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二役を演じるつもりで挑んだ

──不殺(ころさず)の誓いで決して命を奪わない剣心には、最強の暗殺者・抜刀斎という一面もあります。そんな相反する面を持った剣心というキャラクターをどう構築していったのでしょうか? 【佐藤】 二役を演じるつもりで挑みました。二面性を出すということを飛び越えて、二役やっているぐらいのつもりでしたね。僕が両方を演じているという時点でそれがふたつに共通する核となると思ったので、敢えてそれぞれのキャラクターの共通点を見出さなくてもいいかなと。2時間という限られた時間のなかで二面性をしっかりと描くことが課題でもありました。あとはアクションに説得力を持たせることでした。

──キャストは、ほぼすべてのアクションシーンを本人が演じたと聞きました。やはり相当練習を重ねたんですか? 【佐藤】 もう、めちゃめちゃ練習しましたね。クランクインの2ヶ月前からアクションの稽古に入って、撮影に入る前も撮影中もずっと練習、練習、練習……。大変だったのは太ももの動き。殺陣のアクションの姿勢とか動きは太ももが重要になってくるんですけど、僕は普段あまり運動しないタイプなので……(苦笑)。太ももを思うように動かすことができなくて苦労しましたが、アクションが格好悪かったら役者生命が終わるくらいの覚悟でいたので、必死で練習しました。

──撮影中、ケガはなかったんですか? 【佐藤】 小さいケガはちょいちょいありましたけど、撮影が止まるほどの大きなケガはなかったのでほっとしています(笑)。

──気に入っているアクションシーンを挙げるとしたらどのシーンですか? 【佐藤】 ほぼすべてのアクションシーンに自分が出ているので、現場で見てどういうアクションなのかも知っているわけで。でも、自分が立ち合わなかった江口洋介さん(斎藤一)のアクションシーンを初めてスクリーンで見たとき、「格好いいっ!」って思ったんですよね。

──剣心のここを見て欲しい!など、剣心目線の見どころも聞かせてください。 【佐藤】 アクションはもちろん、やっぱり二面性ですね。暗殺者としての過去の顔を隠して、その上に今現在の優しい顔がある。表と裏と表現するのは少し違うのかもしれないけれど、そういう二面性に注目して観て欲しい。剣心は基本、感情を表には出さない人間なんです。彼が想いっきり感情をむき出しにするのは、中盤とクライマックスの2度。そのふたつのシーンは個人的にかなり見どころになっていると思っています。

ギリギリの状態でないと出てこないもの

──続いて、大友監督について伺います。NHK大河ドラマ『龍馬伝』に続いての大友組ですが、大友監督ならではの撮影方法は?また、大友監督だからこそ引き出してもらったことなどありますか? 【佐藤】 現場は過酷、でした(苦笑)。撮らなくてはならない量に対して時間が足りないときがあったり。とくにアクションは時間がどれだけあっても足りないほどでした。大友さんはカットを割らずにワンシーン(長回し)で撮影する監督で、それはアクションシーンでも同様でした。最初から最後まで通してアクションを撮るので、やる側としては、めちゃめちゃ疲れるんです。でも、僕の身体が疲れても役としての剣心は疲れていない設定なので、できるだけ体力を温存する方法をとっていましたね。本番以外はできるだけ動かないようにしたり。体力的にギリギリではありましたけど、そういうギリギリの状態でないと出てこないものもあって──限界になったところで初めて画として見られるものもあるんだなと。それを大友監督に引き出してもらいました。

──かなり大変だったんですね。おまけに撮影時期は夏。暑さとの戦いもあったのでは? 【佐藤】 ロケは大丈夫だったんですけど、セットは熱がこもりすぎて……灼熱でした(笑)。ほんとに暑かった(苦笑)。サウナの暑さを100とするなら、あのセットは80ぐらいの暑さですね、きっと。そんななかで演じたりアクションしたりするのは大変だよなぁって思っていると、その隣で武井さんをはじめとする女優陣がものすごく涼しい顔で座っているんですよ。なので、(男の僕が)泣き言は絶対に言えなくて。涼し気な顔で演じていますけど、実際は汗ダク(苦笑)。

──最後にこれから映画を観る人へメッセージをお願いします。 【佐藤】 まずは剣心の二面性──過去の狂気的な部分とそれとはまったく違う今の部分を演じ分けたので、(俳優・佐藤健としては)そこに注目して観てほしいですね。過去の暗殺者としてのシーンが描かれる回想シーンも。剣心の髪を結わえている位置が違ったり、頬にも傷がなかったり、若い頃の剣心が登場するんですが、最強の暗殺者として生きてきた彼が初めて人間らしい部分を出す重要なシーンでもあります。そして、やはり映画の鍵であるアクションを楽しんでほしいですね。ものすごい映像に仕上がっています!

(文:新谷里映/写真:逢坂聡)

プロフィール

佐藤健 1989年生まれ、埼玉県出身。
2007年『仮面ライダー電王』で初主演を飾りブレイク。ドラマ『ROOKIES』『NHK大河ドラマ龍馬伝』『Q10』、映画『BECK』など話題作に出演。2011年エランドール賞新人賞受賞。今年は初舞台にも挑戦。2013年、綾瀬はるかとのW主演映画『リアル〜完全なる首長竜の日〜』(監督:黒澤清)の初夏公開が控えている。

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■第4回:佐藤健インタビュー その二(最終回)
 『ギリギリの状態でないと出ないものを引き出した』
■第3回:武井咲インタビュー
 『撮影現場で見た!佐藤健さんの想像できない裏の顔!?』
■第2回:香川照之インタビュー
 『オフの佐藤健&武井咲の素顔は意外な…!?』
■第1回:佐藤健インタビュー その一
 『武井咲さんの意外な一面!どっちがタイプ!?』

るろうに剣心

幕末に「人斬り抜刀斎」として恐れられていた伝説の剣客・緋村剣心。彼は明治という新しい時代の訪れとともに姿を消し、「不殺(ころさず)」の誓いをたて、流浪人として旅をしていた。ある日、「神谷道場」の師範代をつとめる薫を助けたことから薫のもとで居候することになるが、その頃、街では剣心のかつての呼び名・抜刀斎を名乗った人斬り事件が勃発していた……。

監督:大友啓史
出演:佐藤健 武井咲 吉川晃司 蒼井優 江口洋介 香川照之

2012年8月25日(土)全国公開 8月22日(水)、23日(木)、24日(金)先行上映決定!
(C)和月伸宏/集英社 (C)2012「るろうに剣心」製作委員会

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