松本人志デビュー30周年を記念し『人志松本のすべらない話 THE BEST』がいよいよ発売! それを記念し、4回連続で『すべらない話』オリジネーターたちが登場。第3弾は“家族話の達人”の異名を持ち、哀愁漂う身内ネタで無くてはならない存在の河本準一が登場。オリジネーターの中で一番の若手だった河本の視点から『すべらない話』創成期を掘り起こす!!

コロンってなって、ゆっくり『カイジ』みたいな感じで、“河本”って出て(笑)

河本準一

河本準一

──『すべらない話』オリジネーターの河本さんですが、そもそも松本さんとの出会いは何時だったんですか?
【河本準一】 一番最初の出会いというか、共演というのは、『ごっつええ感じ』だったんですよ。若手が50組くらい出て、いろんなリアクションをやるみたいな企画があって、それでお会いして。実際にしゃべったのは、お酒の席が最初だった気がします。 ──お酒の席に行くきっかけは?
【河本】 いつも木村祐一さんから誘われて飲みに行ってたんです。でも、「今日、松本さん来るから」みたいなことはみんな言わないんですよ。誰が来るとかあんまり気にするなみたいな感じだったというか、誰が来ようがええやんけっていうような。で、お酒飲んでて2軒目くらいに松本さんが来たって感じですかね。 ──松本さんとはどんな会話をしたか覚えてます?
【河本】 とにかく、メチャクチャしゃべったと思います。酒の席で、酔ってるっていうのもあるし、メチャクチャしゃべった! しゃべりたいなっていう意識というか、滅多にしゃべることがないんで、いる時に吐き出してまえ、みたいな。 ──松本さんに対する想いを?
【河本】 いえ、おもろい話をです。それと、松本さんがしゃべってることに茶々入れるか、ツッコミ入れるか、それに似たようなエピソードをくっつけていくか、とか。 ──松本さんによれば、中目黒のお店で『すべらない話』のアイディアが浮かんだそうですが。
【河本】 通称“黒清水”っていう元プロデューサーの清水(宏泰)さんと、松本さんと、今のプロデューサーの佐々木(将)さんもいたと思う。あと、(千原)ジュニアさんいて、僕いて、(宮川)大輔さんいて。だいたい2軒目ぐらいでそこに集まって。お家に近かったし、馴染みのバーだったということもあると思うんですけど。そこで結構いろんな話してましたね。 ──その時、河本さんは?
【河本】 「これ、番組になるやんけ」っていうようなことを松本さんが言うたと思うんですけど。とにかく、ちっちゃい頃とかのおもろい話って、なかなか出しにくいけど、あるよな、みたいなことになったと思うんですけど。そのとき俺は、おかんの話とかは、舞台とかですでにしてたんですけど。でも、さらに深い、ちょっとシモの話とかは…。共通して言えるのが、せつないところに笑いが少し隠れてるという話ですよね。意外と深夜の頃の『すべらない話』って、どこに持っていっても、ぼっかんぼっかんウケるみたいなのじゃなくって、どこかしらちょっと切ないとか、哀愁があるところに、笑いがこびりついてたっていう、その代名詞が“すべらない話”だと僕は思うんですけど。 ──最初の収録のことって覚えてますか?
【河本】 とにかく、ほかのメンバーの方はどうだったかのかアレですけど、極端に僕が後輩で、4くらい後輩なんですね。衣装さんもいないし、とにかくこぎれいな格好してきてくださいって言われたんですけど、焦げ茶のコーデュロイのズボンと、紺色のネイビーのジャケットしかなかったんですよ。中、Tシャツで。それで行ったら、「それなんやねん」ってなって、「借りろ、誰かから」って。で、スタッフさんからスーツを借りて、それで出て。さらに、一発目のサイコロが僕やったというのがあるんですよ。 ──『犬のタロ吉』ですね。
【河本】 そうですね。 ──サイコロが転がって、「河本」と出た時の顔が忘れられないんですけど(笑)。
【河本】 まあ、どういう運を持っていても、絶対こういう時は、ジュニアさんとか松本さんがパーンと引いて、「こうやんねん」っていうことがあってからスタートするもんやって、かなり安堵な気持ちでいたんですけど、コロンってなって、ゆっくり『カイジ』みたいな感じで、“河本”って出て。同じ“本”でも、松本じゃなくて河本が来たっていう。もう死刑執行というか、とても楽しめられへんかったです。 ──まさに一発目ですもんね。やっぱり緊張感は相当なものだったんですか?
【河本】 もう全員、嗚咽で(笑)。僕と大輔さんが一番ひどかったですけど。うぇーうぇー、言うてるし。松本さん、それ見て笑ってるし。ジュニアさんと松本さんだけじゃないですかね、あん時、余裕が持ててたんは。 ──河本さんは、この時はほとんど無名に近かった状態でしたよね?
【河本】 確かこのメンバー、松本さん以外はテレビあんまり出てないんじゃないかな、当時は。みんな劇場で会ってたような気がしますから。ほっしゃん。さん、大輔さん、僕なんかは。 ──最近の収録でも緊張します?
【河本】 ええ(笑)。なんでこの番組だけは、それが取れへんかっていう議題になるんですけど、大輔さんと僕、必ず嗚咽する。気持ちが上がるから。いつまで経っても楽しめないというか、ここ最近になってやっと人の話が耳に入ってきましたから。それまではまったく入らへん。笑われへん。「次に自分が当たったら、どうしよう」しか考えてなかったというか、考えられなかった。 ──他の芸人さんの話を笑ってた時は、愛想笑いだったんですか(笑)。
【河本】 笑えてたかどうかも、わかってないですね。顔が笑ってたかどうか、その判断もできてないです、この頃は。というのも、1人8回か9回は当たってたので。多い時は、ほっしゃん。さんとかは10回越えてた時もあったし、人が話してる時は休憩というか、次は自分が当たるかもしれへんから、自分の話をまとめて、次、どれでいくのかっていうことしか考えてなくて。あと最初の頃、みんな松本さんにしゃべってたような気がしますね。ジュニアさんか松本さんをのほうを向いてしゃべらないと、僕らなんかに目を向いても、笑わんし、むっちゃ気難しい顔してるし、審査員みたいな顔してるんで。

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“すべり知らず”の名作たちが蘇る!!


『人志松本のすべらない話 THE BEST』
(1月30日発売)

 深夜に放送された過去11回から選びに選んだ88話を収録。また第1回大会(2004年12月28日深夜放送)の音源CDも封入。さらに、松本人志が『すべらない話』誕生秘話や今後の展望を語ったインタビュー記事が掲載されたブックレットも!!


河本準一 PROFILE

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  “大喜利”に命を懸ける者たち『IPPONグランプリ』直前特集!!(2013年05月23日)

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