ORICON STYLE

2006年07月05日
ASIAN KUNG-FU GENERATION
SPECIAL INTERVIEW
“ちょっと楽しんで作ろうや”みたいな空気

――アルバム『ファンクラブ』以降、早くも新曲登場ですが。最近できたセルフ・スタジオで生まれたそうですね。
【喜多建介(G&Vo)】 そうなんです。そこでリハをし始めて、いちばん最初に形になった曲ですね。
【山田貴洋(B&Vo)】 そのスタジオで、ゴッチがギターを弾きながら最初のAメロあたりのコードを見つけてからバーッと作っていって。
【喜多】 ゴッチが、コードと簡単な歌がついてる状態で持ってきてて。そこからみんなで肉付けしていく感じでしたね。

――それはセッションみたいな感覚?
【伊地知潔(Dr)】 セッションともちょっと違うんですけど、構成の立て直しというか・・・・・・スタジオにはホワイトボードが導入されてるんですけど、そこにゴッチがいろいろ書き出して“じゃあ、これやってみよう”っていう感じで。どういうふうに組み立てるかに重点を置いて進めていったんですよ。

――1個ずつ素材を積んでいく感じ?
【後藤正文(Vo&G)】 そうですね、和音を書き出してみたりとか。でも、そんなに時間はかかってないかな。
【喜多】 気持ちいい感じでやれたんですよね。リハに入ったらもう、すぐみんなでガーッと合わせて、気持ちよく終わったっていう。

――『ファンクラブ』の曲と比べても、ずいぶんリラックスされてる雰囲気が伝わってきます。伸び伸び演奏を楽しんでいるような。
【後藤】 うん、確かにこのときは“ちょっと楽しんで作ろうや”みたいな空気はありましたからねえ。

――今回行われた全国ツアーでもずっと演奏されていましたよね。実際、ステージではどうでした?
【山田】 キメがわかりやすい曲なので、バシッと決まるとすごく気持ちいいんだけど、その逆もあり得る曲なんですよね。だからこそ楽しいんですけど。でも、やっぱり技術が上達した部分はあるかもしれない。この曲をライブでやるとなってから、ライブアレンジがまとまるまではすごく早かった気がします。
【喜多】 ライブをやっていく中で演奏が染みついてきたっていう感じもありますし。だんだん良くなってきたよね。
【伊地知】 そうだね。曲名がちょっと難しいので、演奏前のMCでゴッチがパッと言っても、お客さんは“ん?”って顔してましたけど(笑)。でも、曲が始まるとすごい聴いてくれてるし、曲の最後のほうになると客席からもかなり拳が上がってて。

音楽を楽しみたい人が集える場所を提供したい

――今回のコンピは、アジカンの新曲もそうですし、参加アーティストもかなり濃くて、お得なアルバムなのではないかと。
【喜多】 うん、単純に曲数も去年より増えてますからね。どのアーティストがどんな曲を出してくるのか、楽しみにしながら聴いていただいてですね、よかったらフェスにも足を運んでみていただけたら、と。

――そうそう、7月16、17日には『NANO-MUGEN FES.2006』が開催されるんですよね。かなりフェスとして定着してきた感がありますが。
【伊地知】 そうですね。ようやく去年あたりから本当の意味でスタートした感覚ですけど。これぐらいのボリュームを維持していけるように頑張っていきたいです、これからも。
【後藤】 音楽が音楽として届いてくれれば嬉しいですね。もっと聴かれるべき音楽、愛すべき音楽が世の中に浸透することで、社会が豊かになるってホントに思ってるし。そういう意味で、音楽を楽しみたい人が集える場所を提供したいし、音楽の楽しみというもの自体を増やしていく役割を担えたらと思ってるだけなんで、ホント。来てくれた人がいい顔して帰ってくれさえすれば、もう。それに尽きますね。

(文:本間夕子)