今週は、自身2度目の長篇監督作品『月光ノ仮面』が今秋公開予定の板尾創路が登場。戦争によって記憶を失くした板尾演じる落語家を主人公に、浅野忠信、石原さとみら豪華出演者たちが脇を固め、独特の“板尾ワールド”を形成。今作の見どころをたっぷりと語ってくれた。

観る人も深く考えなくていいんです!

板尾創路

──『月光ノ仮面』を拝見しましたが、正直よく分からなかったというか(笑)。
【板尾】 そうですよね。何回も観てもらいたい感じにしたかったので、1回観ただけじゃね。とりあえず説明不足です。あえて心情語っていないので。でも、深く考えなくていいですよ。正解とか間違いはないので。 ──とはいえ、“板尾ワールド”は十分堪能できました! 今回、監督2作目ということで心境の変化は?
【板尾】 1作目で(2010年公開『板尾創路の脱獄王』)思いっきりやれたんですよ。2作目となったとき、前作で勉強できたこと、よかったことなんかを今回パワーアップできたかなとは思います。 ──監督という立場にも愛着が沸いてきた?
【板尾】 そうですね。映画だけじゃなく、何でもそうでしょうけど、ゴールがあるわけじゃないんですよね。これが絶対正しいとか、そう思えたら幸せなのかもしれませんけれども、この先もまた撮りたくなってくるだろうし。もっとこういうことしたいなとか、日々生きているといろんな刺激を受けますからね。 ──クライマックスは、今作の中でも非常に印象的なシーンでした。
【板尾】 クライマックスシーンの映像が最初に浮かんだんですよ。前後のストーリーはまったく考えてなくて、あのシーンを撮りたいなと思って。それを映画にするにはどうしたらいいかを考えて、それから登場人物なり結末なりを考えていったんです。 ──なぜ主人公を落語家にしようと?
【板尾】 最初、芸人の話がいいなと思ったとき、漫才師でもないしコメディアンでもない、普段はあまり接することはないけど、ちょっとは知っている落語がいいかなと思って。それで自分でも興味を持って落語のことをいろいろ調べたんです。映画にしたら、漫才師とかコメディアンとなると、等身大すぎるので、視野が狭くなりがち。落語家ならちょっと引いた目で見られるかなというのもあった。時代設定も昭和、戦後ですからね。 ──近くて遠い存在の落語家がピッタリはまったわけですね。
【板尾】 そうですね。調べてみると落語家も戦争に巻き込まれているんですよ。戦争に行った方、慰問に行った方、亡くなった方もいるし、寄席は閉鎖されていても落語家はいたので、その時代の落語家さんの話にすごく興味が沸いて。禁演落語といって戦時中、演じる事を封じられた落語もあった。戦後、活気を取り戻した寄席には、“笑い”のパワーがあったと思うんですよね。

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板尾が記憶を失くした落語家を熱演!

戦後の昭和22年、戦争によって記憶を失くした落語家(板尾)が自身の記憶をたどり、再び落語にめぐり合う。古典落語“粗忽長屋”を題材に独特の“板尾ワールド”が炸裂する。


『月光ノ仮面』
CAST:
板尾創路、浅野忠信、石原さとみ ほか
2011年秋公開予定

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