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10月期ドラマ期待度1位は『下町ロケット』続編 “ドラマのTBS”に寄せられる期待と信頼

 『義母と娘のブルース』(TBS系)や連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK総合)など、前期ドラマの余韻が残るなか、10月に入り「秋ドラマ」が続々とスタートする。放送に先駆け、オリコンの週刊エンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』では、10月期の主要ドラマを対象に期待度調査を実施。その結果、「10月期ドラマ期待度ランキング」(プライム枠)1位には、15年10月期以来、3年ぶりの続編となる阿部寛主演の【日曜劇場『下町ロケット』】(TBS系/10月14日より毎週日曜21:00)が選ばれた。
前作の完成度の高さから、続編が待ち望まれていた『下町ロケット』

同調査は9月11日〜18日の期間、ドラマに興味関心のある全国の10代〜50代の男女、計1364名を対象に実施したもの(※NHK、民放各社で放送される主要ドラマが対象/9月10日時点で未発表の作品、連続テレビ小説『まんぷく』は除く)。各作品「視聴」、「俳優(主演)」、「俳優(主演以外)」、「内容」の4項目についての期待度を数値化し、1〜20までのポイントに分類(1項目20Pt満点×4項目=80Pt満点)。その合計ポイントから順位付けし「期待度ランキング」として発表した。

日曜劇場『下町ロケット』第1話より (C)TBS

日曜劇場『下町ロケット』第1話より (C)TBS

【下町ロケット】は、80Pt満点中79Ptという高得点を獲得しての首位となった。直木賞作家・池井戸潤の同名小説を映像化した本作は、宇宙科学開発機構の研究員だった主人公・佃航平(阿部寛)が、父が経営していた中小企業「佃製作所」の2代目社長となり、社員たちと共に奮闘する姿を描くヒューマンドラマ。1作目では「宇宙」、「人体」に関わる開発に取り組んできたが、3年ぶりとなる続編では、会社が再び社をあげて「農業」の分野に挑んでいく。
 小説としても人気を得る池井戸作品だが、TBSによる実写化のクオリティの高さは、『半沢直樹』(13年7月期)、『陸王』(17年10月期)など過去作でも証明済み。「前作の『下町ロケット』でも原作小説の世界観を見事に映像化していたので」(30代女性/三重)、「阿部寛さんを筆頭にキャスト陣の味わい深い演技とストーリー、脚本の良さを考えると楽しみしかない」(20代男性/群馬)という視聴者のコメントからも、本作が待望の続編であることがわかる。安田顕や山崎育三郎、竹内涼真、中村倫也など、本作への出演をきっかけに飛躍を遂げた俳優も多く、続編からも次なるスターの誕生が注目される。
 2位は73Ptを獲得した、米倉涼子主演の【木曜ドラマ『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』】(テレビ朝日系/10月11日より毎週木曜21:00)。12年以降、『ドクターX 〜外科医・大門未知子〜』シリーズでテレビ朝日の木曜9時を盛り上げてきた米倉にとって、本作は同枠では6年ぶりとなる新しい主演連ドラ。米倉は今回、“絶対に失敗しない”「天才女医」に代わって、資格を剥奪された「元弁護士」の役に挑む。破天荒という点では共通する新たなヒロインをどう演じるのか? 「ドクターXも好きだけど、また新しい米倉さんの一面が見られると思うので楽しみ」(20代女性/三重)と、視聴者の興味関心を集めている。
  • 木曜ドラマ『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』より (C)テレビ朝日

    木曜ドラマ『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』より (C)テレビ朝日

  • 木曜ドラマ『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』より (C)テレビ朝日

    木曜ドラマ『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』より (C)テレビ朝日

 続く3位には、70Ptを獲得した【金曜ドラマ『大恋愛〜僕を忘れる君と』】(TBS系/10月12日より毎週金曜22:00)がランクイン。本作は若年性アルツハイマーにおかされる女医の北澤尚(戸田恵梨香)と、彼女を明るく健気に支え続ける元小説家・間宮真司(ムロツヨシ)の“愛の奇跡”を描く純愛物語。“ラブストーリーの名手”と称される大石静氏によるオリジナル作品という点もさることながら、福田雄一作品の常連組でこれまでコミカルな役が多かったムロと、人気女優の戸田が展開する王道ラブストーリーのゆくえに注目する視聴者は多い。

