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渡辺麻友 VS 桑原みずき


峯岸みなみ VS 松井珠理奈


小林茉里奈 VS 梅田彩佳


河西智美 VS 藤江れいな


大家志津香 VS 小嶋陽菜

 さて、3回戦。これに勝てばベスト16=24thシングルの選抜メンバーに決定する。NMB48研究生の肥川彩愛、AKB48研究生の小林茉里奈と新鋭が初の選抜入りを決めるなか、常連の渡辺麻友がSKE48の個性派・桑原みずきを迎えうつ。リボンを2つ付けた可愛いアイドル衣裳の渡辺に対し、高知出身の桑原は勝負服というよさこいの衣装。渡辺は対戦に際しても笑みを絶やさないが、いつも陽気な桑原は緊張気味。2回あいこが続いた後、桑原がパーで勝利すると、スクリーンにはステージ下で抱き合って喜ぶSKE勢の姿が映し出された。SKEとNMBから参戦したメンバーたちには“グループのためにも”という意識が強く感じられる。桑原も初の選抜。一方の渡辺は「みずきちゃんのこぶしから伝わる迫力がハンパなかった」と、最後までにこやかに健闘を称えた。

 唯一の全シングル選抜の記録がかかる小嶋陽菜は、猫のコスプレ衣裳の高城亜樹をあっさり一蹴。本当に強い!高城は「目の気迫が違いました」と舌を巻いた。3回戦屈指の好カード、峯岸みなみ×松井珠理奈は、『カスペルスキー』CMに単独出演するなど勢いが目覚ましい峯岸が、あいこ1回の後に珠理奈に勝利。SKE48のエースとして選抜入りへの使命感は人一倍だったであろう珠理奈はへたりこみ、両手で顔を覆った。「SKEファンの皆さん、メンバー、すみませんでした」と頭を下げているところに、峯岸が自分のお面をかぶせ、CMさながらに峯岸化。ムリヤリの2ショットで会場を盛り上げた。

 指原莉乃は前田亜美に敗れ、じゃんけん選抜16人の顔ぶれが決定。篠田、秋元、河西智美らおなじみの面々の一方、チーム4の山内鈴蘭、NMB48の山口夕輝、そして研究生から正式メンバー昇格まで3年2ヶ月かけた苦労人・大家志津香も勝って初選抜は6人。16人全員がじゃんけんステージに留まり、いよいよセンターを目指す決勝トーナメントへ。

 大阪予選から勝ち続けてきた肥川は、ついに秋元に屈した。一方、研究生予選から勝ち上がったサッカーユニフォームの小林は、梅田彩佳も破ってベスト8へ。1st写真集を発売した藤江れいなは美脚の際立つメイド衣裳で、Yシャツを羽織った河西智美に勝利。SKE48最後のひとりとなった桑原は、ロリータ衣裳の佐藤すみれと対戦した。スクリーンには両手を合わせて祈る珠理奈らの姿が映されたが、一発で敗戦。昨年6位のすみれが、今年も強運を見せつけた。

 そして、赤いドレスで進撃が続く小嶋陽菜に、バニーガール衣裳の大家が挑む。チョキとチョキから、あいこが続くこと4回。真顔と笑顔で揺らぐ小嶋に対し、突き出したこぶしをじっと見つめ続ける大家。5回目はグーとパー。大家が勝って飛び跳ねた。本人のブログによると、バニーガールは「ネガティブで勝つイメージが沸かず、負けたら恥ずかしい格好で自分を追い込んだ」とのこと。見事にベスト8まで駒を進めた。

