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浦島坂田船、ファンを呼び寄せる共感とギャップ

 男性4人組ボーカルグループ・浦島坂田船(うらしまさかたせん)のアルバム『V-enus』が、最新7/16付週間アルバムランキングで首位に初登場。昨年7月5日発売の前作アルバム『Four the C』(初週売上2 万9225枚/最高4位)の約2倍となる初週5万5364枚の好セールスで、シングル・アルバムを通じてグループ初の週間ランキング首位を獲得した。16年のメジャーデビューから2年半弱、躍進の裏には何があるのだろうか?
“ネットでの交流”に重点を置くことで、身近な存在に
 浦島坂田船は、うらたぬき、志麻、となりの坂田。、センラからなる4人組。13年に結成し、歌ってみた動画の投稿など、動画サイトを主戦場に活動をスタート。現在も引き続き、頻繁に動画投稿を行うほか、ライブも彼らの活動の中心となっている。
  • 浦島坂田船『V-enus』(初回限定盤A)

    浦島坂田船『V-enus』(初回限定盤A)

 ここで注目したいのは、基本的にこれまで彼らはテレビやラジオなどのメディア露出なく飛躍を続けてきたという点、加えて本作がノンタイアップのアルバムという点だ(前作にはアニメ『スタミュ』第2期のオープニング曲に起用された、Fourpe(cv. 浦島坂田船)名義のシングル曲「SHOW MUST GO ON !!」を収録)。

 通常、デビュー3年未満の彼らのような新人アーティストが初週売上5万枚ほどの好セールスを記録するには、音楽番組などのメディアに出演したり、主題歌等のタイアップを付けたりして、認知を拡大することが重要になる。しかし、彼らは動画サイトで新曲を発表し、メンバーのキャラクターを活かしたバラエティタッチの企画動画なども投稿。ネットでのコミュニケーションに重きを置くことで“身近な存在”となり、リスナーの開拓・獲得に成功している。

 動画サイトという特性上、彼らには10代男女のファンが目立つというが、さほど消費行動が盛んではないティーンをメイン層に持ちながら、しっかりと売上を伸ばしているという部分も注目したいポイントだ。

浦島坂田船のアルバム売上推移


常に楽しみながら挑む姿勢が、リスナーの共感を呼ぶ
 では、若者たちを惹き付ける、彼らの魅力とは一体なんなのか。

 浦島坂田船の担当プロデューサーは、「特に奇をてらったアプローチはしていません。ネット世代の彼らは、常に自分たちが楽しもう、良いものを作ろうという気持ちで楽曲やMV、投稿動画などを1つひとつ丁寧に制作しています。そういった姿勢が、リスナーの共感を呼んでいるのではないでしょうか。メンバーも本当に仲が良く、リスペクトし合っている。心からエンタメを楽しんでいる様子が溢れ出ていることが、魅力の1つだと思います」と語る。
  • 浦島坂田船『V-enus』(通常盤)

    浦島坂田船『V-enus』(通常盤)

 加えて、そんな彼らが楽しみながら展開するライブも、ファンを拡大する強力なツールとなっている。CDなどではイラストをビジュアルイメージに起用しているが、ライブでは顔出しをしており、また4人は元々ルックスの整った好青年でもある。

「ライブは大人から子どもまで、万人に受けるような構成になっていますし、イラストや動画で見ていた彼らとのギャップも楽しんでもらえていると思います。最近は中学生くらいのお子さんの影響で親御さんもファンになってくださり、親子でライブに来てくださる姿も目にします」(同担当P)

 今回、ランキング首位を獲得したことで、朝の情報番組などのメディアで取り上げられる機会も多かったが、これらの“きっかけ”がどのように影響していくか。彼らの今後の動向に注目したい。

(週刊エンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』7/16号より)

提供元: コンフィデンス

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