ニヴェア】 このアルバムを聴いたときに、すべての曲が同じプロデューサーによって作られたものだって分からないのがすごいところだと思うわ。すべて全く違うでしょう。
――今作は曲の中でどんなことを語っているの?
【ニヴェア】 タイトルソングの「アニマリスティック」は、セクシーな曲よ。マドンナのラップバージョンって感じかしら(笑)。「ブラックガール」は、女の子達をダンスフロアに呼んでる曲。あと、「ジョージア」って曲はバウンシーで楽しい曲。元カノが関係を邪魔してきて困ってるっていう曲もあって、これは“ゲトーポップ”って名付けてるの。いろんなトピックを語ってるわね。だからこのアルバムをエクレクティックって呼んでるのよ。
――このアルバムはあなたのシンガーとしてのキャリアの中でどんな位置を占めていますか?
【ニヴェア】 私の1stアルバムって言ってもいいわね。クリエイティブの面で私と夫ですべてコントロールが持てたし、自分の好きなタイプの音楽を作ることができたから。それに、いろんなことを試すこともできたし、リリックも自分に正直に書くことができたから、みんなに共感してもらえると思うわ。制作してるときは楽しかったわ。今でも毎日のように曲を聴いてるの。
――ツアーの予定などはありますか?
【ニヴェア】 今、セッティング中よ。日本でも早くライブをしたいわ!
(文:松田敦子) |