 ほかは篠田、峯岸、亜美が勝利。峯岸がじゃんけん台に向かうとき、隣りの席に座っていた対戦相手の山内の肩を“行こう”という感じで抱いたのは、さわやかな光景だった。


準決勝
小林茉里奈 VS 藤江れいな


準決勝
峯岸みなみ VS 篠田麻里子


決勝戦
藤江れいな VS 篠田麻里子


優勝を決めた篠田麻里子


決勝まで戦い抜いた
篠田と藤江が抱き合う

 いよいよベスト8。センターの座に迫るほど試合はテンポアップし、4戦すべてあいこなしの一発で決着した。研究生の小林は威圧感たっぷりのグラディエイター秋元も破り、ついに4強。藤江は緊張の裏返しと分かる笑顔を見せつつ、すみれに勝利。最初は笑みの多かった篠田は『マジすか学園』で演じたサドばりのにらみを効かせて、大家を下す。亜美を破り両手でガッツボーズをキメた峯岸には余裕も感じられた。一瞬で決まるじゃんけん。観ていると、ときに心の準備が追いつかず、息苦しさすら覚える。

 続けざまに準決勝へ移り、1戦目は小林×藤江。目をつぶり落ち着こうとする小林と、左手を終始胸に当てながら右手でじゃんけんをする藤江。2回あいこが続いたあと、グーとパーで藤江に凱歌が上がった。“研究生でセンター”という快挙もチラつかせた小林だが、健闘もここまで。

 間を置かず、峯岸×篠田。笑顔で握手を交わすと、共に口を結んで「じゃんけん、ポン!」。パーとパー、グーとグーで2回あいこが続き、会場から「オーッ!」とため息が漏れる。ふたりとも両手をブラブラ振って体をほぐし、再び向き合う。キッと交差する視線。3回目はグーとパー。勝ったのは篠田!峯岸と抱き合いながら笑顔を見せた。

 だがすぐに最後の決勝戦。日本武道館に波のようなざわめきが広がる。藤江れいな×篠田麻里子。神7のひとりで人気トップランクの最年長・篠田に対し、17才の藤江は総選挙ではアンダーガールズ入りギリギリの40位で、選抜入りも2回しかない。ここでセンターの座を射止めれば……。もっとも篠田のほうも、センターとなれば初めてのことだ。

 相変わらず笑顔ながら緊張の感じられる藤江。長身の篠田は一度目を閉じてから見開き、藤江を見据える。藤江も目線は逸らさない。最初のじゃんけんはパーとパー。頭を振る藤江と少し目を伏せる篠田。次はチョキとチョキ。またあいこで藤江は目を閉じ、篠田は軽くうなずく。3回目。今度もパーとパーで勝負はつかない。観ているだけで緊張でたまらなくなる。藤江は両手を合わせて祈り、篠田は一度視線を会場へ外し、また鋭い目に。次で決まるか!?4回目の「じゃんけん、ポン!」はチョキとグーで、篠田が勝った!

 藤江は目を閉じて天を仰ぎ、篠田は口に手を当てて喜びを噛みしめる。武道館に大きな「マリコ」コールが響き渡るなか、トロフィーが贈呈された。「正直初戦で負けるかと思っていたので、今ここに立ってるのが不思議でたまりません。めちゃくちゃうれしいです!初のセンター。素敵なシングルにしたいです」。

 トロフィーを掲げると、再びの「マリコ」コールと大きな拍手が送られた。最年長で主力メンバーで最も長身。そんな彼女がセンターに立つことで、新しいAKB48の形が見られるかもしれない。

 最後にキャプテンの高橋みなみが「前回よりあいこが多かった。お互いの想い、闘志がぶつかり合っていると感じました」と語った。そんなこと言ったってじゃんけん……とはもう思わない。メンバーたちの気合い、勢い、魂はグー、チョキ、パーの勝負のどこかに投影されている気がした。幸運は汗への配当……なんて言葉もあったっけ。

(文:斉藤貴志/写真:鈴木一なり)

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秋元康氏が“会いに行けるアイドル”をコンセプトに進めるアイドルプロジェクト。2005年結成。東京・秋葉原にある専用劇場『AKB48劇場』で公演を行う。2006年10月、シングル「会いたかった」でメジャーデビュー。翌年末『第58回NHK紅白歌合戦』に初出場、2009年シングル「RIVER」で初のランキング1位を獲得し、同年に大ブレイク。以降、リリースしたシングル、アルバム(オリジナル)は全作1位を獲得している。
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