ORICON STYLE

戻ってきました!どうしても出演したかったファイナル

いよいよ今週末より映画公開!連載第6回となった公開タイミングにご登場いただくのは、7年ぶりに“踊る”に帰ってきた水野美紀!復帰を果たした今の気持ち、踊るシリーズへの熱い想いを語るORICON STYLE独占インタビュー!!

相変わらずというか…この感じ懐かしいなぁ

──『3』で雪乃は産休でしたので、今回の『ファイナル』はお休みを挟んでの参加ですね。お帰りなさい! 【水野】 戻ってきました!『ファイナル』にはどうしても出たかったので、本当に嬉しいです。今回の撮影現場では共演者の方々とはお会いできなかったのですが、舞台挨拶などでみなさんとまたステージに立つことができて、嬉しさをかみしめています。

──この連載でユースケさん(次週掲載予定)にお話を聞いたときも、「僕の大好きな雪乃が戻ってきた!」と、とても喜んでいました。 【水野】 嬉しいですね。今回はすでに撮り終えた真下さんの映像を見せていただいて、その会話に合わせてのお芝居だったのですが、ユースケさんは相変わらずというか、適当に、好きなようにアドリブを入れていて(笑)。ああ、この感じ懐かしいなぁって。一気にタイムワープした感覚でしたね。

──共演されていたときもアドリブは多かったんですか? 【水野】 もう、隙あらば!でした(笑)。すべてのカットじりにアドリブが入っていたと思います。それはドラマのときからで、本広監督はすぐにカットをかけずにしばらく待つんですね。そのカットがかかるまでの時間は、俳優おのおのが好きにアドリブを入れる(お決まりの)場所になっていて。おもしろくてはまっていれば採用になります(笑)。アドリブがどう使われているのかを観るのも楽しみのひとつでした。

──それが“踊る”のおもしろさのひとつでもあるんですね。ただ、アドリブが(とくに)多いユースケさんの芝居を受ける側としては、楽しさの反面、大変なこともあったのでは? 【水野】 いえ、すごく楽しいんですよ(笑)。もちろん、最初の頃はアドリブに反応できずにキョトンとしてしまったこともありましたけど、1〜2話撮るうちに「この次に来るな」と、タイミングが分かるようになって。今回の『ファイナル』では、ボルシチとかピロシキが出てきて、なんでロシア料理なんだろう?と(笑)。

──切り返しもすばらしかったです(笑)。 【水野】 (笑)そのシーンも監督がカットをかけずにずっと回してくれたんです。本編で使われているというセリフは最後の方に思い浮かんだものなんですけど、それが採用されて、しかもうまく編集してくださっていて。ああいうノリ、かけ合いは本当に“踊る”ならでは。他の現場ではないですね。

寂しいけど…やれるギリギリまでがんばった

──そういう特別な楽しさのあるシリーズが15年の幕を閉じるわけですが、ファイナルだと聞いたときの気持ちは? 【水野】 劇場版は1本で終わりだと当時みんなが思っていたので、『2』ができると聞いたときは本当に驚いたんです。なので、15年続いたということがただただすごいなと。終わりだと聞くとたしかに寂しいですけど、やれるギリギリまでがんばったと思うので……。

──『ファイナル』から15年の集大成感を感じました。雪乃というキャラクターを演じた15年をふり返ってみて、雪乃役は女優・水野美紀にどんな影響を与えたと思いますか? 【水野】 雪乃は──被害者の娘、元恋人が麻薬密輸、警察学校に入り湾岸署の交通課から刑事課へ、そして真下と結婚して二児の母……と、誰よりも激動の人生を送っていて、何度かメンバーから外れる危機があったキャラクターでもあるんですよね(笑)。真下さんと恋愛関係になるというのも最初にはない設定でしたし、グイグイくい込んでいくキャラクターでした(笑)。青島さんとすみれさんに憧れて刑事になって、自分が思い描いた未来に真っ直ぐに進んでいく、つねに一生懸命な女性でもあります。あと、3.11の震災後に東北に行ったときも「“踊る”に出ている人だ!」と声をかけてもらったりして。そういう瞬間に「ああ、この雪乃というキャラクターは世の中に広く知られていて、私はその女優として認知されているんだな」って、嬉しくなるんです。昨年もインドネシアで映画を撮っていたとき、共演者の方が『BAYSIDE SHAKEDOWN』って知っていて驚きました。

