ORICON STYLE

2006年11月15日
熊木杏里
SPECIAL INTERVIEW
 資生堂の企業CM曲としてオンエアされた「新しい私になって」がついにリリース。CMで流れるやいなや問い合わせが殺到したというこの曲は、熊木杏里自身にとっても“新しい私”を発見した歌だという。

中島信也監督から指名で・・・

――「新しい私になって」は、もともとはCMがきっかけでできた曲なんですね。
【熊木】 そうなんですよ。もう歌詞はほぼ決まっているから、歌とメロディだけ作ってくださいって、このCMを撮った中島信也監督から指名されたんです。

――指名ってすごいですね。
【熊木】 ですよね(笑)。なんでだろう?って思いました。監督が多摩美術大学で教えていらっしゃるんですけど、そこで学生さんたちが課題でCM制作をやったんですね。その中に私の楽曲で『3年B組金八先生』の挿入歌になった「私をたどる物語」という曲を使ったかたがいて、それを監督が見たらしいんです。で、私の歌声を気に入ってくれて、今回、この曲のお話が来たんですよ。

――へぇ〜。偶然のような必然だったんですね。この曲がきっかけで色んな人に名前を知られるようにもなったと思うんですけど、実はもうシングルは6枚もリリースされていますし、アルバムも3枚出ているんですよね。
【熊木】 はい。でもホントにまだ私の名前は知られていないと思うんですよ。でも、このCMが流れているというだけで、私を知ってくれてホームページを見に来てくれたり、メールをくれたりして、CMってすごいなぁって。この映像のおかげもあると思うんですよ。歌詞が引き立つように作ってあるし、そこから広がってるんだなぁって思います。

――この曲は失恋ソングというよりも、次の恋に向かう歌だね。
【熊木】 そうそう。そうなんですよ。最後には思い出でよかったかもって思ってるんですよね。

――うん。最初に出てくる<ほんじつ私は ふられました>っていう歌詞にインパクトがあって引っ張られるんだけど、実はすごく前向き。
【熊木】 そうなんですよ。<忘れます>って歌詞にも引っ張られるんですよね。でも<新しい私になって>ってところを伝えたいなぁって思うんですよ。ここに、自分の色んな気持ちが入る。悩んでいることもあるけど、今日があって、明日があるって気持ちになれる。今までの作品でも私はすごく後ろ向きなところを出してたりもしたんです。でも、今はもっと前向きなところも出したい。私の心境にもピタリと重なるんですよ。

新しい私になって

――カップリング「風の記憶」はアルバムにも入っている曲なんですね。

【熊木】 こういう夢のある感じの歌詞を書くことってなかったんですけど、船で韓国に旅したのをきっかけにできた曲なんです。自分の軸も大きくなったなぁって感じたんですよ。広いところにいろんな人がいるんだなぁって、改めて思うことができて、それが歌詞になりました。聴いた人が旅したいと思ってくれたらいいですね。3曲目の「朝の夜ふかし」は、私がパーソナリティーをやっているラジオ番組の曲なんですよ。明けがたの番組なので、こういうタイトルになりました。

――このシングルでまたいろんな人に知ってもらえそうですね。
【熊木】 それは嬉しいですね。私自身、新しい私になった感じがしているんですよ。ちょうど私の気持ちも生まれ変わったような気がしてるので、これからが楽しみです。
(文:大橋美貴子)