ストロベリーナイト 5週連続 大特集!! 姫川をめぐる男たちの複雑な関係&心のうちに迫る!!

竹内結子&西島秀俊 ――菊田の真っ直ぐさが突き刺さる

ストロベリーナイト場面写真

早朝の住宅街に姫川班が集結 雨のなか響き渡ったあのセリフ

 2012年6月。この日に撮影されたのは、事件の真相が徐々に明らかになり、別々で捜査をしていた玲子(竹内結子)と菊田(西島秀俊)のほか、姫川班が全員集結するクライマックスに向かう緊迫のシーンだ。

 横浜のとある住宅街で早朝から撮影はスタート。今回の物語は、ある1シーンを除いて全編雨という設定のため、屋外、屋内の撮影に関わらず雨を降らせなければならない。天気雨の景色になってしまわないよう、晴れ待ちではなく、曇り待ちが当たり前の現場だった。この日は、初夏を感じさせる爽やかな青空が広がり、街路樹の葉が茂って光を遮ってはいるものの、やはり曇り待ちタイムがあった。気温は26度。地面を濡らしても時間が経つと乾いてしまい、全編雨で撮るという苦労が伝わってくる。

 けれど、クレーン車に放水用のホースがセッティングされ、玲子と姫川班──菊田、葉山、石倉、湯田の頭上に雨が降り注ぐと、一瞬にして美しい雨の世界が広がる。そのなかで繰り広げられるのは、姫川班が一丸となる感動的なひと幕だ。部下を危険に巻き込みたくないという思いから単独捜査をしていた玲子に、自分たちも手伝わせてくれという姫川班各々のセリフにジーンと胸が熱くなる。

 とくにドラマからのファンにとっては菊田の「俺たちは姫川班ですから」というセリフがより一層深いものとして突き刺さってくる。男としてではなく姫川班のひとりとして最後まで玲子を支えたいという、菊田の刑事としての真っ直ぐさがたまらなくカッコ良く、その思いに応えるべく彼らに指示を出す玲子もまた凛々しい。彼女のお決まりのセリフ「よろしく」が、雨のなか響き渡っていた。

竹内結子&大沢たかお ――野性的な魅力があふれ出る牧田

ストロベリーナイト場面写真

ホテルラウンジでの乱闘 惹かれ合うふたりのスタート地点

 この日は、都内ホテルのガーデンラウンジを貸し切っての撮影だったが、現場にはいつにないピリッと引き締まった空気が張りつめていた。

 その中心には牧田(大沢たかお)がいた。自分と関わりのある柳井健斗(染谷将太)の何を調べているのかを玲子から聞き出そうとしている最中に、暴力団員の男たちが牧田を見つけ、からんでくる。玲子に素性を知られたくない牧田はつい彼らに手をだしてしまい乱闘騒ぎに……という激しいアクションシーンの撮影だ。

 ラウンジの中央にはカメラの円形レールが敷かれ、牧田の華麗なアクションを4台のカメラがグルグルと回りながら四方から捉えるカメラワーク。大沢たかおの見せ場のひとつでもある。上質なスーツをビシッと着こなし、髪形はオールバック、そしてジッと見つめられたら動けなくなるほどの鋭い瞳──極清会会長役とあって、大沢たかおの醸し出す存在感は圧倒的だ。その姿は、襲いかかってくる敵から女性を守るヒーローのようでもあり、ヤクザであることを除けば、玲子が彼に惹かれてしまうのも納得してしまうような、メスがオスに引き寄せられるような、野性的な魅力を放っていた。

 玲子の手を取りラウンジから走って逃げるシーンもドラマティック!玲子と牧田、ふたりが出会った瞬間からお互いに惹かれるものを感じていたとしたら、このシーンは、まさに愛の逃避行のスタート地点ともいえるだろう。自分でも気づかずに惹かれている男の素性が明らかになる、決して恋に落ちてはいけない相手だと知ってしまう、乱闘を見つめる竹内結子の目には、そんな玲子の切なさがにじみ出ているようだった。

西島秀俊 VS 大沢たかお ――今まで見せたことのない一面

ストロベリーナイト場面写真

極清会事務所に乗り込む菊田 かすかな感情が一気に広がる瞬間

 今回の映画から新たな見どころとして加わった要素のひとつでもあるのが、玲子をめぐる菊田と牧田の三角関係。それが色濃く映し出されているシーンのひとつが、玲子の身を心配し、菊田が極清会に乗り込んでいくシーンだ。

 撮影は、都内の雑居ビルの一室にて行われた。棚には金色の鷹の彫刻、壁には龍の絵画、決して派手ではないけれど部屋の随所にヤクザの事務所であることを匂わせるインテリアが並び、そこに何の違和感もなく居る大沢たかおの姿を見ると、やはり牧田役はハマり役だったのだと実感してしまう。もちろん、そこに乗り込んでいく菊田も負けてはいない。

 牧田に「男の目になりましたね」と挑発されながらも、決して引き下がらない菊田のその堂々たる姿は、多くの女性の心を動かすはずだ。菊田の心情としては、部下のひとりとして上司である玲子を守りたい、危険なところから救い出したいという忠誠心ゆえの行動なのかもしれないが、連ドラのときに匂わせていたかすかな恋愛感情が、映画のなかで一気に広がっていく、そんな菊田の感情があふれ出す瞬間でもある。と同時に今まで見たことのない菊田の男としての一面を垣間見ることができ、ファンにとっては切なくもたまらないシーンとなっている。

 バチバチッと火花が弾ける音が聞こえてきそうなほどの菊田と牧田の視線がぶつかりあう演技に、監督も興奮しっぱなし。いいシーンが撮れたときに監督が発する「いいよー!」というテンションの高いかけ声が何度も飛び出していたことからも、最高のシーンに仕上がっていることは間違いない。また、女性目線としては、西島秀俊と大沢たかお──日本映画界のトップを走るいい男ふたりがひとりの女性をめぐって争っているというのは、やはりどうしようもないほど魅力的。自分は菊田派か?牧田派か?を考えてしまう、男の色気に満ちたシーンとなった。

(文:新谷里映)

ストロベリーナイト

ストロベリーナイト

ストーリー:
直感と行動力を武器に、数々の難事件の真相に迫り、ノンキャリアで成り上がった警視庁捜査一課・姫川玲子。 その姫川玲子率いる姫川班の管轄で発生した殺人事件。 左目が縦に切り裂かれる4つの死体。手口も一致していることから、警察は連続殺人事件とみて、合同特別捜査本部を設置。そんな折り、「犯人は柳井健斗」という不審な電話を受けた玲子。そして「柳井健斗には触れるな」という上層部からの指示。納得のいかない玲子は、部下の菊田に姫川班を託し、単独捜査を始める。たどり着いた「柳井健斗」のアパートで、マキタという男と出会うが……。

監督:佐藤祐市
出演:竹内結子 西島秀俊 大沢たかお
小出恵介 宇梶剛士 丸山隆平・津川雅彦・渡辺いっけい 遠藤憲一 嶋政宏 生瀬勝久 武田鉄矢 染谷将太 金子ノブアキ 金子賢 鶴見辰吾 石橋蓮司 田中哲司 三浦友和(友情出演)

2013年1月26日(土)全国東宝系ロードショー
(C)2013 フジテレビジョン S・D・P 東宝 共同テレビジョン FNS27社 光文社

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