
――溝端さんの理想のデートは?
【溝端】 好きな人とならどこでも楽しいと思うんですけど、そうだなぁ、やっぱり夏はイベントが多いので、夏祭りとか花火大会に彼女が浴衣を着て来てくれたら嬉しいですよね。で、友だちに彼女を紹介したい。
【大野】 友だちに紹介されるのって嬉しい!私は、夏祭りは家族としか行ったことがないので、いつか浴衣を着て彼氏と一緒に行ってみたいですね。
――大野さんはどんな男性がタイプなんですか?
【大野】 うーん……SMキャラ?
――……SM、ですか?
【溝端】 (笑)SMじゃなくて、ツンデレのことじゃない?
【大野】 ん?ツンデレ?
【溝端】 普段はキツイことを言うんだけど、ふたりきりになると優しいとか。まあ、ヨウも言ってみればそれに近いキャラだよね?
【大野】 そう、優しいSの人がいいです!ヨウみたいな人に恋愛のコーチをしてほしいんです。
【溝端】 僕もそういうタイプだと思うんだけどなぁ。
【大野】 ……。
【溝端】 ……。
――残念ながら大野さんには届いていないみたいですね。
【溝端】 そうなんです(苦笑)。でも、僕は好きな人には超SMキャラですよ、大量のアメとムチで(笑)。
――溝端さん、カッコいいキャラがだんだん崩れています……。
【溝端】 このまま伝えてください。

――ところで、超二枚目キャラは、これまでにありそうでなかった役柄。さらに、ヨウのセリフには、普通の人は言えないような捨てゼリフがけっこうありましたよね?
【溝端】 ヨウがほぼ初対面の晴菜に言った「俺のこと、絶対に好きになるな」とか、(プライベートでは)絶対に言わないセリフ。小宮山ヨウが言うからサマになっていますけど、一歩間違うとホントに気持ち悪い男になっちゃいますからね。
【大野】 ですよね。すっごくカッコいい人が言えば、違和感はないのかもしれませんけど……。
【溝端】 この映画観たとき違和感あった?
【大野】 いえ、全然なかったです。
【溝端】 よかった(笑)。自分から「好きになってくれ」と言うことはあっても「好きになるな」なんて言えないですよ。あ、でも10代の頃に「好きにさせてみせる」とは言ったことありますね。相手が自分のことを100%好きじゃないって言うので、100%にさせるからって。
【大野】 それ、カッコいいですね!!
【溝端】 おっ、いとちゃんから「カッコいい」いただきました。
――嬉しい言葉をもらったところで、『高校デビュー』のタイトルにちなんで、これから高校、大学生活を迎える学生に向けて、溝端さんからアドバイスをいただけますか?
【溝端】 10代の頃って自分らしさを必死に探す年齢だと思うんです。でも、考えることも大事だけれど、考えすぎてしまわないように、自分のペースを大切にしてほしい。あと、僕がいつも心がけているのは、相手のことを好きになって自分から心を開くこと。自分から好きになると相手も自分に興味を持ってくれるはずだと信じています。
――まずは自分が心を開く、いい言葉ですね。それでは、溝端淳平的イイ男の見分け方で締めくくっていただけますか?
【大野】 それ、私も聞きたいです!
【溝端】 うーん、なんだろう……。同性に好かれていない男はダメってことかな。男としての魅力は女性の好みによってそれぞれ違うけれど、同性にも好かれるということは、人として魅力があるということだと思うんですよね。
【大野】 なるほど。参考になります!
【溝端】 じゃあ、いとちゃんも僕にアドバイスしてよ。こういう所を直したらモテるようになるとか。
【大野】 そうですね〜。う〜ん……、好きな人の前では真面目な顔になるとか?
【溝端】 あの……、プライベートでもずっとしゃべりっぱなしってわけじゃないんだけど。さすがに告白するときはヘラヘラしてないよ。でも、普段こうだからこそ、真剣になったときに効果を発揮するんだよね(笑)。
【大野】 あ、そうかも〜(笑)。
(文:新谷里映/撮り下ろし写真:原田宗孝)
