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第7回:佐藤隆太(吉岡哲也)
僕を突き動かしてくれる原動力

『BRAVE HEARTS 海猿』連載インタビューの最後を飾るのは、仙崎大輔のバディ(潜水士のパートナー)として、またよき理解者として、長きシリーズを彼とともに歩んできた吉岡哲也役の佐藤隆太。海での撮影は「過酷だけれど、幸せな瞬間です」と、改めて『海猿』出演のやり甲斐をかみしめる。そして、吉岡に恋人がいるというシリーズ初の設定に大照れだったという撮影秘話を語る!

[本気の恋愛パート]照れまくり!吉岡のキャラに異変!?

 恋愛のエピソードを含めて、責任を伴う役割を与えてもらったのは嬉しかったです。前作では、普段一緒にいる大輔さん(伊藤英明)をはじめ、みんなが離ればなれになってしまい、でもつながっているんだという心の絆が描かれていて、僕自身はそういうアプローチは好きです。ただ、大輔さんと一緒にもっと海難現場へ行きたかったな……という気持ちもありました。ですから、今作で大輔さんとバディを組んで現場に行けるのが本当に嬉しいです。

 恋愛パートに関しては、吉岡はドラマシリーズのときにちょっと好きな人がいたんですけど、一方的な片想いで終わってしまっていて(笑)。こっちはマジなのに相手にスカされる、そんな吉岡のキャラがすでに定着していたので、変な言い方かもしれないですけど、このタイミングで吉岡の本気の恋愛モードというのはちょっと戸惑いました。しかも恋人役は『ガチ☆ボーイ』で妹役だった仲里依紗ちゃん。照れくさくてしょうがなかったですね。吉岡が真面目な顔をして「好きだ」っていうのも、その相手が里依紗ちゃんなのも照れくさいし。でも、彼女は大好きな女優さんですし、また共演できて嬉しかったです。

[『海猿』初参加の恋人役]タフでおもしろくて 飽きない(?)女性

 吉岡が美香のどこに惹かれたか──大輔さんの家でわいわいやっているシーンなどでも、吉岡が自然と笑顔になれるというか、一緒にいて楽しくて落ち着く女性なんですよね、美香ちゃんは。吉岡ってああ見えてものすごく真っ直ぐな人間で、美香ちゃんも仕事において甘えることなく臨んでいる人。自分と似ている真っ直ぐさにも惹かれたんだと思います。

 美香のタフさは里依紗ちゃんにもありました。彼女は『海猿』初参加にも関わらず、いきなり水中でのアクションシーンに挑戦していますけど、「できません」なんて決して言わない。弱いところを見せないんです。でも不安はあるはずなので、現場の待ち時間に話しかけたりして、少しでも『海猿』の現場になじんでもらえたらな、とは思っていましたね。

 前回は兄妹、今回は恋人として共演してみて感じたのは、良い意味で変わらないなという事です。演技は魅力的だし、おもしろいし、一緒にいて飽きない(笑)。台本で次の彼女のセリフがどういうものか分かっているのに、どんなアプローチをしてくるんだろう?とすごく楽しみにさせてくれる女優さんです。

[BRAVE HEARTS]自分のなかにある勇気を見つけられる

 最初に「BRAVE HEARTS」と聞いたとき、壮大なタイトルだなと思ったんです。でも、完成した映画を観て、なぜ「BRAVE HEARTS」なのかすごく納得できたんですよね。これまでは仙崎や吉岡、服部のヒーロー像が描かれてきたけれど、今回は彼らだけじゃない。ジャンボジェット機の海上着水という大きな事故を目の当たりにしたときに、周りにいる民間の人々も含めて一人ひとりの勇気が集まって奇跡が起こる──という、名もなきヒーローたちの物語でもあるんです。人が人を想う思いやりだったり、勇気だったり、そういう感情が伝わってくる。観た人それぞれが自分のなかにある勇気を見つけられると思います。

 僕自身が映画を観て感じたその勇気は、「今をがんばる」という挑戦する勇気でした。実は、9月から騒音歌舞伎(ロックミュージカル)『ボクの四谷怪談』に出演しますが、役者デビューになった『BOYS TIME』以来のミュージカルで、ある意味自分にとってチャレンジなことなんですよね。もちろん怖さもありますが、『海猿』に背中を押してもらっています。羽住(監督)さん、英明さんをはじめプロフェッショナルな精鋭たちが集まっている『海猿』メンバーとまた一緒に仕事をしたときに「おっ、隆太、成長したな!」って言ってもらえるようにがんばりたい。『海猿』は僕を突き動かしてくれる作品でもあるんです。

[ちょこっと夏トーク!!]すべての原点は学生時代の野球部!

 僕にとっての夏の思い出は、学生時代の野球部!毎年夏が来ると、毎日毎日、練習に明けくれた日々を思い出します。そのときの練習は佐藤隆太の原点にもなっていて──。なので、『海猿』の現場で大変なシーンがあったとしても、あのときの野球部の練習を乗り切ったんだから今回だっていける!という自分の基本的な自信になっているんです。夏の季節、夏の暑さは、通っていたあのグラウンドを思い出します。

(文:新谷里映/写真:片山よしお)

(メイク:白石義人(e.a.t・・・)/スタイリスト:勝見且人(Koa Hole inc.))

PROFILE

佐藤隆太 1980年2月27日生まれ。東京都出身。 1999年デビュー。ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)で注目を集める。主な映画代表作に、『木更津キャッツアイ〜日本シリーズ〜』(2003年)『ガチ☆ボーイ』(2008年)『ROOKIES―卒業―』(2009年)『漫才ギャング』『ロック〜わんこの島〜』(2011年)などがある。2012年、映画『天地明察』(9月15日公開)『ツナグ』(10月6日公開)などに出演。

予告編 OFFICIAL SITE

BACKNUMBER

■第7回:佐藤隆太(吉岡哲也) 『僕を突き動かしてくれる原動力』(最終回)
■第6回:仲里依紗(矢部美香) 『恥ずかしかった!? 事情ありの恋人役!!』
■第5回:伊藤英明(仙崎大輔) 『10年続けたから描けた 家族の絆と勇者の成長』
■第4回:加藤あい(仙崎環菜) 『大人げなかったリアルな夫婦バトル!?』
■第3回:三浦翔平(服部拓也) 『ほかでは体感できない勇者たちの空気』
■第2回:羽住英一郎監督 『4作目の挑戦!いつもの直球勝負で感動のゴールへ』
■第1回:臼井裕詞チーフプロデューサー 『興行成績以上の大きなプレッシャー』

作品情報

BRAVE HEARTS 海猿

BRAVE HEARTS 海猿  海上保安官・仙崎大輔(伊藤英明)は長年のバディ・吉岡(佐藤隆太)とともに、最高レベルのレスキュー能力を持つ特殊救難隊の一員として海難救助の最前線にいた。そんな彼らの前に、シドニー発羽田行きのジャンボジェット機のエンジンが爆発炎上、東京湾へ海上着水する大事故が発生。しかもその機内には、吉岡の恋人でキャビンアテンダントの美香(仲里依紗)が乗っていた。
 沈没までの残された時間はわずか20分。果たして大輔たちは、乗員乗客346名全員を無事に救出することができるのか!? そしてその先には、誰もが予想だにしていない事態が待ち受けていた……。

チーフプロデューサー:臼井裕詞
監督:羽住英一郎
出演:伊藤英明 加藤あい 佐藤隆太 仲里依紗 三浦翔平 平山浩行 伊原剛志 時任三郎

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