ORICON STYLE

2005年11月09日
まさにハロウィン・パーティー!

 HYDEが1年前から企画して会場を押さえていた3日連続のライブイベント『HALLOWEEN OF THE LIVING DEAD』がクラブチッタ川崎で行われた。
 仮装した観客で埋まり、カボチャなどでデコレートされた会場は、まさにハロウィン・パーティー。ハロウィン当日の10月31日には、HYDEの他にもMONORALとHIGH and MIGHTY COLORも出演していた。
 イベントのトリをつとめたHYDEのステージ。「オペラ座の怪人」が鳴り響くなかバンドメンバーが登場し、棺の中からHYDEが現れ、ライブは「SWEET VANILLA」から始まった。この曲は、デジタリックな歪みとノイズ、そして存在感のあるHYDEのボーカルが共存したナンバー。ギターをかき鳴らしながら歌うHYDEに観客はすでに興奮状態だ。続く「THE OTHER SIDE」でもダークな世界観を見せ、攻撃的なサウンドを聴かせる。インタビューでの“ソロ作品は、オールスタンディングのライブが似合う曲というコンセプトで作っているからハードな曲が多い”という言葉を再認識できる。「MASQUERADE」でのパワー感あふれるサウンドには、2階で聴いていても音圧から生まれる風を感じ体が震えた。そして、最新シングル「COUNTDOWN」は、地を這うような歌い回しとサビでの疾走感とのコントラストが絶妙。まさに、ライブで映える曲だった。HYDEの弾き語りから始まる「EVERGREEN」では、叙情的なメロディーが会場を包み、ファルセットが美しい「SHINING OVER YOU」では、アコギをかき鳴らしながらせつなく歌い、観客をどっぷりとバラードの世界に浸した。

HYDEが『NANA』のノブに!?  
Trick or Treat!

 バンドメンバーの紹介のあと、スピーディーな「HIDEAWAY」が演奏され、観客は跳びながら盛り上がってくる。一番ヒートアップしたのが「HELLO」だろう。会場内の四方から紙吹雪が舞い、スペシャルなイベントにふさわしく観客と一体になって楽しむ光景が見られた。続けざま「PRAYER」では、UKヘヴィロック的なダークな世界観を見せつける。そして「MIDNIGHT CELEBRATION」では、ステージ上に炎が打ち上がり、観客席の左右からスモークが吹き出す演出。この曲が終わると同時にステージに倒れ込むHYDE。スタッフに抱きかかえられステージを後にし、本編は終了した。
  アンコールではHYDEとバンドメンバーがスタンバイする中、シークレットゲストとして中島美嘉が登場。このサプライズに驚く大歓声の中、中島美嘉の名曲「雪の華」が始まる。しかしこの曲、原曲とは違ったヘヴィかつスピーディーなアレンジで、HYDEは1ギタリストとしてサポート。フロントマンのHYDEが、ギタープレイヤーとして姿を見せるのは、P'UNK〜EN〜CIELぐらいである。そういう意味でも、このアンコールはスペシャルなのだ。そして、HYDEが自分を“ノブだよ”と言って会場を沸かせた後、NANA starring MIKA NAKASHIMAの「GLAMOROUS SKY」も披露。サビでのHYDEのコーラスも印象的で、美しいメロディラインとバンドサウンドの融合が、新たな楽曲へと進化していた。
  ラストには出演アーティストによるセッションバンド“JACK-O'-LANTERN”が登場し、モトリー・クルーの「SHOUT AT THE DEVIL」、ザ・ビートルズの「Lucy in the Sky with Diamond」、レイ・パーカーJr.の「GHOSTBUSTERS」という、カバー3曲を披露してイベントは終了した。HYDE自身が企画したこのイベント、できることなら恒例になっていくことを望んでいるのはステージを観た者だけではないということを、会場の外にいたファンの数が物語っていた。

(文:井桁学)
(写真:田中和子)

前回の登場 『HYDEがインタビュー初登場!ソロ再始動は攻撃的なロックで!!』(2005/10/05)