ORICON STYLE

2006年05月24日

ムック SPECIAL INTERVIEW

4ヶ月連続リリースの最終章が登場。シングル「流星」は巧みな曲構成と突き抜け感のあるメロディを持つ意欲作だ。さらに、海外ツアーをこなした彼らのボルテージは、初の武道館ワンマンライブへと向けられている。

新曲は、自分で演奏していてもグッとくる

――上海、ドイツ、フランスなどで公演した海外ツアーの手応えはいかがでしたか?
【YUKKE】 日本にいるだけでは味わえない感覚があって、国が違えば人も違うっていうのを改めて実感しましたね。
【ミヤ】 同じ国内でも地方によって街や人の雰囲気が違うしね。
【逹瑯】 特に南フランスはパリとかと比べると、こういうバンドが行く音楽シーンが開拓できていないんですけど、それを感じさせないくらいお客さんのパワーが熱くて、単純に“ライブっていいなぁ”と思えました。
【SATOち】 あと、ヨーロッパ全域で音量制限が法律で決まっているんですよ。決まりが厳しい中で、いかにバンドの音を鳴らすかは勉強になりました。

――4ヶ月連続リリース・シリーズの最終シングル「流星」ですが、疾走感のあるロックチューンですね。
【ミヤ】 デモは去年からできていたんですが、他の曲とは違う雰囲気をいい形で出したかったので、リリースを待っていた曲です。今回は音を削ぎ落として、動きと広がり感のあるメロディを引き立たせるアレンジにしました。
【YUKKE】 リズム隊としては、曲が持っている勢いとストレートさを引き出せるように、という気持ちで臨みました。キレイなところと勢いで突っ走るところの使い分けを意識して。淡々としたところからBメロで一気に視界が広がって、優しい雰囲気になる辺りは聴きどころです。
【SATOち】 半分のテンポから元のテンポに戻るBメロからサビが好きです。自分で演奏していてもグッときますから(笑)。

――詞でポイントとなるところは?
【逹瑯】 Aメロは俺の中で流れている映像を情景描写しただけなんですよ。いつもはわかりやすさを意識して書くんですけど、絵を描くように映像を文章にしていきました。歌っていて一番鳥肌が立つ瞬間はサビ終わりです。2番のサビが終わって静かなところに、またAメロの映像がフッと戻ってきて視界が広がる感じが、映画のエンドロールみたいだなと。

今できること全部を詰め込んで、悔いのないライブにしたい

――これまでのシングルやアルバムとは違う意識は?
【ミヤ】 今回はバンド全体の勢いとシンプルな衝動が音になっているところですね。それに、カップリング「僕等の影」は暗くて湿っている曲ですけど、「流星」は開けているイメージがあるんですよ。こういうマイナー感とメジャー感の違いは、バンドがもともと持っている部分なんです。楽しいことがあるから悲しみがあるし、悲しいことはあっても耐えるから楽しさを実感できる。どっちも歌いたいことだし、どっちも演奏したい感情なので、その二面性がムックらしさだと思っています。

――シングルのリリース後、6月6日にはついに武道館でのワンマンライブがありますが、今の意気込みを。
【ミヤ】 少ない時間の中でできるだけいろんなムックを凝縮して観せてあげたいんですよ。ある意味でベスト的な感じになるかもしれない。
【SATOち】 ヨーロッパでの法律のシビアな状況をこなして個人的にも強くなったし、バンドもレベルアップしたので、その成果を日本武道館で見せたいです。
【YUKKE】 楽器を手にした高校生のころとか“武道館でライブがしたい”と思って音楽をやっていたんですよ。だから、自分たちだけの武道館っていうのは思い入れがあります。
【逹瑯】 今できること全部を詰め込んで、悔いのないライブにしたいなと。純粋に“またここでもう一回やりたい”って思えるライブがしたいですね。(文:井桁学)