ORICON STYLE

2007年11月14日
THE BACK HORN SPECIAL INTERVIEW
『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』主題歌!

激しい部分はシビアな現実、静かな部分は優しい心 俺らの想いとアニメのテーマが合致

──「罠」は『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』の主題歌ですが、どんなテーマで作っていったのですか?
【松田】 俺らの音楽性のなかでも、ストイックでヒリヒリするような感じで、と監督からオファーがありました。
【菅波】 そこで、“シビアな現実のなかでも人を信じたい”っていう俺らの想いと、葛藤を抱えながら主人公が闘うというアニメのテーマとが合致していたので、そこを描きたかったんです。でも、おもむろに戦争とか闘いを描くよりは、神話や寓話をイメージさせる言葉を合体させることで、俺らのオリジナルになるかなって。

──ガンダムの世界観とオリジナリティを融合させたと。
【岡峰】 僕はガンダムを初めて観たんですけど、見始めたら止まらなくなりました。小学生くらいの年齢にわかるのか?と思うぐらい(笑)、内容が深いんですよね。
【山田】 俺らも生きかたとかを考えて歳を重ねてきたからこそ、なおさら没頭して観られるのかもしれないですね。

──サウンドも、“動”であるバンドの王道を貫きながら、うまく“静”も取り入れていますよね?
【菅波】 キレイ事では済まされない現実のなかで、人を信じていくことを歌うときに対比を付けたくて。激しい部分はシビアな現実、静かな部分は人を信じようとする優しい心というイメージを、静と動で表しました。

今回の3曲はTHE BACK HORNを象徴している

──2曲目「真冬の光」も非常にドライブ感のある曲ですよね?
【菅波】  「罠」のテーマから生まれた曲です。でも戦争みたいな遠い世界の話ではなくて、もっと身近な・・・たとえば毎日学校に通う子どもたちにも心のなかには闘いがあるんじゃないかって。実際、受験戦争も本当に闘いだと思うし。この曲も深いテーマなので、バンドが1つの塊になって激しいサウンドを出しています。

──逆に「水芭蕉」は悲しさだけでなく、温かみのあるバラードですね。
【松田】 前の2曲はシビアなところを歌っているけれど、このシングルにもどこかに人の温もりを入れたいなと思って。
【菅波】 歌詞は松田が書いたんですけど、誰もが持っている原風景を表す言葉で懐かしさを出しているのも俺ららしいな、と。だから、今回の3曲はTHE BACK HORNを象徴していると思います。
【松田】  『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』のテーマソングだけでこのシングルを終わらせたくなかったんですよ。厳しい現実のなかで、見ないようにしてきたものに目を向けたらきっと何かがある。今までそういうことをメッセージにしてきたTHE BACK HORNとして、いいものを作りたいっていう気持ちもあって。
【岡峰】 疾走感ある激しい部分も出せているし、ちょっと残酷な場面もあり、それでいて静かな面も出ていたり。散漫になりがちなテイストを1枚にまとめて成立させられたのが、今回のシングルの魅力ですね。
【山田】 特に「罠」は静と動をうまく表現できましたね。堂々とした曲になったので、ライブでも今のTHE BACK HORNにとって重要な曲になるかなと思います。

(文:井桁 学)