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成宮寛貴 30歳という節目での新たな誓い

豊さんのような俳優になりたいし、超えたいなとも思います

成宮寛貴

『相棒』

――成宮さんにとっては『相棒』との出会い、水谷さんとの出会いは大きいようですね。
【成宮】 
俳優同士って、年齢とか関係なくライバル心があると思うんですよ。僕自身、あまり名指しで「この人みたいになりたい!」というのは好きではないんですけど、豊さんの場合は素直に「こんな人になりたい!!」って思います。

――共演者、スタッフを瞬く間に魅了してしまうんだ……凄い人ですね。
【成宮】 
凄くリスペクトしてます。『相棒』って、まさに互いをリスペクトし合うことだと思うんです。僕と豊さんは、親子でもおかしくない位に年も離れているんです。今までの『相棒』は、同僚でもあるけど、兄貴っぽい面もという関係だったと思うんですけど、僕が『相棒』に出ることでの一番の変化は“親子感”でしょうね。僕の演じる甲斐は、父親と仲が悪くて、父親から受けたい愛情や温かみをどこか右京にスライドしている感じがするんです。

――確かに、少しずつ互いの信頼関係を構築していく流れが見えてきてますよね。
【成宮】 
豊さんがあるレストランで食事していた時に、そこの女将さんが「違ってたらごめんなさい。最近、(右京と甲斐が)親子っぽい関係に見えますね」って言われたらしく、そう見えるんだって驚いてましたね。狙ったワケではないけど、そう見えてるんだったら使おうって(笑)。

――初めからそうだったわけではなく、3ヶ月間が経過してそのような関係に至ったわけですね
【成宮】 
そうです。それが押しつけがましい感じじゃなく、さらっと匂ってくるのが良いと思うんですよ。ただ、今はそうだけど、きっとまた新しい関係性が生まれるんでしょうね。いろいろな事件を経験して2人の関係も変化していくのか僕自身も楽しみなんです。

――さきほど「豊さんのような座長になりたい」と仰ってましたが、成宮さんから見て俳優・水谷豊はどのように映っているんでしょうか?
【成宮】 
やっぱり、俳優としてのカンが凄い! 動物的カンというか……。後はバランス感覚ですね。『相棒』っていろんなタイプのアプローチの物語が展開していくので、回ごとに微妙にテンションが違うんですよ。ある場面ではものすごくスローに喋ったり、ある場面では凄くテンポよく喋ったり。豊さんは自分のカンだけで一番良い芝居が瞬時にわかるんです。僕は「何でこのシーンは巻いて(早く)喋るんだろう?」って、その場では疑問に思っていたんですけど、次のシーンを撮影するときに「そういうことだったんだ!!」って理解するんです。

――理解することで更に現場も楽しくなる。
【成宮】 
そうなんですよ! 後はやっぱり、ひとりの人間としても人格者ですよね。いろんな人を引き付けるし、傲慢じゃなくフレキシブルだし。あと……台詞覚えが凄くいい(笑)。俺、あんな台詞覚えの良い俳優さん見たことないですよ!

――じゃあNGなんかは…
【成宮】 
ないない! ほとんど俺です!! ほんとスイマセンって(笑)。だから、30歳というタイミングで豊さんに出会えたのはラッキーでしたね。豊さんのような俳優になりたいし、超えたいなとも思います。

――それは役者としても人間としても?
【成宮】 
そうですね。

――それって、まさに親子関係って感じですよね。息子って何時か父親を超えたいと思うものだし。
【成宮】 
そうですよね……なんか、こういう関係って素敵ですよね。そういう高い壁でいてくれる存在と巡り会えたことがありがたいなって。

――20代前半で出会うのと、30歳という今出会えたのでは違いがありますよね。
【成宮】 
たぶん20代だったら『相棒』は出来なかったと思いますね。30歳になって、ここからどうやって役者という仕事をしていこう?って考えたとき、やっぱり悩むんですよ。若い子たちは一杯出てくるし、上の世代で大成している方は、確固たるポジションが決まってるじゃないですか。30代って、まさに中間なんですよ。そんなときに『相棒』というチャンスを頂いたのは凄く重要だと思うんです。

――確かにどのような職種であれ、大事な時期ですよね。
【成宮】 
20代のときはある種、ガムシャラに突き進むことが大事だったと思うんです。20代は20代で、それなりに悩んだときもあったんですけど……若いですからね。何とでもなったとうか(笑)。でも30歳になると“何かが”違う!

――何かが(笑)。水谷さんには30代のときの状況とか聞きました?
【成宮】 
聞きましたよ〜。興味のある人は徹底的にリサーチしますから! 役者としても人間としても当時の状況を凄く丁寧に話してくれるんですよ。

――実際に何と仰っていたんですか?
【成宮】 
役者って凄くヤンチャな時期があると思うけど、それを経て今がある。それがなかったら、また違った形になっていたという感じで。聞いていて「そうなんだぁ」って(笑)。

――水谷さんからのアドバイスを受けた上で、具体的な30代の展望は見えましたか?
【成宮】 
そうですね……豊さんは「今日も自分には向いてない芸能界でよく頑張りました」ってよく仰るんですけど、その感覚って自分にも凄くあるんですよね。あの水谷豊が「まだトップギアに入ってないんだよ」とか、「一生バイトみたいな感覚だよ」とか言うんですから(笑)。

――あれでトップギアに入ってないんだったら入ったらどうなるんだ(笑)。
【成宮】 
そうなんですよ(笑)。自分はまだ全然到達していない感覚ですね。30代をどんな風にしていきたいのかは今探しているんだと思います。『相棒』というなかでね。

――あぁ、『相棒』のなかで……。
【成宮】 
きっと、もう少し後にインタビューしてもらえたら、何かしらの答えが見つかっているのかもしれないですけど、今は『相棒』という作品と自分なりに向き合っているだけです。「『相棒』頑張ります!!」って感じですね(笑)。そこから先のビジョンはもうちょっと後にお話させて下さい(笑)。

INFORMATION

『相棒』
テレビ朝日開局55周年記念 『相棒season11 元日スペシャル「アリス」』

57年前の2つの悲劇に隠された警察庁と旧華族の闇に迫る!!

杉下(水谷豊)と甲斐(成宮寛貴)は、杉下の古い友人・朋子が死に際に残した一言から、朋子の姪孫・茜(波瑠)の元を尋ねることに。茜の家に空き巣が入ったことから、2人は調査を開始。すると57年前に屋敷の近くで朋子の親友・瑠璃子(広瀬アリス)が“神隠し”に遭い、さらにホテルの火災で朋子の両親が亡くなったことがわかる。右京は空き巣の狙いと57年前の事件を調べるため茜の周辺を捜査するが……。

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PROFILE

成宮寛貴(ナリミヤ ヒロキ)
1982年9月14日生まれ、東京都出身。A型。
若手実力派俳優として数々のドラマ、映画に出演し高い評価を得る一方、ファッション誌等、雑誌においてもモデルとして活躍。2012年10月より『相棒season11』(テレビ朝日系)にレギュラー出演中。2013年5月公開の映画『クロユリ団地』では主演を務める。

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