ORICON STYLE

2006年03月22日
アンジェラ・アキ SPECIAL INTERVIEW
けっこう強烈って言われます(笑)

――中学まで日本に住んで、その後渡米されたアンジェラさんですが、音楽活動を始めたのはいつ頃なんですか?
【アンジェラ】 曲は岡山に住んでいた中学時代からたくさん作ってたんですけど、ただ単に“あなたが好きよ〜”っていう曲ではなくて、人に対する大切なメッセージを乗せてもっと深い部分で表現するっていうのは大学時代のライブでやり始めましたね。

――大学時代というと、アメリカに住んでいた事が音楽に影響を与えたんでしょうか?
【アンジェラ】 そうですね。フィオナ・アップルとかアーニー・ディフランコとか、その辺の女性シンガーソングライターにすごく影響を受けて、魂を感じる曲を自分でもやりたいなって思うようになりました。

――歌っている時のアンジェラさんは、確かに魂こもってる感じがします。髪も振り乱して(笑)。
【アンジェラ】 けっこう強烈って言われます(笑)。ヘアメイクさんが“アンジェラはね、歌ってる時はキレイじゃないんだよね”って(笑)。でも表情とか髪とか気にしたりっていうのを通り越してしまうんですよね、歌ってる時は。

“アンジェラ・アキの「Kiss Me Good-Bye」”にしたい!

――今回の「Kiss Me Good-Bye」も魂のこもった曲で。『ファイナルファンタジーXII』の挿入歌なんですよね。

【アンジェラ】 あのね、これ、すごいお話がありまして。アメリカから日本に戻ってきた2003年の頭、まだデビューも決まっていなかった時に、私のデモテープを聴いた植松伸夫さん(ファイナルファンタジーの楽曲を手がけるゲーム音楽界の巨匠)が“この子でやりたい”って言ってくれたんですよ!

――えっ、そうなんだ!売れてから決まった話じゃないんですね。
【アンジェラ】 そう、3年前からあったんですよ。私がその話を知らないうちに、私の声をイメージして曲も作ってくれていて。単純に“声”で選んでくれたということで、すごい嬉しいんです。

――でも、これまで作詞作曲ともに自分で行ってきたアンジェラさんが、他の方の作った曲に詞を乗せるっていうのは難しいものじゃないですか?
【アンジェラ】 すごく素敵なメロディだったから、歌詞はすぐに思いついたんですけど、“歌う”ことがチャレンジだったんですよ。最初に歌入れをした時に、なんかこう、自分のものにしきれていないなというのがあって。それで思ったのが、作詞作曲をしない“シンガー”の方って、他の誰が作った曲でも、それを聴くとその方の曲だ!って思えるくらい自分のものに出来る力があるんだけど、“シンガーソングライター”としてやってきた私は、その“シンガー”の部分にフォーカスが足りなかったのかなと。これはシンガーとしての自分を成長させる良い機会だなと思ったし、植松さんがこんなに良い曲を書いてくれたからこそ、植松さんの曲だけど“アンジェラ・アキの「Kiss Me Good-Bye」”って思われるまでにしたいなと思って。最近ライブで歌うようになって、段々自分のものに出来てきました。

――そのライブ、初のワンマンが5月にあるんですよね。いきなり1500名のキャパシティーがある会場で。
【アンジェラ】 そう。それだけの人が観たいと思ってくれてるっていうのは、もう本当に感動的なことですよね。でも何千人居ても、その場でしか感じられない繋がりを大事にして、1対1の気持ちで伝えていきたいなって思います。
(文:編集部・伊澤智絵)