MAY'S Special Interview1曲1曲すべてが“愛”に関する些細なこと――昨年1年はリリースラッシュでしたね。
【片桐舞子】 そうなんですよね(笑)。シングルはもちろん、配信や客演、プロデュースを含めたら10タイトルくらいあるんですよ。印象として、動けるだけ動いたのが去年という感じですね。そのおかげで、幅広い世代のファンの方々と触れ合うことができました。気づいたらライブも年間100本を超えていたんですよ! ――今作は、自己紹介的な1stアルバム『Dreaming』よりも“愛”というテーマに執着して作られていますよね。 【舞子】 そうですね。リリース後にたくさんのファンの方たちと触れることによって、聴いてくれた人が楽しくなる作品を作りたいなと、より強く思うようになってきたんです。それは私たちの曲を聴いた人たちが幸せな気持ちになれるのはもちろん、人生が少しでも楽しくなって、前を向けるということ。そう言葉を並べてしまうとおこがましいんですけど、私たちの曲がみなさんの生活のアクセントになることが一番嬉しいんだということに気づいたんですよ。だからこそ、より多くの人に共感してもらえるように、1曲1曲すべてが“愛”に関する、些細なことを題材にしているんですよね。 惚れっぽさがいいアクセントに!?――心から共感できる歌詞ばかりで、終始うなずきながら聴いていました。 【NAUGHTY】 それ、すごくわかります(笑)。舞子が書く歌詞は、年々素直に、ストレートになっていくんですよ。その歌詞に引っ張られて、サウンドもシンプルになっているんですよね。それが顕著に現れたのがラストの「永遠」。サウンドだけで壮大になるのではなく、歌詞の効果で世界観がより壮大なものになっているんです。この曲は僕もうなずきながら聴いてます(笑)。 ――いつも恋愛について様々な曲を書いていますが、デビュー当時から恋愛感は変わりましたか?
【舞子】 変わりましたね〜。何年か前までは苦しい気持ちが前に出ることが多くて、歌詞も悲しいものが多かったんです。でも、その苦しさを乗り越えると、小さなことの大切さに気づいたんですよね。その“小さな幸せ”って、恋愛をするうえですごく大事なのに、盲点になってしまうことが多いんです。だからこそ、歌うことでメッセージを届けられる身になった私としては、ここをテーマに歌っていきたいと強く思ったんです。今はそれを実現しているところです。 (文:吉田可奈) リリース
プロフィール片桐舞子(Vo)、河井純一 a.k.a. NAUGHTY BO-Z(トラックメイカー)によるユニット。古き良き時代のR&B、ポップスから最新のメインストリームまで、彼らなりの解釈で上質のジャパニーズポップスを生み出す。 【過去の特集・インタビュー】 |