ORICON STYLE

2005年08月10日
COMMENT & PV PRESENT INFORMATION


今年は『MTV Unplugged』への出演やアコースティック・ツアー『オトノシズク』を敢行し、大成功。実力派アーティストとしての評価をさらに揺るぎないものとした、ヤイコこと矢井田瞳。そんな彼女の2年ぶりとなるオリジナル・アルバム『Here today-gone tomorrow』が完成した。アコースティックのシンプルでオーガニックなサウンドが心に優しく響く今作。そこからはヤイコの現在の音楽的充実ぶりが、色鮮やかに伝わってくる。



──2年ぶりのオリジナル・アルバムの完成ですね。
【矢井田】 そうですね…。2年自然にかかってしまったという感じで。前作が完成してからすぐに、制作にはかかっていたんですけど。気づいたらこれだけ時間がかかっていた感じですね。

──ここ最近は『MTV Unplugged』やアコースティック・ツアー『オトノシズク』をされていたせいか、生音感のあるサウンドがメインですね。
【矢井田】 デビューして5年。レコーディングの知識はついたし、スタジオにはさまざまな機材があって便利で、それらに食べられることもできるんですけど。でも私は、そういうことに鼻を利かすよりもっとシンプルなもの、人間が出すもの、楽器を弾いている人間が見えるような音作りをするほうが、あっているというか、グッとくるんですよ。なので、今回はこれまで以上にレコーディングの空気感を大事に表現したつもり。すべての楽曲に関して、ちゃんとバンドを組んで録音できた1枚。そんな感じがします。

──じゃあ、今回はレコーディング・スタジオでバンドとセッションしながら作ったとか?
【矢井田】 うん、今回はほとんどそうですね。その曲に関わる人は1日で全員来る、みたいな(笑)。

──なら、いろいろと想定外の音のハプニングもあったりして?
【矢井田】 たくさんありますね。



──個人的には、「NOT A PERIOD」で醸し出すアイリッシュな雰囲気が新鮮でしたけど。
【矢井田】 これはアイルランドでレコーディングしたんですけど、HEAT WAVEの山口洋さんがアイリッシュ音楽のバンド、KiLAを紹介してくれて実現したものなんです。曲には、民族楽器がいっぱい使われていて、それだけで雰囲気が出ているのに、さらにKiLAが愛情をこめて弾いてくれたおかげで、空気感としてアイリッシュがいっぱい詰まった曲になったと思いますよ。

──すごく優しくて滑らかな音ですよね。レコーディングのリラックスした空気が伝わってきます。
【矢井田】 スタジオに行く前は、初めてのスタジオやから不安はあったんですけど、窓があるだだっ広いスタジオの環境を見て“よし!”って思いましたね。ここは絶対レコーディングすべき場所で、ここで作る音楽がかっこ良くならないワケがないって。四角い音楽じゃなくて、突き抜けたものが作れるんじゃないかって。

──アイルランドで得た突き抜けた感がアルバム全体にも、流れていると思いますよ。
【矢井田】 そうですね。今回KiLAと共演してみて、音楽とは、“やりたいことがあるから、やる”、“放ちたいものがあるから、放つ”ものなんだって、音楽の本質を教わりましたね。いろんな景色をもらいましたよ。

──つまり、次へつながるいろんな収穫のあったアルバム制作だったんでしょうか?
【矢井田】 そうですね。今作は、いろんなところに冒険に行って、アンテナ広げっぱなし、立ちっぱなしな感じでいろんなところにぶつかっていけたと思う。その結果いろんなやり方を発見できたというか。

──でも、やりたいことが増えると、それをまとめるのが大変では?
【矢井田】 大変だとは思うけど、何か私、刺激を求める病気にかかってるみたいで(笑)。自分の中で知っている音とか、見えている音だけを組み立てるのって、面白くないって最近思うようになって。日々新しいグルーヴに出会うのがすごく楽しいんです。

(文:松永尚久)
矢井田瞳『Here today-gone tomorrow』 Here today-gone tomorrow
矢井田瞳
2005/08/15[アルバム]
\3,000(税込)
東芝EMI
TOCT-25815
CDを購入する
【楽曲情報】
1.Chapter02
2.マワルソラ
3.七色ピエロ
4.マーブル色の日
5.月を見ていた
6.NOT A PERIOD
7.believe or doubt

8.Pajama Holiday
9.モノクロレター
10.彼女の理由
11.ビルを見下ろす屋上で
  〜whitfield version〜
12.雨と嘘
13.ゆらゆら

1978年大阪生まれ。シンガーソングライター。
2000年5月、シングル「Howling」でデビュー。7月にシングル「B’coz I Love You」でメジャーデビュー、同時にUKでもインディーズレーベルと契約。10月25日、ファーストアルバム『daiya-monde』リリース。初登場1位を獲得。
2001年3月21日から全国7都市にて初の全国ツアー開催。この間に計6ヶ所のUKツアーも敢行。10月31日、アルバム『Candlize』リリース。初登場1位を獲得。
2002年1月23日、UKでの音楽活動の軌跡をまとめた”YAIKO”名義のアルバム『U.K.Completion』リリース。10月9日、アルバム『i/flancy』リリース。初登場1位を獲得。
2003年10月29日、アルバム『Air/Cook/Sky』リリース。初登場2位を獲得。
2004年7月28日、初のベストアルバム『Single collection』(BOXセット同時発売)リリース。初登場3位を獲得。12月1日、ヤイコ選曲のアルバム『Yaiko's selection 』リリース。
2005年4月24日、『MTV Unplugged』出演。日本人アーティストとしては3人目。
2005年5月8日〜6月15日、アコースティックツアー『オトノシズク』開催。
2005年7月6日、シングル「マワルソラ」リリース。

2005年8月15日、ニューアルバム『Here today-gone tomorrow』リリース。
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特集:矢井田瞳 『人生に新しい翼をくれる曲!』(2005/07/06)