金曜ドラマ『大恋愛〜僕を忘れる君と』より (C)TBS

金曜ドラマ『大恋愛〜僕を忘れる君と』より (C)TBS

 プライム枠はTOP3内にTBS制作のドラマが2作、ともに80Pt満点中70Pt台という高い期待値をマークする結果となった。兼ねてから高品質なドラマを制作してきたTBSだが、近年はその勢いに拍車をかけ、ブランドイメージも定着。視聴者から絶対的な信頼を得ている様子が窺えた。

18年10月期ドラマ期待度ランキング(プライム枠)


相葉×動物の“最強タッグ” 深夜枠1位は『僕とシッポと神楽坂』
  • 金曜ナイトドラマ『僕とシッポと神楽坂』番組ロゴ (C)テレビ朝日

    金曜ナイトドラマ『僕とシッポと神楽坂』番組ロゴ (C)テレビ朝日

 一方、23時以降の「深夜枠ランキング」は、嵐の相葉雅紀が主演を務める【金曜ナイトドラマ『僕とシッポと神楽坂』】(テレビ朝日系/10月12日より毎週金曜23:15)が60Ptを獲得し1位を獲得。相葉が同枠で主演を務めるのは7年半ぶりとなる。たらさわみち氏の同名漫画が原作の同ドラマは、東京・神楽坂を舞台に、動物病院を営む若き獣医師・高円寺達也(相葉)と、そこに集まる動物や飼い主たちとの心温まる交流を描いた“癒し系”のヒューマンドラマ。“相葉”と“動物”との相性の良さは、バラエティ番組『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)を見ていても明白。視聴者コメントには、「相葉さんの雰囲気が獣医師さんにハマりそう」(40代女性/兵庫)、「相葉さん自身が持つ優しさが、役にもいい形で出るのではないかと思う」(10代女性/京都)との声が目立った。
  • 土曜ナイトドラマ『あなたには渡さない』より (C)テレビ朝日

    土曜ナイトドラマ『あなたには渡さない』より (C)テレビ朝日

 2位は55Ptを獲得した、木村佳乃主演の【土曜ナイトドラマ『あなたには渡さない』】(テレビ朝日系/11月10日より毎週土曜23:15)。本作は1996年に刊行され「第9回柴田錬三郎賞」を受賞した、連城三紀彦氏の名作小説『隠れ菊』が原作。「決して負けたくない」との思いで戦う2人の女性と、その渦中に巻き込まれ消耗していく男たちの激しくも美しい愛憎劇で、今回はその物語を“現代版”として描く。主演の木村といえば、16年4月期のドラマ『僕のヤバイ妻』(関西テレビ・フジテレビ系)で狂気を秘めた主婦を好演し、本誌発表の『第4回コンフィデンスアワード・ドラマ賞』で助演女優賞を受賞。“ダークヒーロー”としても高いポテンシャルを見せており、「本作でも“怖い”佳乃さんが観られるのでは、と期待している」(40代女性/栃木)と支持を集めた。
 3位は高畑充希主演の【ドラマ24『忘却のサチコ』】(テレビ東京系/10月12日より金曜24:12)で48Ptを獲得。今年1月に放送された単発ドラマが好評で、今回連ドラ化。本作は、結婚式の日、新郎に逃げられた文芸誌のアラサー編集者・佐々木幸子(高畑)が、辛いことを忘れるために旨いものを探し求め奔走するグルメコメディドラマ。同枠の人気シリーズ『孤独のグルメ』に次ぐ“飯テロドラマ”として注目されている。前作の主演連ドラ『過保護のカホコ』(17年7月期/日本テレビ系)で個性的な主人公・カホコを好演した高畑だが、本作では個性的な主人公・サチコをどのように演じるか、期待を寄せる視聴者は多いようだ。

ドラマ24『忘却のサチコ』より (C)テレビ東京

ドラマ24『忘却のサチコ』より (C)テレビ東京

 このほかにも10月クールには、恋愛ドラマから弁護士、刑事ドラマまで、秋の夜長を存分に楽しませてくれそうな力作が勢揃い。ここ最近は、スタート後しばらくしてからSNS等をきっかけに“バズる”ドラマも多く、各作品がどのような盛り上がりを見せていくか、今後の展開に期待したい。

18年10月期ドラマ期待度ランキング(深夜枠)

【調査概要】
■期間:18年9月11日(火)〜9月18日(火)
■対象:合計1364名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
■地域:全国47都道府県
■方法:インターネット調査
■機関:オリコン・モニターリサーチ
※NHK、民法各社で放送される主要ドラマが対象/9月10日時点で未発表の作品、連続テレビ小説『まんぷく』は除く

提供元: コンフィデンス

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