ORICON STYLE

大切なことが“まみれていく”のは嫌だな

――ニューシングル「マミレル」の紙資料には、わざわざ「マにアクセントをつけて読んでください」というお願いが注釈として表記されていますね。 【木村カエラ】 パラレルみたいな言い方にしたいなと思って。ネット世界、自分の感情の世界、人が思う誰かの感情の世界……。パラレル的にいろんな世界があるなかで、人に伝わってない感情や捨て去ってしまった感情が集まってるマミレルワールドがあるっていうイメージ。完全に感覚だけでつけているから分かりづらいかもしれないけど、なんとなくそんな感じです(笑)。

――(笑)歌詞はどんなことを歌っているといえば良いですか? 【カエラ】 いま、ネットによって、変な噂が流れたり、傷つけられたりする人がすごく増えてると思うんですよ。なんというか、見えない敵がいっぱいいすぎて、悩まされることも多いと思う。何が真実で何が嘘なのかも分からないし、何に価値があって、何が重要で、何を伝えたいのかも分からなくなってる。そういうものを、“雑踏”という言葉で表すとしたら、大切なことが雑踏のなかに“まみれていく”のは嫌だなと思ったの。自分の感情や存在、大切なことは絶対に“まみれたくない”。いろんなものが“まみれちゃう”今だからこそ、人とのつながりを大事にしたいって思ったんですね。

――曲のなかでは、うつむいた君を捜して、もう離さないと歌ってますね。 【カエラ】 例えば、周囲から圧力を受けて、自分の存在価値すら疑ってしまう子は、きっと、声を届けようっていうことさえできなくなってると思うんですよ。でも、そういう時に、その子はほかの仕草や行動で自分の気持ちを表しているはず。うつむいたり、ため息をついてみたりしている子に対して、近くにいる人が気づいて欲しいっていう気持ちが入っていて。できれば、私がそういう人たちの存在をちゃんと見つけて、つかまえて、ずっと離さないでいたい。でも、全員と知り合いなわけじゃないし、直接何かができるわけでもないから、家族とか友達とか恋人とか……近くにいる人が、表情や行動や仕草からその人の感情に気づいてあげて欲しいなって思うんですよね。どんな状況であっても、近くにいる人が飛び込んでいって、その人の表情から何かを訴えているサインをゲットして欲しい。そういう願いも込めています。

パンチがあることをしたい

――また、ジャケットでは、髪の毛をピンクに染め、顔、首、腕もピンクの染料を塗ったカエラさん自身がピンクの世界に“まみれて”ますね。 【カエラ】 シングルが決まる前から、ピンクの世界に“まみれたい”って思ってたんですよ。で、いざ、シングルができてみたら、「マミレル」っていうタイトルを書いてて。ぴったりじゃんって思って、そのまんまピンクの世界にまみれてみました(笑)。

――CGですぐにピンクにできちゃう時代に、あえて実際に全身をピンクに塗るのがカエラさんらしいですが、現場の作業はすごく大変だったんじゃないですか。 【カエラ】 想像してたよりも大変だったけど(笑)、やりたいことだったからすごく楽しくて。久しぶりに楽しいなって思いましたね。

――やりきりたい!っていう気持ちの現れですか? 【カエラ】 あんまり考えずに、やりたいことをやってみただけなんだけど、パンチがあることをしたいって思ったのは確かかな。これからも「この人、何をやってるんだろう?」って思われるようなことをやりたいなと思っています(笑)。

(文:永堀アツオ)

RELEASE

マミレル【初回限定盤】 CD購入(Amazon) CD購入(HMV) 着うた®配信 マミレル【初回限定盤】
木村カエラ
2012/05/16[シングル]
¥1,890(税込)
日本コロムビア
COZA-667/8

マミレル【通常盤】 CD購入(Amazon) CD購入(HMV) マミレル【通常盤】
木村カエラ
2012/05/16[シングル]
¥1,050(税込)
日本コロムビア
COCA-16572

PROFILE

木村カエラ
ファッション雑誌『Seventeen』の専属モデルを経験後、2004年6月に歌手としてシングル「Level 42」でメジャーデビュー。「リルラ リルハ」「Butterfly」など数々の代表作を生み出す。
オリジナルアルバムは『KAELA』『Circle』『Scratch』『8EIGHT8』など6枚をリリース。
2010年2月には、初のベストアルバム『5years』も発売した。
2012年1月〜3月にかけては、約2年ぶりとなる全国ツアー『KAELA WEB TOUR 2012』を開催。 ワンマンライブのみならずフェス・イベントにも積極的に参加する一方、CMにも多数出演するなど多方面で活躍中。
2012年5月16日、シングル「マミレル」をリリース。

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