12代目『リハウスガール』として登場し、瑞々しい存在感で注目を集めている山下リオ。最新主演作の映画『魔法遣いに大切なこと』も間もなく公開であり、ますます目が離せない彼女が映画の撮影秘話からプライベートまでを公開。
小豆島が舞台の昼ドラ『ラブレター』で、耳の聞こえない主人公・美波の中高生時代を演じるリオちゃん。自身も同じ四国の徳島で暮らしている。「四国は沖縄ぐらい暑いと思ってる方も多いみたいですけど、冬は寒いんですよ〜」と浮かべる笑顔は純朴そのもの。地元での生活について、「徳島駅のお店で洋服を買ったり、この前は友だちと山登りに行ってきました」と話す。
CX系ドラマ『オレンジデイズ』を観て芸能界に憧れ、事務所のオーディションに合格。蒼井優や夏帆らに続く12代目の『三井のリハウス』CMガールに抜擢されハウス食品『フルーチェ』などCMに相次いで出演。透明感のある美少女ぶりでインパクトを残した。「地元でも小さい子が“あー、フルーチェ!”とか言ってくれるのが、すごくうれしいです」。
おっとりしたイメージがあるが、自身の性格について「すごく負けず嫌いです」という。「うちは3姉妹。お菓子の大きさでケンカです(笑)」、さらに「お仕事でも同世代の方がたくさんいらっしゃる中で“負けたくない!”って気持ちはあります」とキッパリ。
そんなリオちゃんのハマりものは納豆。最初は納豆だけを食べていたが、ある日「マネージャーさんがご飯にかけるのを見て“ありえない!”と思ったんです。でも、騙されたと思ってやってみたら、さらに“おいし〜い!!”と(笑)」。
最後に来年の抱負をたずねると「お仕事でいろいろな経験をしたいし、スキューバダイビングのライセンスも取りたくて」と、つぶらな瞳を輝かせた。
リハウスガールとして注目されたリオちゃんの初映画&主演作が『魔法遣いに大切なこと』。撮影は昨年秋。「タイトルを聞いて、黒い服で空を飛んでる姿を思い浮かべたんですけど、そんなシーンは全然なくて(笑)」と言う通り、魔法遣いが国の認定を受けた“魔法士”として普通に働いている設定の物語。リオちゃん演じるソラは、北海道から魔法士の研修のために上京する。
「最初に撮ったのは“これが東京タワー……”と言うシーン。緊張して、なかなか思うようにできませんでした。私、学校の授業で手を挙げるのも恥ずかしくて、顔がピクピクしちゃうので(笑)」
徐々にリラックスして現場に臨めるようになったが、「悔しいことはたくさんありました」と振り返る。「本当は泣くシーンで、感情は高まってたけど、涙が出なかったり。撮り終わってから、悔し涙が出ました」。
一方、東京から北海道の母親に電話するシーンでは、自然に涙がこみ上げた。「お仕事で東京に出て来たときは寂しかったので、気持ちが分かってすんなり入れて」。普段おとなしいソラが研修指導員に食って掛かるシーンも、「私も怒るときはけっこう怒るので、やりにくいことはなかったです」という。
撮影全般を通し「魔法を遣うときの手の動きに、すごく気をつけました」とも。「場面や相手によって、手の使い方は変わるので、監督さんとよく話し合って。そこまで細かく考えて演技したことが、勉強になりました」
映画では、ソラと研修生仲間の豪太(岡田将生)との恋も描かれている。手をつないで歩くシーンに関しては「たくさん人がいたので恥ずかしさもあって……」とはにかんだ。
(文:斉藤貴志)
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