かつて“小沢ガールズ”として衆議院議員に当選した田中美絵子が初の著書『ロリータ少女、政治家になる』を出版。現在、様々な政治家のスキャンダル、セクハラ発言などが取りざたされる中、改めて“政治家の資質”について聞いてみた。

師匠の前でスタンダップコメディって…

田中美絵子

――初の著書『ロリータ少女、政治家になる』を発売されました田中さんですが、普通の女の子が政治家になるという数奇な人生が描かれてますね。
【田中美絵子】 そうですね。私自身も面白い人生だなって思います(笑)。本当に普通の女の子だったので。 ──以前、フリーライターをやられていて、サブカル好きというのは知っていたんですけど、ここまでコアだとは思いませんでした。『ガロ』の愛読者だったり、筋肉少女帯のファンだったり(笑)。
【田中】 そうですね。90年代のサブカルって、80年代とはまた異なる進み方をしていたので凄く興味深かったですね。あの頃は今みたいに情報も少なかったので、マニアックな本屋さんやレンタルビデオ屋さんを足を使って探して(笑)。欲しかった作品を手にする喜びというのが今とは格段に違ったと思いますね。 ──やっとの思いで手にするから喜びもひとしおですよね。
【田中】 そうなんです! 新宿の紀伊国屋の一角にあるマニアックなコーナーとかを物色したり…。 ──池袋の西武にあったマニアックな書店とか(笑)。
【田中】 そうですそうです!! 被りますね(笑)。いい時代でしたよね〜。 ──でも、サブカルって、行き着くところまでいくと、一回捨てるっていう衝動に駆られません? 周りも結構そういう人が多くて。
【田中】 あぁ〜。何となく分かります。私も一時期行き過ぎて気持ち悪くなったことはありますね! ──やっぱり(笑)。
【田中】 今は結構ニュートラルにサブカルとは向き合っています(笑)。

初の出馬はそれまで脇役だった自分が主役になった瞬間でした

田中美絵子

──そんなサブカル好きの普通の少女が、何の因果か政治家を志す流れが、この作品で描かれていて非常に興味深いですね。
【田中】 誰もが通る普通の思春期を経験してきたと思うんです。反抗期があって、早く家から出たい、東京に行きたいという、ごく普通の感情が生まれて上京してきましたから。何処にでもいる女の子だったと思います。 ──出馬までの急転直下な流れが凄くスリリングでしたよ。
【田中】 あれはまさに青天の霹靂でした。もちろん、政治家になりたいという願望は既に持ってはいたんですけど、まさかこんな急に決まるとは思わなかったので…。 ──不安や高揚感など、さまざまな思いが交差したと思いますけど、出馬するのが決まった瞬間ってどんな気持ちだったんですか?
【田中】 それまで脇役だった自分が主役になった瞬間でした。 ──これからから主役になれるんだ! という期待感?
【田中】 なれるんだ! というより、なってしまった…どうしようという戸惑いの方が強かったですね。 ──もちろん、初めての経験ですし、どのような立ち居振舞いをすればいいか当然分からないわけですよね?
【田中】 ドラマチックでしたね(笑)。凄く焦りましたし、親にも怒られましたし…。新聞にも出てしまったので。 ──確か、先に新聞にすっぱ抜かれたんですよね?
【田中】 はい。夜中に「明日の紙面に出ますから。もう止められません」という電話が掛かってきて。その後も同じようなことを何回も経験するんですけど(笑)。 ──アハハハハ! 確かに(笑)。で、直ぐに地元(石川県)に帰ったんですよね。
【田中】 はい。その前に一度議員会館に行くつもりだったんですけど、マスコミが殺到しているので「来るな」と(笑)。で、地元に帰ったら、両親もパニック状態になっていて。市議会議員とかになるものだと思っていたので、いきなり国政に携わるとは両親も思っていなくて。怒ったり泣いたりで大変な状態でした。 ──でも、そこで腹を括るしかなかったワケですよね?
【田中】 そうですね。元々目指してはいたので、「この日が来たか…」という思いも一方ではありました。ただ、地元の自治体議員さんも知らなかった方がほとんどの状況で、私が立候補するというのは全く受け入れてもらえなかったですね。ご説明にあがっても面会謝絶というか会ってももらえない状況がしばらく続きまして。 ──まさに四面楚歌って感じですね(笑)。
【田中】 はい。普通は県連の中で審査をして手続きを踏んで発表するので。その前に報道で出てしまったのは辛かったですね(しみじみ)。 ──そうとう精神的にも追い込まれたと思いますし、辛い日々が続いたんでしょうね。この本を読んでも、元々前に出るような性格でもなかったし、コンプレックスが強い女の子だったワケですよね? よく耐えられたなって。
【田中】 秘書経験があったので、議員会館の雰囲気は分かっていたんですけど、地元の県連の雰囲気というのは独特でした。議員会館とは全く違う、人と人との感情的なぶつかり合いが印象的でした。秘書の目からすると、議員会館は政策と政策のぶつかり合いだったので。 ──非常に人間臭い現場だったと。
【田中】 そうですね。ただ、あの当時は政権交代前夜という雰囲気が強かったので。民主党にも勢いがあったし、高揚感に包まれていたような気がします。 ──確かに私たちの中にも「何かが変わるかもしれない」という期待感がありましたね。で、実際に立候補することが正式に決まって、どんな気持ちでした?
【田中】 これまでは秘書として、人の選挙ばかり携わってきたので、自分の名刺を配れる感動というのが大きかったです。あの11ヵ月間は感動と喜びで、凄く充実した日々でした。楽しかった…というと、ちょっと語弊があるかもしれませんが、なかなか味わえない経験をさせて頂きました。

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インフォメーション

『ロリータ少女、政治家になる』(ヨシモトブックス)
現在発売中


 派遣社員、旅行添乗員、フリーライター、女優、議員秘書、そして政治家への転身。“美しすぎる政治家”と呼ばれた田中美絵子の素顔とは!? 友達の少ない暗い少女だったサブカル・ロリータ少女が、胸に秘めた志と人との出会いをきっかけに少しずつ自分らしい生き方を見つけていく、田中美絵子初の自伝的エッセイ。

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