──日本を代表する作品ですよね。続いて、雪乃にとってのヒーローである青島、大切な人である真下、それぞれの魅力を改めて聞かせてください。 【水野】 青島さんは正義感のある人であり、人情と優しさ、秘めた強さを持った人ですよね。でも、完璧なヒーローではなく隙があって可愛らしさのあるヒーロー。ヒーローなのに署内ではむげに扱われたりしているところがまたいいんですよね(笑)。真下さんはお調子者のキャラクターで、署長になっても尊敬されていなかったり、大事にもされていないけれど(笑)、真っ直ぐなところが好きです。青島さんも真下さんもダメなところはあるけれど、やるときはやる、とことん体を張って戦う、そういうところが格好いいんです。

一瞬も気を抜くことなくおもしろいことを

──今回もふたりの“らしさ”が存分に描かれていますよね。完成した映画を観た感想も聞かせてください。 【水野】 この作品にしかない空気感、テンポ、リズムがあるんだなぁと改めて実感しました。映画のなかで使われている音楽が(過去の)いろんなシーンの残像と一緒にインプットされているので、新作の映画を観るのとは違うおもしろさ、シリーズを積み重ねてきたからこそ出せるおもしろさがあるんだなと。『ファイナル』のオープニングはとくに格好いいです。

──15年の歴史がフラッシュバックするオープニングですよね。 【水野】 そうなんです。あのオープンニングでうるっとしてしまいましたし、いかりや(長介)さんとの思い出がよみがえってきました。夜遅い時間のスタジオ撮影で、みんなが疲れてきたときの出来事なんですが──長回しのワンカットのOKがなかなか出ずに「もうワンカットお願いします!」って声がかかったとき、長さんが「だめだこりゃ」って(笑)。誰もが聞きたいけれどねだれなかったこと(セリフ)を、タイミングよく言ってくれて。長さんの“生”「だめだこりゃ」が出て、みんなのテンションは一気に上がりました。ムードメーカー的なところも含めて、格好いい方でした。普段の洋服もテンガロンハットにブーツとかとてもお洒落で、いろいろな意味で素敵な方でしたね。

──本当にいろいろな思い出がよみがえる仕掛けが満載ですよね。今回の『ファイナル』で一番印象に残っているシーンはどこですか? 【水野】 湾岸署内でビールを隠す隠さないというところとか(笑)。ああいうシーンになると、みなさんほんとにチームワークが良くて、活き活きしていて、一瞬も気を抜くことなく何かおもしろいことをやってやろうというのが伝わってくるんですよね。きっと現場は楽しかったんだろうな、と想像したり。ドラマのときからの名物シーンのひとつ、スリーアミーゴスの戒名(捜査本部出入り口に張る「○○捜査本部」などの呼称)シーンが見られたのも個人的に嬉しくて。それから、青島さんとすみれさんの関係。ふたりは一体どうなるんだろう……と、誰もが見守ってきたふたりのラストシーンも印象深いです。あのふたりらしい、信頼感のあるシーンが素敵だと思いました。

(文:新谷里映/写真:片山よしお)

プロフィール

水野美紀 1974年生まれ。三重県出身。
『踊る大捜査線』『ビューティフルライフ』など多くの映画やドラマ、舞台、CMなどに出演。演劇ユニット『プロペラ犬』主宰、バッグブランド『THIRD FACTORY』プロデュース、執筆活動など幅広く活躍する。2012年、『プロペラ犬』第4回公演『ネガヒーロー』をSBGKシブゲキにて開催。NHK BSプレミアム『高橋留美子劇場』などに出演。

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踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望

 湾岸署管内で開催中の国際環境エネルギーサミット会場で誘拐事件が発生。数時間後に被害者は射殺体で発見される。使用されたのは、警察が押収した拳銃。緊急招集された捜査会議では、全ての捜査情報を管理官・鳥飼へ文書で提出することが義務付けられ、所轄の捜査員には一切の情報が開示されない異例の捜査方法が発表される。

 そんななか、第2の殺人が発生。そして、捜査員たちを嘲笑うかのように起こった第3の事件。「真下の息子が誘拐された……!」――疑念を抱きながら必死に真実を突き止めようと捜査する青島。その捜査こそが、青島、最後の捜査になるとも知らずに……。

監督:本広克行
脚本:君塚良一
出演:織田裕二 深津絵里 ユースケ・サンタマリア柳葉敏郎
伊藤淳史 内田有紀 小泉孝太郎北村総一郎 小野武彦 斉藤暁 佐戸井けん太真矢みき
筧利夫小栗旬 香取慎吾

2012年9月7日(金)全国東宝系ロードショー
(C)2012 フジテレビジョン アイ・エヌ・ピー

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