――今回、初の来日ということですが、日本の印象はいかがですか?
【ヨウォン】 イベントや取材などのスケジュールがハードで驚きましたが(笑)、とても刺激的な毎日を送っています。明日はオフなのでショッピングに行くのが楽しみなんです。代官山に大好きなワッフル屋さんがあるので、そこにも行こうと思っています。
――役柄で男装をしていたせいか、そういったガーリーなイメージがないのでビックリしました(笑)。
【ヨウォン】 それはよく言われるんですよ(笑)。テレビドラマを観てくれていた人が最初に私に言うのが、“思っていたより背が大きいですね”というフレーズ。最近は驚かれることにも慣れてきました(笑)。普段は目立つことをあまり好まないので、生活はとても地味なんです。だからこそ、余計に役柄とはギャップを感じるのかもしれないですね。
――ナチュラルな生活をするのが好き?
【ヨウォン】 そうですね。健康に気を遣って食べ物にこだわったり……。とくに本作の撮影でちょっと体調を崩してしまったりしましたので、それからは体調管理を一番に生活するようになりました。
――たしかに戦争シーンや訓練のシーンなどは、かなりハードな撮影ですよね。
【ヨウォン】 泥まみれになることは女優としてあまりないですから(笑)。でも、激しい気性の性格を演じることで、自分にもこんな面があったんだ!という発見をすることもできました。例えば、戦争のなかで人を殺したあとの気持ちが高ぶった目つきとか……。これは絶対に現実では経験することはないですからね(笑)。
――では、役柄で共感するのはどんなところでしたか?
【ヨウォン】 トンマン時代のサバサバしていて、ハッキリものを言うところは私に似ていますね。でも、そのほかのシーンは、生きている時代も取り巻く環境もまったく違うので、演じているうちに役に入り込むことで共感したことのほうが多いかな。とくに逃げているときに姉に出会い、一緒に逃走するシーンは感情的になるほど共感できました。
――劇中ではロマンスも魅力のひとつですよね。ヨウォンさん自身が一番惹かれるキャラクターはどの役柄ですか?
【ヨウォン】 一般的に惹かれるのはピダム(キム・ナムギル)だと思うんです。女性に好かれる要素がとても多いですよね。でも、私が一番好きだったのはチュンチュ(ユ・スンホ)。俳優としては彼はまだ高校生なんですが、役を演じるととても大人っぽいのに、素顔はとってもキュートで少年そのままなんです。今後、素敵な俳優になるんだろうな、って親の目線で見てしまいました(笑)。
――カワイイと思う心って、女性は好感につながりますもんね。最近の日本では“乙男(オトメン)”と呼ばれるキュートな男性がモテていたりするんですが、ヨウォンさんはこういったタイプの男性をどう思いますか?
【ヨウォン】 ……友だちならいいですけど、彼氏にはちょっと(笑)。やっぱり男らしい人がいいかな。
――さて、最後にこの『善徳女王』を初めて観る人にメッセージをお願いします。
【ヨウォン】 韓国初の女王の生涯を描いた本作は、女王になるまでのもりだくさんのエピソードが本当に面白くて、興味深く描かれているんです。ぜひ、何度も何度も観直して楽しんでもらいたいですね!
(文: 吉田可奈)